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トップページ > くらし・健康・教育 > 生活・税金 > 生活衛生 > MAKE TOYAMA STYLE > 現場レポート > Vol.27 富山県菓子工業組合が「BEST OF TOYAMA SWEETS とやま菓子コンテスト」を初開催
更新日:2022年5月2日
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(令和3年11月4日掲載)
アフターコロナを見据え、新商品の開発や若手職人の育成に役立てたいと富山県菓子工業組合が、菓子コンテストを開催。第1回となるコンテストの模様をご紹介します。
アフターコロナを見据え初開催
「BEST OF TOYAMA SWEETS」
富山県菓子工業組合は、アフターコロナを見据え、新商品の開発や職人の技術向上、若手職人の育成に役立てたいと、初めてとなる「BEST OF TOYAMA SWEETS とやま菓子コンテスト」を開催しました。
リモートで行われたコンテストには、県内の菓子店33店から46作品が寄せられました。第1回のテーマは「いちじく」。会場には、まんじゅうやどら焼き、プリンやケーキ、タルトなど、いちじくを使ったさまざまなお菓子が並び、高島屋和菓子バイヤーの畑主税さんや南砺市のフランス料理店「レヴォ」オーナーシェフの谷口英司さん、リモートで参加したスイーツジャーナリストの平岩理緒さんら3人が、味覚、視覚、市場性、独創性の4項目を審査しました。
富山国際会議場で行われたコンテスト。46点のアイデアあふれるお菓子が並んだ。
優勝したのは、高岡市の「御菓子司こし村百味堂」の越村淳平さんが作った干菓子「I♡bow(アイボウ)」。洋の素材であるいちじくを干菓子にうまく使い、風味を引き出した点が評価されました。
優勝した「御菓子司こし村百味堂」の干菓子「I♡bow(アイボウ)」。
越村さんは、「使ったことのない素材のいちじくを使い、純和菓子で勝負しました」と喜びました。また、審査員の畑さんは、「和から洋、生菓子から干菓子まで、いちじくを幅広くお菓子に表現してもらいました。初めての食材の取り合わせもあり、興味深かったです」と講評しました。
リモートでインタビューに応じる越村淳平さん。
このほか、2位は「ひょうたん石」(松木菓子舗・松木功太)、3位は「無花果宝珠」(平安堂・黒崎のぞみ)、審査員特別賞には、「となみの散歩無花果」(畑製菓・畑聖直)、「ガレットで氷見イチジク」(三国屋・三国大輔)、「咲いたらいいな無花果の花」(パティスリーヴェルフヲンス・中村正一)が選ばれました。
コンテストを主催した同組合の渡邊克明理事長は、「若手職人が多く参加してくれました。組合員の9割は和菓子屋。和菓子ではあまり使わない食材であるいちじくをテーマに、和洋折衷のお菓子が多く寄せられました」と話します。
「コンテストを継続していきたい」と話す富山県菓子工業組合の理事長 渡邊克明さん。
同コンテストの開催は、渡邊さん自身の経験がきっかけになりました。小矢部市の老舗和菓子店「五郎丸屋」16代目の渡邊さんは、コロナ禍の2020年に参加したクリスマスの代表的なパン菓子「シュトーレン」の全国コンテストで優勝。ラッピング部門も制しました。
渡邊さんは自身の経験をもとに、イベントの中止や縮小、お土産需要の激減、冠婚葬祭の減少など、菓子業界にとって厳しい状況が続く中で、図らずもできた時間を有意義なものにしてもらいたいとの思いから開催を企画しました。
渡邊さんは、「コロナ禍で、地元や地元の食材をより大切にするようになったと感じます。また、これまで改善したい、作ってみたいと思いながらできなかったことに挑戦する時間ができました。今後は菓子業界単独ではなく、異業種とのコラボレーションも企画していきたいです」と今後の展望を語ってくれました。
今回出品された作品は、組合員の各店舗で販売する予定で、出品されたうちの28品は、11月3日(水・祝)~9日(火曜日)まで富山大和で特別販売されます。
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