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更新日:2023年4月19日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください
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(追加発言)武道館整備基本計画の見直し検討委員会の開催について |
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本日もよろしくお願いします。
まず、「就職期の女性に選ばれる富山県」キックオフ会議についてご説明申し上げます。
少子高齢化が進む中で、就職期の女性の大幅な転出超過は地域経済の縮小、あるいは地域の魅力の減退を引き起こすだけではなくて、少子化の進行を加速化させていくものです。人手不足の課題もある中で、本県の持続的な発展のためには、企業経営者が自ら率先し、女性を応援する職場環境、風土をつくっていくことが重要だと考えます。
このため、少子化の現状について危機意識を共有するとともに、各企業が自らの課題として女性が活躍できる環境づくりを進め、官民一丸で就職期の女性の転入促進に向けた対策を進めていくため、本キックオフ会議を開催するものです。
日時、場所、出席者についてはご覧のスライドのとおり。
本キックオフ会議では、この後で、次の項目で説明します県政エグゼクティブアドバイザーにご就任いただきます天野馨南子さんにご講演をいただき、また各団体、業界の女性活躍の取組事例などについて意見交換を行う予定としています。
「就職期の女性に選ばれる富山県」キックオフ会議についての説明は以上となります。
次はこの県政エグゼクティブアドバイザーの委嘱についてということになります。
富山県では、富山県を取り巻く様々な情勢課題に対応し、専門分野における知識経験を活かし県政に助言いただくため、令和3年9月に県政エグゼクティブアドバイザー制度を設置しまして、これまで5名の方を委嘱してまいりました。このたび、先ほどの発表項目「就職期の女性に選ばれる富山県」キックオフ会議でもご講演をいただきます天野馨南子さんを新たに委嘱することといたしました。
天野さんにつきましては、人口動態に関する社会の諸問題、特に少子化対策や女性活躍推進の専門家として活動され、総務省「令和7年国勢調査有識者会議」の構成員のほか、政府・地方公共団体などの人口関連施策の委員・アドバイザーを多数務めておられます。経済界や各種団体などでの講演実績も多く、統計データの分析に基づく正確な情報提供、中立的、建設的な提言を行っておられるところです。
天野さんには、本県における少子化対策や女性活躍推進の取組みについてご助言いただくことにしています。
県政エグゼクティブアドバイザーの委嘱についての説明は以上です。
なお、富山(県)武道館に関してですが、本日の午前中に担当課から情報提供させていただきました。改めて皆さんのお手元にもお配りをしておりますが、このたび基本計画策定後の情勢の変化などを踏まえて、整備方針を再検討するための基本計画の見直し検討委員会を設置することとしました。その第1回目の会議を明後日、4月21日金曜日に開催することとしましたので、お知らせをしておきます。
冒頭、私からの説明は以上です。
【記者】
発表事項の「就職期の女性に選ばれる富山県」のことで1点確認させてください。
今回これは「キックオフ会議」というふうな名称でされていますけれども、今後、「就職期の女性に選ばれる富山県」というような、何か取組みを随時行っていくということでしょうか。
【知事】
はい、おっしゃるとおりです。
今回、その名のとおりキックオフ会議、これから始めますよという、その冒頭に催すことで、今回は経済団体、あるいは業界団体のトップの方々を対象として天野さんからご講演をいただき、そしてその後、意見交換をしていきたいと考えております。ですから、その経済団体または業界団体から加盟企業に浸透させていっていただくということが一番の目的になります。
そして、これに引き続きですね、企業経営者向けのセミナーを8月に予定しておりますし、また、その他、女子中高生×女性管理職の交流促進事業、あるいはUIJターン促進情報発信事業、あるいは企業成長×女性活躍プロジェクト推進事業、ジェンダー平等推進プロジェクト2030事業、ちょっと大きい話ですが、第5次富山県民男女共同参画計画などとつながっていきます。
ただ、いずれも共通するのは、やはり経営者の意識が大切だということ。これまでの本県の少子化対策などではあまりフォーカスしてこなかった、この経営者に本年度はフォーカスをしていく、そのまさにキックオフの会議と位置付けております。
【記者】
もう一つ、県武道館について幾つか聞かせてください。
検討委員会の開催についてということですけれども、これは名称として「見直し検討委員会」というふうに書いてあるので、これまで県のスタンスとしては、いわゆる基本設計の見直しも含めて、今後の方向性を議論するために債務負担行為を見送ったというスタンスだったと思うのですけれども、これはもう完全に基本設計を見直すということを前提で検討をしていくということでしょうか。
【知事】
いえ、前提というわけではなくて、それも含めてお話合いをいただくということです。
【記者】
何回か会議を開いた後に県として方向性を示した上で、例えば6月定例会に、議会に示すというようなスケジュールになってくるのでしょうか。
【知事】
そうですね。これまでも申し上げているように令和9年度の開館は何とか目指していきたいというふうに考えております。そう考えますと、本年度の6月の定例議会に何らかのご提案をさせていただく、そういった、バックキャスティングで考えるとそういうことになります。そこが一つのターゲットです。ですから、ちょっと急ピッチな話になると思います。
【記者】
そのメンバーですけれども、スポーツ関係と、あるいは経済団体から主に選ばれていますけれども、この人選の狙いというか、どういうような考えで選ばれたというのかをお聞かせください。
【知事】
9名の方にお願いをすることにしております。このうちですね、令和2年度に整備基本計画について検討したときの武道館機能を有する多目的施設整備基本計画検討委員会の委員の方で、引き続き就任いただく方が4名おられます。そして、今回新たに就任いただく方が5名。ただ、その5名のうちでも、前の委員会の委員であった団体の充て職という意味で就任いただく方が3名になります。全く新しい方が2名になります。
【記者】
狙いとしては、例えばアリーナとか武道館を建てるときの議論をある程度把握されている方が引き続き議論をしていくというような意味合いで選んだということでしょうか。
【知事】
はい、そういうことですね。やはり前のお話合いの経緯をご理解いただいた上で、今の状況変化に鑑みて、それから昨今の世論、議会での議論なども鑑みて、見直しの方向性を検討いただくということが、この委員会の大きな目的になると思います。
【記者】
今朝、知事も出席されていらっしゃいましたけれども、自民党本部のほうで、日本ウェルビーイング計画推進特命委員会が開かれました。その中で、5月に開催されるG7の教育大臣会合について、文部科学省側が、いわゆる全体テーマとかセッションの各テーマの詳細を示されたと思います。その中で全体テーマ、コロナの影響を踏まえた今後の教育の在り方というようなところの詳細のところで、いわゆる子供たち一人一人のウェルビーイングといった普遍的価値を保証する社会を実現するための教育の重要性を再確認するというような狙いが書かれていました。
県が力を入れるウェルビーイング、そのことが、今回のこのG7教育大臣会合の全体テーマの大枠の議論の中に狙いとして盛り込まれたというようなところのご所見と、そのG7会合でどのような議論がなされていってほしいのか、期待の声を聞かせてください。
【知事】
誘致が決まって以降、文部科学省に我々富山県としての考えも、また石川県とも連携をして、この子供たちのウェルビーイング、あるいはウェルビーイングと教育との関係ということを都度打ち込んでまいりました。打ち込んだというか、提言してまいりました。
さらに、今朝開催された自民党の日本ウェルビーイング推進特命委員会からも、自民党の委員会として文部科学省にも提言書を渡されていました。そのようなことの積み重ねで、今おっしゃったように、今回の教育大臣会合のテーマとして取り上げていただけることになったと思います。これはやはり本県としても大変にうれしいことだというふうに思います。
ウェルビーイングという考え方、また子どもたちのウェルビーイングを遵守して、教育の中にしっかりと位置付けていこうということ、これが本県が単独で言っていることではなくて、全世界的な一つの流れになっていくであろう、そんなことにつながっていくこと、そうなればいいなと思っておりますし、そういう議論を期待をしているところでございます。
【記者】
今回のG7の中では、社会の課題解決ができるような人材育成というのを一つ掲げられていると思うのですが、知事の肝煎りの政策として、これまで何度かSTEAM教育という言葉を使ってこられたと思うのですけれども、そのSTEAM教育に関して、具体的に、どのような形でそれを実践してこられたのかということと、あと手応えや今後の課題などについて聞かせていただきたいです。
【知事】
STEAM教育、S、T、E、A、M、サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、それにアート、そして最後はマスマティクス、言わば理科系、技術系の素養プラス、やっぱりアートという素養も今後必要だということ。その頭文字を取ってのSTEAM教育ということです。
それで、どのように進めてこられたかというご質問でしたが、これはまさに今の教育振興基本計画などにも盛り込んだところでありまして、今後それに基づいて本県の教育にも、このSTEAM教育という考えを盛り込んでいこうということで、今いろいろと研究したり、STEAM教育の専門家からレクチャーを受けたりして勉強を進めているところでございます。
やっぱり比較的、世界的にも新しい考え方であります。その前はSTEM、S、T、E、M。Aが入っていないSTEM教育というのが結構長く続いてきました。これはまさに理科系の教育です。これにAが入ってSTEAM。そういう意味では、比較的新しい教育界での流れですので、まずは本県としてしっかりと取り組むために、今研究をしているところです。
方向性としては、今後必要なことだというふうに思います。これからを生きる子どもたちにとって、大切な教育の方向性だと思っています。
【記者】
まず、県政エグゼクティブアドバイザーの委嘱についてお伺いします。
今回委嘱される天野さんを入れて6人目の委嘱になるかと思うのですけれども、今までの5名の方は、県政エグゼクティブアドバイザーとして何か具体的にどのようなことで県に関わってこられたのか教えてください。
【知事】
まず、ジョセフ・ランゾウ稲田さんは、アメリカ人でいらっしゃって国際的な知見も高く、具体的には昨年の8月の本県とオレゴン州のMOUの締結、あるいは私の訪問、そのような時に訪問計画を立てるところから、あるいは細かくは私のスピーチの内容まで、いろいろとアドバイスをいただいたということです。それから、もちろんMOUの中身についても的確なアドバイスをいただきました。というふうに一人ずつ(紹介が必要ですか)。
【記者】
一部で大丈夫です。
【知事】
そうですか。陳内裕樹さん、3人目に載せてありますが、うちのDXの推進について、まさにこの専門家でいらっしゃるのでご指導いただいているところ、アドバイスをいただいているところです。
それから、桝本博之さんは、この方はシリコンバレー在住で、これは先ほど言ったオレゴンとのMOUに基づいて大学生を派遣して、それからその次には高校生も派遣をしました。この時に様々なアドバイス、あるいは訪問先のアレンジ、あるいは向こうでの講師の選定、交渉などに力を尽くしていただきました。
中井徳太郎さんは、前の環境省事務次官でいらっしゃって、さらに言えば、元富山県の生活環境文化部長を務められた方でございます。昨年度末にカーボンニュートラル推進の計画を策定いたしましたが、今後それの実行段階においてご指導いただいていこうということでお願いをしています。
【記者】
G7に関係して1つお伺いします。
先ほど、ウェルビーイングのお話もありましたが、教育のウェルビーイングというと、ウェルビーイングの言葉自体もあまりよく分からないという県民の方も多い中で、富山県が目指す教育のウェルビーイングって何だろうというふうに思われる方もいらっしゃると思うのですけれども、そういう意味で、知事が描いていらっしゃる富山県の教育におけるウェルビーイングについて、分かりやすく教えていただきたいです。
【知事】
言い方としては、教育におけるウェルビーイングというよりも、教育によってウェルビーイングを高めていく、そんな方向性であると私は考えています。
一つの決まった物言いで言うと、経済的な豊かさだけではなくて、身体的にも、それから精神的にも、社会的にも満たされた状態がウェルビーイングという状態ですけれども、それをどのように高めていくのか。特に私はここにおいて、身体のことは例えば学校でもいろいろ体育の授業とか、あるいは体育系の部活動とかで鍛えることがございます。それからメンタルなことも、教育の中でいろいろと触れることも多いというふうに思います。
その中で、特に社会的なつながり、このあたりはやっぱり学校教育などで涵養されるところがとても大きいと思っています。そういうことで学校での教育と、このウェルビーイングのそれぞれの要素というのは、やはりとても大きな関連があるというふうに考えていまして、特に若い子供たちにとっては、学校教育の中で、このウェルビーイングというものを高める教育の在り方というのが大切だというふうに考えています。
【記者】
庁内の業務効率化に関連して、知事はDX化とか業務の効率化にかなり重点を置かれていると思うのですけれども、その一環として、チャットGPTを今後活用されるお考えがあるかどうか教えてください。
【知事】
現在もですね、例えばこれは議会の仕事になりますが、議会での議事録の作成などもAIでやっています。さらにその先にチャットGPTがあるのだというふうに思っています。
今、負の側面がかなり強調されていますが、基本的に私はとても業務の効率化、それから難しいことを平易に表現するようなこと、ここら辺には、この能力が発揮されるアプリだというふうに考えております。という意味で、本県でも今後前向きに導入も検討してまいりたいというふうに考えています。
【記者】
具体的には、今活用されている議事録とか以外で、どのようなものに使っていきたいなどありますでしょうか。
【知事】
そこら辺もこれから研究をしていきたいというふうに思っています。
【記者】
県武道館の検討委員会についてですけれども、6月議会まで、もうあまり時間がない中での設置ということになりますけれども、委員の方の議論に今後期待すること、どういったことを知事の思いとしてあるのか、改めてお伺いしたいと思います。
【知事】
先ほどのご質問にもお答えしたように、9名のうち7名は前の基本計画を策定いただいたときにも議論に参加された方、あるいはそこに参画されていた団体の引き継いだ方でありますので、前回の基本計画を踏まえつつ、その後この3年間の環境の変化を踏まえて、それともう一つは、この物価高騰ですね、こういう今の環境も踏まえて、どういった整備の仕方が最も今の本県について、そして引いては青少年の教育に関してベターな、できればベストの整備になるのか、そんなことをぜひ議論の中から導き出していただければと期待をしています。
【記者】
その議論のテーマですけれども、建設費の問題のほかに、場所についても議論のテーマに含まれるのかどうかについてもお伺いしたいと思います。
【知事】
いえ、あくまで現在予定しております富山市の千歳町、これが基本であることは変わりありません。ただ、検討委員会の中で様々な議論について意見が交わされることは、これはもうそのメンバーの皆さんの知見にお任せしたいと思います。
【記者】
先ほどのチャットGPTのお話ですけれども、メリットの側面と、もう一つやっぱり情報流出だったり、誤った情報が出力されたりとか、そういった負の側面も指摘はされているかと思うのですけれども、この辺は安全性をどういうふうに見ていらっしゃいますでしょうか。
【知事】
この前も、まさに考案された方が自ら日本に来ていただいて、いろいろなインタビューも答えておられましたが、まさに今新しくできた技術だというふうに理解をしております。
これはAIの特徴でもありますが、だんだんと賢くなっていく、どんどんそれ自体が学んでいくことですから、やっぱり出がけにはいろいろな不都合も出る、場合によってはネガティブなこともある、あるいはそれを悪用する人も出てくるかもしれない、そんなことはどんなアプリだってあるというふうに思っています。それは、今後考案された方も改善されていくでしょうし、また様々な学習をAI自体がしていくことでよりよいものになっていく、逆に言えばユーザーが育てていくのだというふうに思います。
ただ、とても有望な技術だというふうには思っています。これをはなからネガティブな面だけを捉えて排除することはしたくないと思います。
【記者】
具体的にどういった活用を考えていらっしゃるのでしょうか。
【知事】
そうですね。うちにも山ほど仕事がありますが、どういうところに一番マッチするのか、そんなことも、今やっと検討の緒に就いたというところだと思います。
【資料1】「就職期の女性に選ばれる富山県」キックオフ会議の開催について(PDF:206KB)
【資料2】「県政エグゼクティブアドバイザー」の委嘱について(PDF:115KB)
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