トップページ > くらし・健康・教育 > 生活・税金 > 生活衛生 > MAKE TOYAMA STYLE > 現場レポート > Vol.35 県内初となるオンライン交流活動を続ける高岡市立福岡公民館

更新日:2022年5月2日

ここから本文です。

Vol.35 県内初となるオンライン交流活動を続ける「高岡市立福岡公民館」

(令和4年3月3日掲載)

コロナ禍でオンラインを活用する機会が増える中、高岡市立福岡公民館では、全国の公民館と連携し、地元の子供や高齢者らが他県とオンラインで交流する機会を設けています。県内初となる公民館のオンライン交流活動についてご紹介します。

全国の公民館とオンライン交流
ふるさとの魅力をアピール

高岡市立福岡公民館が、令和3年度の「全国公民館インターネット活用コンクール」で奨励賞を受賞しました。情報発信やオンライン活用など先進的な取組みが評価され、県内の公民館では初受賞となりました。
同館は、県内公立公民館のサイト「とやま公民館学遊ネット」のほか、インスタグラムやLINEなどSNSを上手く活用し、積極的に情報を発信しています。
公式インスタグラムで相互フォローするようになった他県の公民館には、DM(ダイレクトメッセージ)でオンライン交流を依頼。同館指導員の横越知亜紀さんは、「最初は驚かれましたが、だんだん交流先が増え、Zoom(Web会議システム)を使ったオンライン交流が実現しました」と話します。

 

昨年(令和3年)7月に行われた福井県の清明公民館との交流活動では、地域の子供たち同士が、初めてオンライン交流しました。開催に先立ち、「他県の子に何を紹介したい?」と横越さんが尋ねると、「『福岡の菅笠音頭、富山米の富富富、白えびせんべい、氷見うどん』など、次々に答えが返ってきて、富山県のPR隊みたいだねと楽しんでいるうちに、『もっとたくさんの県ともつながってみたい』と話がどんどん広がっていきました」。
2回目は、福井県に加え、北海道、群馬県、島根県と5館で交流するなど、今年度は全3回の開催で1道5県と親睦を深めました。
1月の開催時には、各地のお雑煮やお正月に関することを披露し合ったり、雪のない県の子供たちに富山の消雪パイプを紹介したりと、一緒にクイズやゲームを楽しみながら、地域の魅力をお互いにPRしました。

交流1.

初めてのオンライン交流で、福岡地域の菅笠を紹介する子供たち。

交流2.

5館が参加した、子供の第2回オンライン交流会の様子。

 

参加は事前申し込み制で、各5人まで。「コロナ禍ですし、人数が増えると、後ろにいる子は喋らずに画面に映るだけになります。全員がしっかり話せ、『つながれた』と感じてほしいと思いました」と横越さん。中には、2回参加した子供もいるということです。
大人向けには、「オンラインでつなぐご当地健康体操」を企画。昨年12月には、群馬県や福岡県など5県がオンラインでつながり、各地の体操を紹介し合いました。福岡地域の参加者の中には、菅笠に風呂敷をかぶり、Tシャツに顔を描くなど仮装して参加した人もいました。横越さんは、「最初は『オンラインで体操?』という感じでしたが、イスに座って参加した方も80代半ばの方も、みなさんとても楽しんでくださいました」と振り返ります。

ご当地体操

群馬県、福井県、島根県、福岡県と5館で開催した「オンラインでつなぐご当地健康体操」。

 

同館では、「1人でも多く公民館に来てもらいたい。公民館の活性化は主催事業から」と考え、さまざまなイベントを実施しています。野菜や果物等を用いた細工“つくりもん”を作る体験教室や特産の菅を使った製作教室などのほか、スクイーズ(触って楽しむ低反発のおもちゃ)やアイシングクッキーづくりなど、「子供たちが食いつきそうなイベント」も毎月企画。コロナ禍でオンラインが以前より身近になったと感じたことから、オンライン交流も企画しました。

横越さんは、「公民館は人とつながる場でもあります。『交流先の県に行ってみたくなった』と言う子供たちを見ていると、つながることができて良かったと思います」と喜びます。
地﨑誠治館長は、「子供たちは、全国デビューだと思っている様子で、『やった〜、つながった!』と大喜びでした。オンライン交流で、全国に目が向くようになったと感じます」と笑顔を見せます。

福岡公民館

昭和55年に建てられた高岡市立福岡公民館。インスタグラムで情報発信を始めてから、小学生ファミリーの参加が増えたという。

 

同館は、「コロナ禍でもできることをやっていこう」と、イベントの開催方法を模索してきました。1回の参加人数を減らすため2回に分けて開催したり、飲食はやめてマスクをつけたまま参加してもらったり。「やり方を変えればできると考え、イベントはほとんど中止しませんでした。諦めずに工夫する力がついたかもしれません」と横越さんは話します。

公民館は、地域の人たちとの関わりを主としているため、公民館同士の横のつながりはあまりありませんでした。しかし、SNSで全国の公民館とのつながりができ、「福岡公民館は地域のみなさんとの関係性がすごく近いことが、画面越しにも伝わる」という嬉しい感想をもらったといいます。
地﨑館長は、「今後もオンライン交流を継続し、地域密着の公民館としてふるさとの魅力を発信していきたいです。コロナ禍なので、各人が家からでも公民館の活動に参加できるようになればいいですね。ネットだけでなく、各家に配布される公民館便りでも情報を発信しているので、ぜひ公民館に足を運んでもらいたいです」と話しています。

 

  • 事業社名 高岡市立福岡公民館
  • 住所 高岡市福岡町福岡615-1
  • 電話番号 0766-64-4851
  • URL https://www.instagram.com/fukuoka_kouminkan/

 

 

お問い合わせ

所属課室:知事政策局広報・ブランディング推進室広報課広報・イメージアップ担当

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-3134

ファックス番号:076-444-3478

関連情報

 

このページに知りたい情報がない場合は

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?