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更新日:2024年4月17日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください
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今日は、私から冒頭3点、お伝えをします。
まず1点目は、中国の遼寧省友好代表団の来県についてご説明をいたします。
本県と遼寧省とは1984年に友好県省を締結しまして、本年40周年を迎えます。それを記念して、4月20日に遼寧省より書記をトップとした友好代表団を本県にお迎えをいたします。書記の来県は、2010年以来14年ぶりということになります。
まずは、友好代表団のメンバーについてご説明いたします。
訪問団のトップは郝鵬、お役職は中国共産党遼寧省委員会の書記ということで、これは遼寧省内ではナンバー1の役職の方です。いわゆる省長などよりも序列は上ということであります。2022年の11月よりこの職を務めておられまして、現在63歳の方です。ほかに中国共産党遼寧省委員会の副秘書長、遼寧省の発展改革委員会主任、商務庁長、外事弁公室主任などの皆様がお越しになる予定です。
友好代表団の日程ですが、4月20日の17時頃、東京から富山に来県をされ、18時から県庁の特別室でお会いする機会を設けます。その後、19時からとやま自遊館で富山県・遼寧省友好県省締結40周年記念祝賀会を開催いたします。県議会や県内の経済団体、交流団体の皆様にもご協力いただき、代表団の皆様を熱烈歓迎したいと思います。
次は、逆に遼寧省へ派遣する友好訪問団について説明いたします。
5月になりますが、富山県から遼寧省へ友好県省締結40周年記念友好訪問団を派遣いたします。期間は5月14日から18日、参加者は27名、私のほかに山本徹県議会議長、町村会、県内の経済団体、中国との交流団体の代表の方々にもご参加いただく予定にしています。また、県出身で元中国大使の横井裕さんにもご参加をお願いしております。
訪問団の主な行事を説明いたします。
まず、北京に着きますが、北京で駐中国日本大使とお会いをいたします。また、現地の富山県人会の皆様とも意見交換を行います。
次に、遼寧省に移動しまして、瀋陽市で友好県省締結40周年を祝う式典に出席します。また、富山県での滞在経験など本県ゆかりの中国の方々によります富山ファン倶楽部、これが設立して20周年になりますので、その記念行事を行います。
今度は大連市に移動します。県の大連事務所が開設20周年を迎えますから、現地に進出している日系企業などお世話になっている皆様をご招待をして、記念式典や祝賀会を開催します。さらなる交流の活性化を働きかけていきたいと考えております。
遼寧省とはこの40年間、人材の育成、経済、環境、教育、文化、観光など幅広い分野にわたり官民を挙げて活発な交流を展開してきました。40周年を機に、これまで培ってきた両県、両県省の交流、協力関係をさらに発展、深化、深めていきたいと考えております。
遼寧省友好代表団の来県、そして富山からの友好訪問団の派遣についての説明は以上になります。
次は、県政エグゼクティブアドバイザーの委嘱です。
富山県では、県を取り巻く様々な行政課題に対応し、専門分野における知識、経験を活かし、県政に助言をいただくため、県政エグゼクティブアドバイザーという制度をつくり、これを現在7名の方に委嘱をしているところです。
このたび、元中国大使の横井裕さんを新たに委嘱することとしました。横井さんは富山県出身、1979年外務省入省、在米国大使館公使(経済部長)、上海総領事、中国特命全権公使、外務報道官、トルコ大使を経て、2016年から2020年まで中国大使を務められました。現在は、日本オリンピック委員会副会長、千葉工業大学特別教授、ほくほくフィナンシャルグループ社外取締役も務められるなど幅広く活躍しておられます。
横井さんには、5月に予定している富山県、先ほど申し上げましたが、富山県遼寧省友好県省締結40周年記念友好訪問団の派遣にあたり、遼寧省はじめ中国との交流について豊富な知見によりご助言いただくこととしております。
県政エグゼクティブアドバイザーの委嘱についての説明は以上です。
次は、富山湾岸サイクリング2024の開催についてであります。
富山湾岸サイクリングについては、2015年4月に第1回大会を開催して以来、本大会で10回目の開催となりますが、毎回県内外から多くの方にご参加いただき、大変好評いただいています。今回は、「がんばろう、北陸!~サイクリングでつなぐ復興への絆~」これを開催テーマに掲げまして、氷見市の比見乃江公園をスタート地点として、4月21日日曜日に開催をいたします。
今回大会の参加申込者は、4つのコースで1,225人、そのうち613名が県外からの申込みとなっています。また、海外からも、私の友人でもあるんですが、台湾の新北市という市がありますが、そこの山田摩衣市議にご参加をいただける予定となっています。ちなみにこの山田さんは、日本の砺波にルーツがある方なんです。そして、その他自転車系のインフルエンサーとして活動するMoeさん、またYUKARIさん、そしてエレアさんの3名がゲストライダーとして参加されます。
また、10回大会の記念イベントとして、大会の前日の土曜日、前日祭を開催することとしています。前日祭は4月20日土曜日、13時から17時の予定で、氷見市漁業文化交流センターを会場として開催します。ステージイベントとしては、滋賀県の三日月大造知事、それから氷見市の林正之市長、そして私、この3名がパネリストとなりまして、コーディネーターに大東文化大学の野嶋教授をお迎えして、パネルディスカッションを開催いたします。また、サイクリング愛好家として著名なお二人、歌手の一青窈さんのお姉さんで、女優であり歯科医であり、また作家でもある一青妙さんと、小島よしおさんによるトークショーを開催いたします。
加えまして、大会の併催イベントとして、富山県サイクルツーリズムアドバイザーであるサイクルツーリズム研究会主催、先ほどの野嶋先生はこの研究会の主催者であられますが、このサイクルツーリズム研究会主催の復興応援ライドが開催されます。このグループは、一青妙さんを団長とする約40名のメンバーですが、富山湾岸サイクリングのスタート地点と同じ氷見市の比見乃江公園から、一般の参加者とは逆方向に向かいまして、能登、中能登町に向かい、町長に義援金を贈呈される予定です。
富山県としては、この富山湾岸サイクリング及び関連のイベントを通じて、富山湾の美しい景観や沿岸市町の食の魅力はもとより、2021年5月にナショナルサイクルルートに指定された富山湾岸サイクリングコースなど、本県の多彩な魅力を発信してまいりたいと考えております。
なお、大会当日は前日祭のパネルディスカッションにパネリストとしてご参加いただく滋賀県の三日月知事、また、氷見市の林市長、そして私も、80キロコースの一部を走行します。多くのサイクリストの皆さんと美しい景観を楽しみながら、爽やかな汗を流したいと考えています。
富山湾岸サイクリング2024の説明については、以上となります。
冒頭、私からの発表事項は以上です。
【記者】
発表事項で、まず幾つかお聞きしたいのですけれども、今の湾岸サイクリングの関係で、一旦1月に募集を延期されるということを県議会のスポーツ議員連盟さんからの要望の場でご説明しておられて、その際に、知事、湾岸エリアのダメージが非常に大きいというようなことをおっしゃっておられたんですけども、このコース、能登半島地震による影響はどの程度だったんでしょうか。
【知事】
はい、あの時点ではああ申し上げました。でも、その後ですね、走行の予定のコースも精査をしました結果、十分に、安全に大会の実施は可能というふうに判断をして、募集を始め、そして今回いよいよ開催に至るということであります。なので、実は、若干いつもよりは募集期間が短くなりました。そんなことで、実は今までピークでは1,600名の参加をいただいたこともあるんですが、今回は、先ほど申し上げたように1,200名余りということになりました。
【記者】
続いて、遼寧省の友好代表団の来県のことで、ちょっと細かい点ですけども、書記の方が来県されるのは14年ぶり、久しぶりということで、実現するに至った理由といいますか、背景などは何かあったんでしょうか。
【知事】
特にこちらから招請したということはありません。富山県のことを現時点で評価いただいて、省トップの方の来日、来県となったのかと思います。
【記者】
その関連で、エグゼクティブアドバイザーの横井さんですけれども、今回の派遣にあたり、中国との交流について助言をいただくとありまして、実際その中国との交流事業というのはどの程度あるのか、あと、国際交流についての助言ではなくて、あくまで中国との交流という部分に特化した形でのアドバイザーということになるのか、その辺をお願いします。
【知事】
申しあげ忘れたかもしれませんが、今回、向こうに伺う訪問団にもご参加をいただきます。もちろん、先ほど経歴はご紹介しましたが、別に中国、もちろん中国には一番お詳しいわけですけども、外務省の職員として長く勤め上げられた方なので、国際関係一般にも通じておられる、外交のプロトコルなどもよく熟知しておられる、そんなことで、中国関係だけではなくて、様々な面で今後もアドバイスいただけると思います。
実はここに至る前にもですね、今、力を入れております農林水産品の輸出のドライブをかけていこうということ、10倍にしていこうということ、そんなこともアドバイスいただいておりますし、また、昨年5月に開催しましたG7教育大臣会合、これについても、富山県委員会の顧問をお願いして、毎回会議にも参加いただきましたし、その場でもいろいろとアドバイスをいただいたところです。
今回、この一番お得意な分野だというふうに思います。中国との関係、それの遼寧省との40周年という一つの大きな節目の期なので、ここはエグゼクティブアドバイザーを委嘱して、より一層専門的な知見をもってですね、今回のお互いの行き来について、大成功に進めたいというふうな思いから、お願いをすることにしました。ご本人もご快諾をいただきました。
【記者】
続いて、発表以外のことで、高岡法科大学、募集停止ということを発表されましたけども、県西部で唯一の私立大学ということで、ショッキングなニュースではあるんですけども、改めて知事の受け止めをお願いします。
【知事】
そうですね、当日、コメントも発表させていただきましたが、そこに書いて申し上げたとおり、まず大変に今回のことは残念に思っております。35年にわたって、県内の私学の雄として大変多彩な人材を輩出してこられたことであります。今回の募集の停止というご決断は、大学の経営上の事情によるものと理解をしておりまして、やむを得ないというふうに考えております。
ただですね、令和6年、今年の新入生もおられるわけですから、全ての在学生に対する教育環境の維持、これについては万全を期していただきたいと願っております。そのようにもちろん申しあげております。
【記者】
若者の県外流出ということがますます進んでいってしまうのではないかなということが懸念されるんですけれども、その辺についてのご見解はいかがですか。
【知事】
そうですね、でも、今日も実は先ほど富山県立大学に行ってまいりました。今日、本年の4月から新しく開設をして新入生も入ってきました情報工学部、この情報工学部の新しい建物の地鎮祭を行ってまいりました。ここでも新しくできた部分がデータサイエンス学科、これは定員が増えますなど、これから県立大学もよりパワーアップしていく、また、他の大学も拡充をしていかれるということで、今回の高岡法科大学の募集停止というダメージをできるだけ最低限の影響にとどめていくように努力はしていきたいと考えております。
【記者】
遼寧省のトップが来られるということですけども、運休している大連線再開のお願いとかはされるんでしょうか。
【知事】
そうですね、それは雰囲気を見ながら申し上げたいというふうに思っています。
ただ、あくまでこれも中国も今、ご存じのような経済体制でもあるので、あくまで企業の判断でやっておられることなので、そこに政治がどの程度影響を行使されるのか分からないところですけども、なので、雰囲気を見ながら申しあげたいというふうに思っています。面と向かって言うような話ではないんじゃないかなと思っています。
【記者】
あと、すみません、全然遼寧省のこの発表とは違うことですけども、富山空港なんですけども、東京3便と札幌1便、国内線はコロナ前より東京便1便減っていますけども、なかなか復活するのは難しそうなんですけれども、LCCとかを成田で誘致、成田線とかに誘致するという、そういうお考えとかはないんでしょうか。
【知事】
まずですね、羽田便が確かにピークは6往復あったわけですけれども、今、それが3往復になっているということは事実であります。ただですね、もう一方でぜひ念頭に置いていただきたいのは、北陸新幹線が富山まで開業してもう9年たちます。その中でですね、これまで新幹線で3時間以内で結ばれた都市への羽田便の飛行機というものは、仙台、盛岡、これは花巻ですが、あるいは新潟、全て3、4年でその飛行機便はなくなっています。それを考えますと、ANAさんがこの9年間本当に便を、路線をしっかりと維持をしていただいていること、もちろん我々も様々なご協力、一緒に協力を、取り組んできましたけども、そのことについては大変にありがたいことだというふうに感謝をしております。
その一方で、新しい路線の開拓、これはやっぱり空港を活性化していくため、特に今は地方管理空港というのはいずれもなかなか厳しい、特にコロナでまた厳しくなったことがありますが、厳しい状況にあります。なので、新しい増収策、あるいはより多くの人が訪れてもらえるような戦略というものを考えていかなければならない。
うちの場合はそこでですね、今、混合型のコンセッションという道を歩み始めて、手続きを進めているところであります。ここにおいてもですね、多分民間活力導入をしていけば、新しい路線の確保というのは大きなテーマになってくると思います。民間活力導入に向け、混合型のコンセッションを今考えているので、県としても、その運営する会社と大いに協力をし合ってですね、新しい路線の開拓などにも力を尽くしていきたいと考えております。
【記者】
発表項目で富山湾岸サイクリングの件でお伺いします。
今まで経緯を踏まえていないので、質問になってしまうんですけれども、氷見市がスタート、ゴールとなるというのは、今までで過去の大会でもあったことなんでしょうか。
【知事】
(※2回ありました。第2回と第4回の2回が氷見スタート、ゴールということです。)
【記者】
パネルディスカッションだとかのイベントの中で、滋賀の三日月知事もパネラーとしてご参加されるということなんですけども、これは三日月知事、滋賀県知事が来られるというのは、どういった理由であられるんでしょうか。
【知事】
あ、いい質問ですね。不思議ですよね。
実は今、ナショナルサイクルルートというのは、全国に6つありまして、富山県の湾岸サイクリングコースもその一つであります。その先輩格というか、第1回目に指定されたルートの一つがビワイチと言いまして、琵琶湖を周遊するコースなんですね。そこの知事ということで、言わばこのナショナルサイクルルートを擁する自治体の兄貴分みたいな感じでおられるので、今回10回目ですということで、ぜひ来ていただきたいと申しあげたところ、ご快諾をいただいたということであります。その上、走るとまでおっしゃったんで、はい、私もお供することになりました。
【記者】
あと、すみません、発表項目とは違うんですけれども、熊の指定管理鳥獣への追加の件でお願いいたします。
昨日、環境省がツキノワグマとヒグマを指定管理鳥獣のほうに追加することを発表いたしました。富山県でも昨年、ツキノワグマの被害、多かったのかなというふうに思いますけれども、この、まず環境省の方針の決定について、知事のほうの受け止めをお願いいたします。
【知事】
これにつきましては、昨年の秋にですね、富山県も大変に熊の出没が多くなりました。そして、大変に痛ましい人身被害も出てしまいました。それを受けて、伊藤環境大臣に面会をお願いをして、富山県の熊の出没の実態、それから、それによる被害、けが人もたくさん出ました。そんな状況を申しあげて、国としても一段の対策の強化をお願いをしたいと。もちろん環境保護、生物多様性、この視点は大切だということは十分踏まえた上でですね、実際にでも富山県で人身(被害)まで出た、亡くなった方まで出たという状況をやっぱり重く受け止めていただきたいということを申しあげてきたところであります。
富山県だけではなくて、ほかにも昨年熊が多く出没した北海道をはじめ東北の知事さんたちも行かれたというふうに聞いておりますが、そのようなことを受け止めていただいて、今回の指定管理鳥獣に追加ということになったんだというふうに思っています。
【記者】
今後、その都道府県のほうで捕獲の計画だとかを策定していくということになっておりますが、富山県としての今後の対応だとかで何かお考えがあれば教えていただけますか。
【知事】
そうですね、ただ、まだ今のところは指定管理鳥獣に追加されたというところまでで、ちょっと気になるのは、やはりどういった具体的に財政的な支援をそれによっていただけるのかということは、これはまだ環境省さんと財務省の当局との折衝が残っているというふうに聞いております。それを受けて、具体的にどのようなことに交付金を利用できるのか、活用できるのかということが分かると思います。それを見ていきたいと思います。
ただ、既に、昨年のことがありましたので、本県では対策費は令和6年度当初予算にも盛り込んでいます。例えばモニタリング調査をするということ、それから生息環境の管理、電気柵の設置の補助、それから河川の維持修繕費、熊が隠れやすいようなところはなくしていこうということ、そのようなところに、本県として既に県の費用で対策費をつけているところであります。
もっと詳しいこの本年度の富山県の対策は、また担当に確認いただければと思います。
【記者】
すみません、発表外で続きまして恐縮なんですが、ライドシェアについてなんですけれども、先日東京都のほうで、取組がスタートしたところです。それで、県内でも、今、南砺市さんのほうでも実証実験が行われたりですとか、立山町のほうで少し検討に入られた。あとは、ちょっと形が違いますが、朝日町のほうでもノッカルという形で行われたりします。いわゆる人口減少の中で、足をどう確保するかということについては、いろんなやり方があろうかと思うんですが、その一つが動き出しているということだと思うんです。
一方で、タクシーの共存ですとか、あとは全国知事会のほうでは、少し制度設計につきまして、慎重に考えてほしいというような旨、議論がされているところかと承知しています。これに対する知事のお考えですとか、今後富山県でどういったような形が望ましいとお考えか、何か考えがありましたらお教え願いたいんですけれども。
【知事】
まず、本県は長年自動車を活用して、県民の皆さんはモビリティーを確保してこられたわけでありますけども、高齢化も進んできて、全ての県民の皆さんがいつまでも車をメインの移動手段とし続けることはできない状況が見えてきたわけであります。そこで、どうするかということですが、1つは、15市町村全てに鉄道の駅があるということ、これをやはりアドバンテージと捉えて活用をしていく。昨年度、地域交通計画をつくりましたけども、そこでもその駅をまちづくりの起点にしていこうじゃないかという、その駅を活用しながら、まちづくりをしていく。そうすれば、鉄軌道を利用される方も増えていくであろうという、そういうようなことが一つあります。
ただ、その駅からその先はどうするのかという、ラストワンマイルといいますか、そこも解決しなければならない課題です。これにつきましては、朝日町さんなどがノッカルあさひまちを運行し、実績を積んできておられる。それと似たシステムをされているところも出てきておられます。そこにいわゆるライドシェアということが、新しいやり方として出てきた。特に南砺市の田中市長が、活力ある地方を創る首長の会というのがありまして、何百人おられますけども、私も一員ですけども、その会長を務めておられまして、そこで政府ともやり取りをされてですね、このライドシェアを進めていくんだと、地方の足を確保するために。そんなことをやっておられますんで、それをやっぱり県としてもしっかりと応援したいと考えています。これについて今、デジ庁に申請をしたりすることなどもお手伝いをしているということであります。
これは、一方で、地元のタクシー会社さんとの共存というのがやっぱり新しいテーマです。アメリカでは、既にいわゆるウーバーとか、アジアではグラブとか、そういったのはタクシーと競合しているという存在ですけども、日本では、タクシーとそのライドシェアが共存するような形を模索する、なので、システム開発もそういったことに対応できるような、そんなシステム開発が必要だというふうに考えております。
ということで、富山県にとっても、これは大切なことだというふうに捉えて、田中市長ともよく意見交換はしています。
【記者】
1件追加で、そのデジ庁への申請もお手伝いするとか、そういった運営費ですとか、いろんなことも金銭的にも自治体さんのほうで持っていらっしゃるのもあると思うんですが、県として何かそこに対する補助ですとか、人的な支援ですとか、そういったもののことで具体的に何か考えていらっしゃることございますでしょうか。
【知事】
これは、デジ庁のお金がつけば、これは結構な金額になるので、まずはそれを目指していくということです。採択されるかどうか、これは分かりませんが、採択いただけるように、今、最大限の努力をしているということです。
【記者】
もう一件ちょっと、全国知事会についての動きで、1つ伺いたいんですけれども、国と地方の関係性ということに関することなんですけれども、先だってちょっと富山県としては入っていなかったと思うんですが、地方分権の特別委員会というのがございまして、いわゆる国が自治体に行政にどれだけ関わるかというか、そういったようなことで議論が今なされているところかと思います。それで、そこの中でですね、昨年度のほうに、その分科会のほうではアンケートを取られまして、いわゆる国がいかに行政に関与してくるかというようなところにつきまして、いろんなご意見を聞き取られたそうなんですが、やはりその中で、地方分権が改革されて30年がたっても、国に、県によってですけれども、国がその自治体の行政に対して割と過剰に関与してくるというようなご意見が出たということで、結果としてはあります。
知事として、ここで知事就任されて3年少しですかね、経過されておられますので、何かそういったようなことをお感じになる機会があったかどうかというのと、例えば国と地方の関係性ということについてですね、地方自治の観点からどのように今思って、お感じになっていらっしゃるかというのをちょっとお伺いしたいんですけど、いかがでしょうか。
【知事】
地方分権改革が行われた20世紀の末の頃ですけども、たまたまなんですが、私、青年会議所というところの現役の会員で、まさにその青年会議所の主張でもあったので、地方分権というのは、レーゾンデートル(存在理由)みたいなもんですから、私、担当の役員としてその地方分権の推進について、いろいろと汗をかいておりました。その結果、地方分権一括法という法律ができて、基本的に国と自治体は上下関係ではなくて、対等の関係なんだと。そして、国からものを地方自治体に頼むというかやらせるときは、ちゃんとした契約をしましょうねというか、そんなことが整理されました。
そういった意味で、それで一つの形が出来上がったというふうに思っております。その後、私は拡充されてきたというふうに思っていまして、今、3年前から私、今のような役目を担わせていただいておりますが、国から首根っこをつかまれて、箸の上げ下ろしまで指示されてということは、全く感じたことはありません。結構よく整理されているなということ。逆に、国のほうが地方自治体に結構気を遣っていただいているなということも感じることがあります。
そのアンケートについて、ちょっと私、詳しくまだどういうふうに返答しているのか承知していませんが。
【記者】
今、まだ議論が始まったところだという理解なもんですから、今、特に知事会自体として何かということはなかったんですが、差し当たってのちょっと知事のお考えを伺いたかったと、そういう趣旨です。ありがとうございました。
【知事】
特にないようでしたら、1つおまけと言ったらあれですけども、どうも大阪・関西万博(EXPO2025)が盛り上がっていないんじゃないかというご報道を皆さんされていると思います。
富山県では、これに参画することにしています。いろんな参加の、地方自治体が参加するいろんなやり方があるんですが、年間を通じて地球的な課題をテーマとしたテーマウイークというものが設けられます。富山県はその中で、健康とウェルビーイングというテーマを選びまして、それが開催される、そのテーマが掲げられる令和7年、来年の6月20日から7月1日がその健康とウェルビーイングというテーマです。その間に出展をすることを考えて(本県の出展期間:6月26日~30日)、今、準備をしております。本年度、令和6年の当初予算にも、この大阪・関西万博(EXPO2025)のテーマウイーク出展のための準備費用も盛り込んで、今、準備にかかっているところでございます。
「幸せ人口1000万~ウェルビーイング先進地域、富山~」というのが、今、うちが掲げるビジョンですけども、それを実現していくためには、とてもいい機会だと、この万博を捉えておりまして、世界から、日本中から、その会場に集まられるわけですから、これを逃す手はないと思いまして、そこでこのウェルビーイングの富山、また、ブランディングで今進めています「寿司といえば、富山」、このあたりをフィーチャー、このあたりを中心にして、全国から、あるいは世界から大阪・関西万博(EXPO2025)に来られる方々にアピールをして、関係人口を一気に増やしたい、今、そんなチャンスにしていきたいというふうに考えています。
こちらから情報提供させていただきました。
【資料1】遼寧省友好代表団の来県について(PDF:264KB)
【資料2】「県政エグゼクティブアドバイザー」の委嘱について(PDF:114KB)
【資料3】富山湾岸サイクリング2024の開催について(PDF:193KB)
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