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トップページ > くらし・健康・教育 > 生活・税金 > 生活衛生 > MAKE TOYAMA STYLE > 現場レポート > Vol.26 キャンピングカーのレンタル事業を始めた「新富観光サービス」の取組み
更新日:2022年5月2日
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(令和3年10月27日掲載)
コロナ禍で売り上げが激減する中、キャンピングカーのレンタル事業を始めた「新富観光サービス」の取組み。旅行プランと組み合わせた利用を提案する同社の新たな取組みをご紹介します。
キャンピングカーのレンタル事業を開始
旅行プランと合わせ“くるま旅”を提案
貸し切りバスと旅行業の『新富観光サービス』が、キャンピングカーのレンタル事業を開始しました。同社取締役部長の西出努さんは、「コロナ禍で収入がない中、何か新しいことができないかと考えついたのが、キャンピングカーでした」と話します。
「キャンピングカーで旅行を楽しんでほしい」と話す同社取締役部長の西出 努さん。
同社では、2020年の2月頃から主催旅行がすべて中止、3月頃からは団体、個人旅行ともにすべて中止になりました。「当時は、1、2カ月間キャンセルの電話が鳴りっぱなし。そのあとは、電話が全く鳴らない状態が続きました」。売り上げは前年と比べて7~8割減少。全国に緊急事態宣言が出されたときは、店舗を閉め、しばらくは仕事が全くない状態だったといいます。
「厳しい状況が続く中でも、旅行を楽しんでもらうことはできないか、旅行会社であるからには、旅行の提供を生かせる新たな方法を見つけたいと考えました。そこで最近のキャンプ人気に着目し、キャンピングカーのレンタル事業を始めることにしました」と西出さんは振り返ります。
「キャンピングカーでの旅行に憧れていた」と利用する人も多い。キャンピングカーは普通免許で運転可能。
2021年春に話が持ち上がり、その後急ピッチで準備を進め、7月下旬から8月にかけて計3台を購入。9月からレンタルを開始しました。購入費用が1台900~1100万円というキャンピングカーは、ベッドやテーブルセット、テレビや冷蔵庫、エアコン、電子レンジなどを備えており、最大6人まで利用できます。料金は、平日1台9時間9,000円~(シーズンや車種により異なる)。また、オープニング特別企画として、年間の利用日数を定めた県内企業向けの法人プランも設定しました。
「まずはキャンピングカーで楽しむ旅の魅力を知ってもらいたいと思い、価格を抑えました」と西出さん。同社では、焚火台やベンチ、調理器具などのキャンプ用品の貸し出しも行っています。
車内後方にダブルベッド、前方にはロフト式ベッドを備える車種。
リビングはソファベッドとしても利用できる。
これまでのところ、小さなお子さんがいる家族連れや年配のご夫婦が、県内や能登方面への1泊2日の旅行に利用するケースが多いということです。
「当社の強みは、旅行のコース作りができること。先日は、千里浜のキャンプ場で泊まり、門前町の総持寺を見学、近くのワイナリーでショッピングを楽しむプランを提案しました。目的地周辺のキャンプ場や観光地、所要時間などの情報を提供でき、旅行会社だからこそ無理のないコースが提案できます」。
九州や北海道へ3泊4日利用の場合などには、2泊は車中泊、1泊は温泉に宿泊することもあるため、依頼があれば宿の手配なども行います。
同社では、今後さらに1台を購入し、4台で事業展開する予定で、テレワークやワーケーションでの利用など、幅広いニーズに対応できるとしています。
キャンピングカーはオーニング(日よけ)付き。外での食事を楽しむときにも便利。
西出さんは、「コロナ禍が長く、以前のように団体旅行が楽しめるときが来るのか不安はあります。しかし、今は感染者が減少し、旅が楽しめる時期に入ったのではないかと思います。みなさんが旅行を楽しんでストレス発散できるように、キャンピングカーの“くるま旅”を含め、さまざまな旅行のお手伝いをさせていただきたいと思います」と力を込めました。
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