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トップページ > くらし・健康・教育 > 生活・税金 > 生活衛生 > MAKE TOYAMA STYLE > 現場レポート > Vol.25 県内の地酒と食をセットにした販売を始めた「長岡酒店」の取組み
更新日:2022年5月2日
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(令和3年10月21日掲載)
コロナ禍で“宅飲み”需要が高まる中、県内の地酒と食をセットにして販売する取組みを始めた魚津市の「長岡酒店」。「富山の魅力を県内外に伝えたい」と意気込む長岡貴啓さんにお話を伺いました。
地酒と食のセット販売で
富山の魅力を県内外に発信!
魚津市にある「長岡酒店」が、県内の地酒と地元の食を組み合わせて販売する取組み「美酒(びす)富楼(とろ)トヤマ」を始めました。
コロナ禍で店の売り上げが減少し、「ひどい月はコロナ前の7割減。年間を通して半減しました」と話す同店代表取締役の長岡貴啓さん。得意先の飲食店や酒蔵の厳しい現状を目の当たりにし、「富山の地酒と食をマッチングさせたセット商品を県内外に販売する事で、県内の酒蔵や飲食店などの食に関わる人たちを応援したい」と美酒富楼トヤマを企画。「酒蔵も食を扱うお店も届いた人も、ついでに酒屋も(笑)、みんなが喜ぶ」と10月から販売を始めました。
魚津市にある「長岡酒店」の2代目・長岡貴啓さん。
セットは、地酒1本(720ml)と料理が付くAセット(5,900円)と、Aセットのお酒に加え、同店の限定酒などレアなお酒がもう1本(720ml)付き、料理もグレードアップするSセット(9,800円)の2種類。
地酒に合わせる料理は、飲食店に限らず海産物店や乾物店をはじめ県内のさまざまなお店や生産者にも声をかけ、お酒とのマッチングをはかりたい考えです。
第1回は、氷見市の高澤酒造場の地酒「初嵐」と魚津市の飲食店「hamadaya LABO」の料理を、第2回は、黒部市の皇国晴酒造の地酒「幻の瀧」と魚津市の「ハマオカ海の幸」の干物を組み合わせました。飲食店にはセット販売する地酒の銘柄を伝え、お酒に合うメニューを用意してもらいます。「飲食店以外の場合は、酒蔵の立地にあわせ、海が目の前にある酒蔵には海の幸をセットにするなど、頑張っている人が手がけるおいしい“食”を探して組み合わせるのも楽しいです」と長岡さんは話します。
第1回のSセット。氷見市の高澤酒造場の地酒と魚津市の飲食店「hamadaya LABO」の料理。
第2回のSセット。黒部市の皇国晴酒造の地酒と魚津市の「ハマオカ海の幸」の干物。
地酒と食は同店で梱包。クール便で県内外に発送する。
店では3年ほど前から地酒に力を入れ、現在は県内の地酒のほとんどを扱っています。「今の時代は、スーパーやドラッグストアなど、酒屋でなくてもどこでもお酒が買える。若い人の酒離れや日本酒離れもあり、普通にただお酒を売るだけなら、酒屋はオワコン(終わったコンテンツ)」と言い切る長岡さんは、先日唎酒師の資格を取得しました。
店内には地酒がズラリと並ぶ。同店限定酒や季節の地酒コーナーもある。
長岡さんは、「コロナ禍をきっかけに、酒蔵や飲食店などの得意先にこれまでいかに頼ってきたかに気付かされ、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。今後はローカルに特化して、これまでの人脈を大切にしながら、酒も食も人も素晴らしい富山の魅力を県内外に発信していきたいです」と力を込めました。
注文は、同店のInstagramやFacebookの申し込みフォームから行う仕組みで、電話でも受け付け可能ということです。
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