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更新日:2022年5月2日

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Vol.33 細工かまぼこの詰め合わせ商品を企画した「富山県蒲鉾水産加工業協同組合青年部」

(令和4年2月18日掲載)

富山を代表する名産品「かまぼこ」。コロナ禍で売り上げが減少する中、細工かまぼこの詰め合わせ商品を企画した富山県蒲鉾水産加工業協同組合青年部の取組みをご紹介します。
 

富山の「細工かまぼこ」詰め合わせ
10社の自慢の味をお届け

県内のかまぼこ製造業者らでつくる「富山県蒲鉾水産加工業協同組合青年部 蒲友会(ほうゆうかい)」が、3月19日の「細工の日」に合わせ、細工かまぼこの予約販売を企画しました。コロナ禍で冠婚葬祭や観光などが控えられ、売り上げが減少する中、「かまぼこの魅力をPRしたい」と、10社の細工かまぼこを詰め合わせた限定商品をHPで販売しています。詰め合わせ10社から1商品ずつ詰め合わせた全10個入りの「富山の細工かまぼこ詰め合わせ」。

 

同会事務局で生鮮水産物など原料の販売を行う「富冷」常務取締役の中橋 一さんは、「これまで『細工の日』には、親子細工かまぼこ教室を開くなど、細工かまぼこをPRするイベントを開催してきました。コロナ禍で2年間開催できませんでしたが、代わりに各社の商品を持ち寄って詰め合わせを作ってはどうかとの案が持ち上がり、今回初の企画が実現しました」と話します。
同会会長で広又蒲鉾商店営業部主任の広野隆一さんは、コロナ禍での業界全体の売り上げ低迷について、「会社によっては売り上げが半減したところもあります。これほどの打撃は過去に例がありません」と話し、同会事務局で「富冷」営業担当の宮本真利さんは、「売り上げが激減し、みなさん元気がないなというのが、表情からも感じられました」と振り返ります。

三人

お話を伺った事務局の中橋さん(右)、会長の広野さん(中央)、事務局の宮本さん。

 

詰め合わせるのは、富山の慶事に欠かせない鯛をはじめ、疫病退散のシンボルとして人気の妖怪「アマビエ」、高岡大仏やふでばこをモチーフにしたユニークなものなど、職人が一つひとつ丁寧に描き上げた10社10通りの商品です。県内や近県を中心に、東京からの申し込みもあり、卒業や入学のお祝いにあわせた注文も入っているということです。

 

かまぼこは、使う魚の種類や水加減など、原料や製法の違いによって、食感や歯触り、味が異なります。詰め合わせは、10社のかまぼこの食べ比べができるのも魅力です。
広野さんは、「各社の商品を持ち寄って詰め合わせを作るのは、今回が初めて。ノウハウがない中で始めたため、各商品の賞味期限がバラバラなことや注文を受けてから詰め合わせることを考え、最初は実現できないのではないかと思っていました。でも、賞味期限の問題はお届け日を決めたことで解決しました。みんなで話し合ったことで、今回の企画が実現しました」と笑顔を見せ、宮本さんは、「これまでは、親子細工かまぼこ教室のようにイベントという形でPRしてきましたが、コロナ禍で、こういう発信の仕方があったことに気付かされました」と話します。

ユニークなかまぼこ

アマビエや高岡大仏、ふでばこ、力士のほか、お祝いの席にふさわしい「梅」をかたどったものも。

 

県内のかまぼこ製造業者は、約30年前の80~90社から、現在は20数社と大きく減少しました。
中橋さんは、「業界は今かなり疲弊し、衰退に向かっています。消費者のみなさんには、伝統産業でもある富山ならではの細工かまぼこの素晴らしさや、高タンパク低カロリーでヘルシーなかまぼこの良さにも目を向け、継続して食べていただきたいですね。おいしい富山のかまぼこが、より身近な食品になったらうれしいです」。
広野さんは、「詰め合わせをきっかけに、いろんなかまぼこ屋があることを知ってもらい、食べておいしいと感じてもらえたら最高です。コロナ禍で冠婚葬祭が減り、かまぼこを食べる機会も減少する中で、食べる価値を感じてもらえたらありがたいですね。今後は、詰め合わせの第二弾、第三弾も企画していきたいです」と話しています。

細工かまぼこの詰め合わせは1セット5,000円(送料込み)。500セット限定販売で、特設サイト(https://toyamaboko.theshop.jp)で予約を受け付ける。申し込みは2月28日までで、商品は3月19日着。

 

  • 事業社名 富山県蒲鉾水産加工業協同組合青年部
  • URL https://toyamaboko.theshop.jp/

 

 

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