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更新日:2024年3月27日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください
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まず、富山県版のアプリ・サービス連携基盤、そして各種アプリの提供、さらに子育て支援の強化ということについてお話をします。
県民の生活に役立つアプリを連携させて、県民との連携、民間事業者や自治体との連携を図る基盤である「TOYAMA ONE Platform」を構築をいたしました。あわせて、いろいろなアプリの入り口となります「TOYAMA ONE アプリ」、そして、デジタル地域通貨やポイントなどのお財布となり、決済ができるアプリ「TOYAMA ONE Wallet」を提供します。
さらに、子育て支援の強化に向けて、本日から子育て支援アプリ「とみいくフレフレ」の供用を開始します。いろいろありますので、よろしくお願いします。
まずは、「TOYAMA ONE Platform」の概要について説明します。
本プラットフォーム上ではID連携や認証、デジタル地域通貨、ポイントといった機能を共通機能として提供します。入り口のアプリである「TOYAMA ONE アプリ」からは、県公式SNSをはじめとしまして県内の各情報にアクセスできるほか、今ほど説明しました「TOYAMA ONE Wallet」や「とみいくフレフレ」、また、既に提供済みの「元気とやまかがやきウオーク」や「食べトクとやま」などといった各種アプリをつなげることで、ID連携により一度の認証で複数のアプリにログインできるようになります。
今後、県民の皆様の生活などに役立つ自治体や民間事業者が提供しているアプリも順次連携していきたいと考えています。また、併せて今後「TOYAMA ONE Wallet」を活用し、地域経済の循環、活性化を図っていきたいと考えています。
次に、「TOYAMA ONE アプリ」と「TOYAMA ONE Wallet」について、ちょっと詳しく説明をします。
「TOYAMA ONE アプリ」は、県内の様々な情報や各種アプリの入り口となる県公式のポータルアプリということになります。「神秘の海 富山湾」のように皆様に親しまれるサービスとなるよう「TOYAMA ONE アプリ」と名づけました。
この「ONE」には4つの意味を込めています。1つ目は県内のサービスを1か所、ONE Placeにまとめる。2つ目は、あなただけ、Only ONEの情報をその手に届ける。3つ目は、このアプリで富山県を日本一、Number ONEのウェルビーイング先進県にしていく。4つ目は、このアプリを通じて県や市町村、事業者、県民がチーム一丸、ONE Teamとなって富山県に輝く未来をもたらしたい。このようにいろいろな意味を込めております。入り口アプリの名称のほか、基盤である「TOYAMA ONE Platform」や次に紹介する「TOYAMA ONE Wallet」にもこの「ONE」という言葉を使用しています。
次に、「TOYAMA ONE Wallet」ですが、県公式のお財布決済アプリというふうにご理解をいただきたいと思います。気軽に使えるお財布のようなアプリを目指します。県内で発行される様々なデジタル地域通貨やデジタル商品券、デジタル地域ポイントを管理・決済することができます。
次に、これまで説明した連携基盤「TOYAMA ONE Platform」を活用し、新たに構築したアプリとなる子育て支援アプリ「とみいくフレフレ」について説明します。
本日からこのアプリを供用開始することとしておりまして、県の子育て支援サイト「とみいくフレフレ」と連携し、子育て世代に向け様々な支援情報を配信をしてまいります。アプリのダウンロードのリンクを張っておりますので、多くの子育て世代の皆様にこのアプリをご活用いただきたいと考えております。
このスライドでは、アプリの主な機能を記載しています。一部ご紹介しますと、右側のとやま子育て応援団マークの表示や左側の病児保育の空き状況の確認、あるいはお出かけマップなど、子育て家庭の皆さんにご利用いただける多くの機能を備えています。
また、アカウント登録により、お住まいの市町村とお子様の年齢を入れていただくことで、子育て支援情報をプッシュ配信します。さらにこのアプリには、10.に記載しているように、令和6年10月からポイント配布を開始するとみいくデジタルポイントの申請機能が搭載される予定です。
ポイント制度につきましては、令和4年度末まで配布していました子育て応援券、これはこれでご利用いただいてきたんですが、これに替わりまして、令和5年度生まれのお子さんから、1歳半時に、とみいくデジタルポイントの配布を開始する予定にしています。
また、ポイントが使用できる用途についても、これまでは子育て支援サービス利用や予防接種の費用などに限定されていたわけですけれども、育児用品などの購入も可能となるように見直し、10月からの運用開始に向けて、今準備を着々と進めております。
そして、新たな制度の導入に伴い、配布済みの子育て応援券につきましては、4月1日からおむつやチャイルドシートの購入などにも利用可能となります。有効期限内の応援券をお持ちでまだ使用されていない場合は、ぜひ積極的にご利用いただきたいとお願いをいたします。
なお、利用可能店舗につきましては、アプリにおいて公表していますが、今後も利用状況も見ながら、適宜事業者の追加を行ってまいります。詳細については、各担当課へお問い合わせください。
富山県版アプリ・サービス連携基盤、そして各種アプリの提供、さらに子育て支援の強化についての説明は以上となります。
2番目は、観光デジタルマーケティングの体制強化について、3点ご説明いたします。
1点目、観光統計データサイト、富山で休もう。ツーリズム統計基盤「TOYTOS(トイトス)」の開設です。トイトスと言います。
2点目は、公益社団法人とやま観光推進機構の観光マーケティング責任者(CMO)の配置についてです。
3点目は、webマーケティングの強化についてです。
以上、3点を申しあげます。
本日、富山で休もう。ツーリズム統計基盤「TOYTOS(トイトス)」を開設いたします。
こちらは、「TOYTOS(トイトス)」のロゴマークとなっております。ちょっと顔のように見えますでしょうか。親しみをいただけるように、そんなデザインになっています。
「TOYTOS(トイトス)」では、蓄積する観光関連データを可視化し、オープンデータとして提供しておりまして、観光関連事業者の皆様のマーケティング活動にご活用いただけます。これまで市町村に対してのみ公開していた富山県公式サイトとやま観光ナビのアクセスデータや富山県への旅行者アンケートデータなどを掲載しています。
特に、公益財団法人とやま観光推進機構と富山県立大学が共同で平成28年より実施してきた旅行者アンケートについては、昨年11月に開催された北陸3県知事懇談会で各県が実施するアンケートデータ連携について合意をしました。その後、石川県や福井県の調査結果と比較できるように、それぞれのアンケート項目の調整を行ってきたところです。
「TOYTOS(トイトス)」の開設により、北陸3県を訪れる観光客の動向を比較分析することが可能となりました。現在は、県内観光地61か所、宿泊施設176か所でこのアンケートを実施しております。ご協力いただいておりますが、より多くの観光関連事業者の皆様に本事業の趣旨をご理解いただき、ご参加いただけるように努めてまいります。もちろんマスコミの皆さんもご活用いただき、それぞれの紙面にまた活用をさせていただければと思います。
引き続き北陸3県の観光データの連携により、北陸新幹線敦賀開業や北陸デスティネーションキャンペーンの効果の最大化、持続化、令和6年度、能登半島地震からの復興に向け北陸3県が連携した広域的な観光誘客の施策に取り組んでまいります。
地域の稼ぐ力を引き出す観光地経営の視点による観光地域づくりをさらに推進していくため、公益財団法人とやま観光推進機構に観光マーケティング責任者(CMO)を配置いたします。
募集をしましたところ42名の応募があり、厳正な選考の結果、吉田秀政氏に決定をいたしました。着任は、令和6年5月1日を予定しているとのことですが、観光地域づくりやデータに基づく戦略策定など、富山県の観光振興をマーケティングの面から牽引をしていただきます。
観光情報を戦略的、効果的に発信するため、パンフレット等の紙媒体から、とやま観光ナビを中心としたデジタルによる情報発信に本格シフトし、webマーケティングを強化いたします。
一例として、今年度年2回、計33万部発行しておりました観光情報誌「うみとやま」を令和6年3月発行分、今出した分ですけれども、これで廃止をします。これまで大変ご好評いただいていたものなんですけれども、デジタルでの情報発信にシフトします。
また、新たにwebマーケティング担当者を配置して、データに基づいた的確なターゲット設定やウェブ広告の配信など、デジタルによる情報発信を強化いたします。さらに、これまでもとやま観光ナビ市町村会議を年4回程度開催し、アクセスデータや分析結果の共有、SNSセミナーなどを実施してきたことでありますけれども、webマーケティング体制強化によって、これまでよりさらに戦略的に市町村とワンチームで取り組んでまいります。詳細については、担当課へお問い合わせください。
2点目の観光デジタルマーケティングの体制強化の説明は以上とさせていただきます。
次は、これもすてきなニュースです。県農林水産総合技術センターの園芸研究所が育成しましたチューリップの新品種が来月から予約販売開始をできる見通しとなりましたので、この会見の場でお披露目するとともに、新品種の名称や特徴などについて発表をいたします。あそこにありますね。
品種名は「春のワルツ」です。
次に、品種の特徴について説明します。
花の色はご覧になったように桃色、花型はユリ咲きです。茎や葉が風や雨に強く、花壇植えに適している。球根としての収量性がよいほか、地球温暖化によって近年生産現場で問題となってきております球根腐敗病などの病害に強い特徴があり、今後県内の球根生産者の収益向上にもつながると期待をしています。
命名の理由は、花がワルツを踊るバレリーナのようであることから「春のワルツ」と命名しました。
続いて、育成から販売までの経過について説明します。
平成13年に交配を行い、その後、選抜や増殖を繰り返してきました。
品種名は、関係者から応募のあった候補名から、花や球根の生産・流通・販売の関係者や広告アドバイザーなどで構成する命名検討委員会で選考しました。
その後、令和3年12月に農林水産省へ品種名「春のワルツ」として品種登録の出願をしています。実は出願から登録まで3年半程度を要するため、正式な登録は令和7年頃の見込みでおります。
この品種は、県が育成したチューリップとしては41番目の品種になります。
出願後は、県内の生産者が球根を増殖し、今年販売できる球根の数が販売ロットの目安である3,000から5,000球以上となるめどが立ったことから、販売開始に先立ち、本日発表することにしました。
最後に、今後の予定ですが、来月から砺波市で開催されるとなみチューリップフェアの会場内でこの品種の切り花を展示し、県内外の方に実際の花をお披露目するとともに、この会場内において、県花卉球根農協が球根の先行予約販売を受け付ける予定です。詳細につきましては、担当課へお問い合わせください。
冒頭、私からの発表は以上3点です。よろしくお願いします。
【記者】
発表項目から幾つか確認なんですけれども、まずアプリの件で「TOYAMA ONE アプリ」と「TOYAMA ONE Wallet」、これはいつから開始でしょうか。
【知事】
今日リリースになります。
【記者】
観光地域マネジャー兼マーケティング部長の採用のことで1点確認です。この吉田さんという方は、徳島大の准教授ということですけれども、どのような勤務形態になってくるんでしょうか。
【知事】
もうこちらで、来て働いていただきます。
【記者】
本当に大学を辞められてということになるのですか。
【知事】
そうです。辞められるそうです。もう腰を落ち着けて、こちらでやっていただきます。
【記者】
発表項目外で1点質問します。
先週の3月22日に、知事自身が秋の知事選に向けて再選出馬を表明されました。
今回の表明後、どのような反応というか、声を受けられたかということをお聞かせください。
【知事】
まず発表した翌日にですね、もうこれは報道いただいておりますが、私の地元である自民党さんの西田地方校下支部の支部長に、この知事選挙での自民党さんの推薦をいただけるようにという推薦願を出しました。その際は、支部の支部長さんと幹事長さんがおられましたけれども、ご決断は地元としては大歓迎だと、ぜひ地元を挙げて応援をしたいというふうな言葉をいただきました。
その後はですね、会った人からは頑張られというようなことは言われています。はい。今のところやめろと言う人はいません。
【記者】
分かりました。ありがとうございました。
【記者】
1点、子育て支援の件で、とみいくデジタルポイントのことなんですけれども、まず現在の子育て応援券、私も活用させていただいて、産後すぐにこれ使えたのがすごくありがたかったなと思うんですけれども、新しいとみいくデジタルポイントにつきましては、1歳半のときに付与されるということで、この付与するタイミングが出生時にというところから1歳半のときにというふうに時期がずれたのには、何か理由がありますでしょうか。
【知事】
それはですね、国のほうでも子育てについて大変に力を入れておられます。今回新しくですね、妊娠時と、それから出産時に国のほうから5万円ずつ、合計10万円という制度ができました。と同時に、併せて経済的な支援プラスいろんな相談にも寄り添って支援していこうという、そんな制度ができます。
なので、そういう子育て支援ポイントが重なってもということで、富山県は1歳半の時点で、そういう意味では切れ目なく、国とも連携をして応援をしたいということで、1歳半時に3万円分のポイントということにしたことであります。
【記者】
デジタルマーケティングの強化の件で、「TOYTOS(トイトス)」、北陸3県知事の懇談会で合意に基づいてということだったんですけれども、アンケート調査で、3県で連携してどういうふうに見直しをされたのか。例えば設問をこう変えたとか、その辺ちょっと分かる範囲で教えていただけますでしょうか。
【知事】
ありがとうございます。
すみません。そこまで把握しておりません。答えられますか。
【観光振興室】
1つは、各県独自にいろいろ調査をしていたんですけれども、属性を聞いたりとか、3県のどこからどこに行きましたかとか基本的な情報は調整して統一しました。あとは年齢や性別、世帯年収、訪問目的などになります。
【記者】
知事選に関係してなんですが、知事は今後後援会の各支部に説明を順次していくというお話だったかと思うんですが、具体的にどこから、何日からどこをスタートして、どういうスケジュールでやるかというスケジュール感を教えていただけますでしょうか。
【知事】
私ももちろん公務が引き続きあります。それから、支部の皆さんのご都合もあります。いずれも忙しい方々なので、それで日程調整をして3月、今月から5月中旬ぐらいまでに15支部での臨時総会が開催できるようにということで、調整をしてもらっています。
【記者】
今月は何日ぐらいになりそうですか。そこはまだ調整中でしょうか。
【知事】
そうですね。今最後の調整をして、まあ今月からできればと思っています。
【記者】
今の富山新聞さんの質問に追加なんですけれども、自民党さん以外の政党、例えば公明ですとか、あるいは維新ですとか、そういった知事に対して比較的共感を持っておられる政党、ほかには推薦して願いを出される予定というのはいかがな感じでしょうか。
【知事】
まず今最初に推薦願を出しました自民党さん、これがどういう結果になるか。それを受けてからですね、次のことは考えていきたいと思います。
【記者】
自民党の推薦の結果を見てからということですか。
【知事】
そうですね。やはり物事順序立てていきたいと思います。
【記者】
あと2点だけ。チューリップですけれども、ユリ状という説明があって、ふだんのチューリップとはちょっと変わった派手な感じですけれども、知事としては、多分来月県外からもお客さんはたくさん来られると思うので、どういうところが花の魅力というかPRポイントだというふうな感じでしょうか。
【知事】
そうですね。実は最近ですね、ああいうユリ状の品種が結構増えてきています。新しいものではですね。なので、そんな中でも特にこれ、名前のとおりチャイコフスキーのくるみ割り人形のイメージ、花のワルツという曲があるんですが、そのイメージで春のワルツというふうに名づけた。そう聞いて、見ると本当にそんな感じですよね。踊っているような花、人気が出ればいいなと思っています。
【記者】
では、最後の質問です。
知事も常々来月4月ぐらいに100万人割れそうだというお話をなさっていて、でも割れること自体は、別に県の責任でも何でもないわけですけれども、100万人が割れるのを前提に、このような形でこう何というんですか関係を広げていきたいとか、そういった改めて何かありますか。ふだん関係人口という言葉をよくおっしゃっていると思うんですけれども、100万人が割れる見込みなので、このような形でこう何かやっていきたいというような。
【知事】
それは、もうこれまでもやってきたこと、私に限らず歴代の知事がやってこられたことですけれども、まずはリアルの人口をやはり下げ止めたい。そのためには、自然増のためにということで子育て支援とか、あるいは少子化対策とか。あるいは、さらにそのもっと手前の婚活の応援とか、マッチングアプリとかそんなことをやってきましたし、これからもやってまいります。
それともう一つは、社会減を減らしていくということで、これは、やはり就職時に多くの若い人たちが富山を後にする。これを、それを止めるわけにはいきませんけれども、でも富山での就職も考慮した上で、その上でもやっぱり東京に行きたい。この方はしようがないんですが、富山の企業を選択肢の一つにも入れずに知らずに行かれる。そういう不戦敗はなくしたいということなど、そういったことをより早い段階から、富山の企業、あるいは女性が活躍している企業、富山のオンリーワン企業、そんなものをあんまり小・中学生さん、そういったことの情報がないので、そういった段階からいろいろと情報を提供する。あるいはそういうミーティングの場を持つ、そんなことなどをやることによって社会減を(減らしたい)。
それから、もちろん一方で、富山への移住者を増やしていく。そんなことで社会減を止めたいということが基本的な対応策です。これは、今後さらに強化していきたいと考えています。
それと、もう一つは、リアル人口とはまた別の観点で、関係人口を増やしていきたい。もちろん交流人口も、それから関係人口ということ。これを今、富山県では、幸せ人口と呼んで、ウエルビーイングな富山と関わる人たちはみんな幸せになりますよという、それをアピールすることによって、関係人口を今増やしていっているところです。これは、リアルの人口ではありませんけれども、関係人口を増やすことによって、県外におられる、あるいは国外におられる富山ファンの皆さんの力を富山に取り込んで富山の活力にしていく。そんな作戦であります。
もう一つになると、やっぱりこれは外国人材の活用ということになります。外国人材の方々が、また、そのお子さんたちも富山で気持ちよく育っていくように、生活できるように。今は富山県のリアル人口の2%が外国人でいらっしゃいますけれども、多分早晩日本全体でも10%の時代が来ると思います。そんな時代に富山県では、外国の人も本当に気持ちよく暮らせる、それから教育もできる、そんな県の準備をしていく。これもやっぱり大切なことだと考えています。主にこの3つの柱です。
【記者】
あともう一つだけ。県立高校の再編について、教育委員会が設置している検討会が提言をまとめられまして、新年度に知事のほうにも内容が伝わると思うんですけれども、それで、新年度から知事のほうが総合会議を動かされるということで、そこで提言というのはある程度参考にしていきたいというようなお考えがございますか。
【知事】
ええ、もちろんです。そのためにお忙しい有識者の方々に何度も集まっていただいて、協議を重ねていただいた結果の取りまとめですから、これは大いに参考にしていきたいと考えております。
【記者】
発表項目のwebマーケティングの点で1点お伺いします。
ちょっと改めてになるんですけれども、現在紙で発行されている「うみとやま」を廃止して、デジタルでの発信にシフトされるという話だったんですけれども、改めて今後、紙の「うみとやま」を廃止してデジタルに移行することの狙いだとか、どんな意図でやられているのかというのを、もう一度教えていただけますか。
【知事】
実は、これは私たちとしてもですね、結構熟慮した結果でありまして、この「うみとやま」も本当にご好評はいただいているんです。もちろん我々も一生懸命、中身もそれから体裁も含めてデザインも含めて力を注いできたものなので、本当にご好評いただいていることはありがたいんですけれども、でも、これからのことを考えるとですね、やっぱり紙ですと置き場所のこととか、あるいは情報のアップデートのこととか、その辺にはやはり課題があるというふうに思っています。
そのあたりをやっぱりデジタルでまさにDXをこの分野でも徹底していくということで、今回こういう決断をするに至りました。やっぱりデジタルですと、今さらここで言う必要もありませんけれども、情報のアップデートも容易ですし、それから情報の分析・加工など、先ほどそんな話も別にしましたけれども、分析や加工なども容易であるということですので、この観光分野でのDX、これをやっぱり進めようという決断をしました。
【記者】
あと、発表項目とは違うんですけれども、観光関連で北陸応援割関連で1点伺います。
現在、4月26日までが期限ということになっていると思うんですけれども、先々週ですかね、総理のほうに要望に行かれた際だとか、衆議院の災害対策特別委員会の皆さんが来られた際だとか、北陸応援割期間の延長というのを度々求めてこられたと思います。その延長の例えば具体的にどのぐらいだとか、あと大型連休を例えば含めてほしいだとか、何か知事のほうでそういったご希望とかお考えがあれば、教えていただけますか。
【知事】
そうですね。あくまで観光庁の考え方は、今回の北陸応援割の考え方は風評被害の払拭ということだと理解をしております。なので、もともとそう長い期間は考えておられないのだと思っています。ゴールデンウイークは、それは自走し始める時期だろうと。もともと人が動く、皆さん旅行される時期なのでということなんだと思います。
ただ、私どもの現状としてはですね、風評被害はもちろんあります。それの解消には一定のやはり効果があったとは思っておりますが、今我々で把握しております観光面での被害状況は、この一、二か月、三か月の風評被害では終わらないのではないかと。それぐらい甚大なものがあるということを今我々なりに独自に試算して、それを先般も申し上げましたけれども、約600億円と推計をしています。
これは、黒部峡谷鉄道が秋まで全部は走らないということ。一部は運行していただきますが、これと宇奈月温泉の宿泊客の相関というのはとても大きいということ。ここで損害が出ます。それから、さらに言うと黒部宇奈月キャニオンルート、これも6月頃からと考えていたのが、10月頃からのスタートになったという、ここでの損害。それも、もちろん宇奈月温泉にも影響があります。それから、そもそもこの黒部宇奈月キャニオンルートの効果を全県に波及させようと思っていたので、そんな損害も出ます。
それと、もう一つは、能登から富山、富山から能登の周遊の旅行、これの需要がやっぱり大きいんですね。これが能登がご存じのような状況ですので、多分年間を通じて難しいだろうと。それらで約600億円の損害と推計をしているところです。
もちろん自助努力もしなければなりません。我々県も頑張ります。それから、宿泊業者さんも観光業者さんも頑張られると思いますが、ただ、自助努力だけでこの600億円を跳ね返すというのはなかなか難しいのではないかと考えますと、ぜひこの北陸応援割、風評被害の払拭というところからもう一歩踏み出していただいてということは考えております。
ただ、そのとき総理は、状況を見ながらというふうにお答えをいただきましたので、我々ももう少し状況を見たいと考えております。
【記者】
地震から間もなく3か月がたつと思いますが、ロードマップも今月の下旬には出されるということで、今日も会議があると思います。
そんな中、今の3か月を前にした県内の地震の被害からの復旧状況の現状をどういうふうに捉えておられるかということと、今後どういったふうに取り組んでいきたいという今のお考えをお聞かせください。
【知事】
まずですね、今回、損害地震保険をかけておられる方も一定数おられます。ちょっと全国平均からは富山県の地震保険をかけておられる率は低いという事実はあるんですが、でも、そういった準備をしておられた方々はおられまして、それに対して損害保険会社さんの動きは早く、もう本当に1月中にどんどん来られてですね、もちろん富山の出先の方だけじゃマンパワーが不足なんで、もう全国から応援が来られたと聞いております。そんな方々がスピード感を持って損害の判定をされて、そして保険金の支払いも円滑に行われていると聞いています。そういった方々は、その原資をもって一歩二歩踏み出しておられるというふうに思っております。
それから、やっぱり全壊の住宅もあります。まずはそういう住宅の話ですけれども、このあたりはまだその再建に向けての動きというのは、今まだ3か月ではちょっと短い。いろいろなことを考えておられる。負担も大きくなりますので、と思います。
それはやっぱり損害の度合いによって、比較的軽い方はいち早くもう手当てをされておられるかもしれませんが、液状化を含めて損害が大きい住家被害の方はですね、今まだどういう今後の方向でいこうかということを考えておられるところだと思います。それは、もちろん市町村でも相談に乗っておられますし、県でも相談会もやったりもしております。
それから、インフラ関係、これは港、道路を含めて応急的にまずは使えるようにということはやりました。でも、本格の復旧はこれからであります。幸い国の動きも早くてですね、国でいわゆる権限代行といって国が代わりに県の施設もやっていただけるということもかなりあります。そんなこともこれから動き始めます。
それから、県としてやることも、これから本格的にまずは設計をしたり測量したりということがありますが、そんなことにこれから入っていく段階です。
そして、農業の被害も結構大きいので、これは特に大きいのが氷見市内の用水であります。これについては、今1,000キロの延長がありますが、順番に水を流しながら復旧に努めているところで、もちろん国のお力も借りながらやっているところでありまして、これについて、何とか作付の時期までに間に合わせるようにということで、急ピッチでやっているということです。
今のところ大きく生活者の再建、それからインフラ、農業、あと、企業のほうですね。これについては、メインになる支援がなりわい再建支援制度というものでありまして、これについては約30件ほどかな、応募を第1次でいただいています。これに対して、今その中身を精査して対応していくことになるというふうに思います。
【記者】
今のご質問に関連してなんですけれども、石川県から避難されておられる方、まだ見通しつかない方もおられる一方で、戻られる方、あるいは避難所といいますか、宿泊先がそろそろ受入れを終了されるというところもありますけれども、今後、石川県と引き続きどのように連携していかれる、石川県から来られた方にどのように対応していかれるか、お考えを伺います。
【知事】
石川県でも着々と仮設住宅が完成しつつありますし、また、災害公営住宅なども増えてきていると思います。それから、石川県内の受入れ状況はそうやってだんだんと少しずつ充実はしてきていると思いますが、もしニーズがある限りは、かつですね、これは馳知事のお言葉ですが、県外へ避難するなら富山県がいいんやという人が多いとおっしゃられる限りはですね、できる限りのお引受けはしていきたいと思います。
それは避難者と、それから最近はちょっと落ち着いていますが、患者さんとか高齢者、あるいは福祉施設の入所者の皆さん、こんな方々もできる限り受入れは続けたいと思っています。やっぱり隣県同士のこれは助け合いだということであります。もちろんうちも被災地ではあるんですが、隣県同士の助け合いということで、それは続けていきたいと考えています。
【知事】
年度替わりということで、これでこの場、今日が最後の方もおられるというふうに思います。これまで大変にお世話になりました。
新しい職場でもまた皆さんのご活躍を心から祈っております。今後もどうか見守っていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。
【資料1】「とみいくフレフレアプリ」の供用開始及び「とやまっ子子育て応援券」の用途拡大について/富山県版アプリサービス連携基盤について(PDF:1,207KB)
【資料2】観光デジタルマーケティングの体制強化について(PDF:411KB)
【資料3】県育成チューリップ新品種の発表について(PDF:284KB)
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