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更新日:2022年5月2日
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(令和3年7月16日掲載)
コロナ禍で苦境に立たされている飲食業界。厳しい状況が続く中で、「コロナに負けるわけにはいかない」と奮闘するラーメン店の取組みをご紹介します。
ラーメン店6店がタッグを組む
「射水市ラーメンスタンプラリー」
射水市にあるラーメン店6店がコロナ禍を乗り切ろうとタッグを組み、「射水市ラーメンスタンプラリー」を展開しています。その中心的な役割を果たすのが、『ラーメンどんき』。同店を運営するホールマインド社長の源明敦さんにお話を伺いました。
『ラーメンどんき』を運営するホールマインド社長の源明敦さん。
射水市ラーメンスタンプラリーに参加するのは、『ラーメンどんき』『中華そば三丸三』『ひさみなと食堂』『らーめんキラリ』『ラーメンてしお』『中華そばいちい』の6店です。ラーメン一杯につきスタンプを一つ押し、利用客は6月28日〜9月30日の期間内に全店舗のスタンプを集めると、次回の利用店で500円割引のサービスが受けられます(利用は2021年12月31日まで)。
「射水市ラーメンスタンプラリー」のスタンプカードやポスターには、それぞれの店の看板メニューの紹介も。
コロナ禍で一時は店の売り上げが半分に減ったという源明さんは、「このスタンプラリーのおもしろさは、1つの店舗で、他の5店舗の宣伝ができるところ。行くお店がだいたい決まっているという人が多い中で、新たなお店に出かけてもらうきっかけづくりになるはず。実際に初めてのお客さんの来店が増えているように感じます」と話します。
源明さんは、企画や各店との交渉など、スタンプラリーの実現までに約5カ月を費やし、「協力をお願いするため各店に頭を下げて回り、こうして射水市の人気店が揃いました。6店の中には50、60年の歴史をもつ老舗ラーメン店もあり、交渉するときはとても緊張しました」と振り返ります。
スタンプカードや店内に掲示したポスターでは、各店の場所や営業時間に加え、看板メニューやセールスポイントなども紹介しています。源明さんは、「この企画のおかげで参加店の仲間意識が強くなりました。研究熱心なお店から刺激を受け、新メニューを考えたり、麺を変えてみたりと新たな試みも始めました」と話します。
店内にアルコール消毒液、テーブルにはアクリル板を設置。新型コロナウイルス対策が取られた『ラーメンどんき』店内。
源明さんは、コロナ禍をきっかけに、InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSを始めました。そのSNSを通じて、辛くておいしいグルメ日本一を競う「バーチャルKARA―1グランプリ」への出場が決定。新型コロナウイルスの影響から、2020年は出場店が動画で激辛商品を紹介し、視聴者による投票数で順位を競いました。
全国から参加した28店の中でグランプリを獲得したのが、同店の「担々麺10辛」。10段階から辛さが選べ、10辛は最高ランクの辛さです。手作りのラー油をはじめ、25~30種類の香辛料を使い、仕込みに約10時間かけるという担々麺は、刺激的な辛さとうま味が特長の看板メニューとなっています。
2020年の「バーチャルKARA―1グランプリ」でグランプリを受賞したラーメンどんきの「担々麺10辛」(910円)。
「コロナにおびえているだけではいけない。お客さんに来てもらう以上、お店がしょんぼりしてはいられない」と話す源明さん。カップルや家族連れがスタンプラリーカードを手に、「次はどこに行く?」と楽しげに相談する様子を目の当たりにし、「思っていた以上にお客さんに楽しんでもらえているようで良かった。これからも“楽しむ”ことを心がけ、お客さんに喜んでもらえるように、何事にもトライしていきたいです。この企画が成功したら、第二弾も考えたいですね」と意気込みを語ってくれました。
スタンプラリーカードは、各店1,000枚ずつ計6,000枚を用意。各店で希望するお客さんに配布しているということです。
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