安全・安心情報
トップページ > 県政の情報 > 知事室へようこそ > 知事記者会見 > 知事記者会見[令和6年度] > 定例記者会見[令和6年11月19日(火曜日)]
更新日:2024年11月19日
ここから本文です。
(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください
内容 | 動画 |
|
内容 | 動画 |
|
令和6年11月19日(火曜日)定例記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) |
初めに、11月補正予算(案)についてご説明します。
今回の補正予算案については、まずは能登半島地震に係る復旧・復興ロードマップへの対応経費、そして未来への投資・地域経済の活性化などに必要な予算、これらを計上させていただきます。これらを合わせました一般会計の補正規模は8億1,970万円となります。この補正予算案について、今月26日開会の11月定例県議会に提案をし、ご審議をいただくことにしております。なお、報道では国の総合経済対策が今月中にも閣議決定される見込みとされています。
県としては、今回の国の経済対策に呼応した関連予算についても速やかに取りまとめ、可能なものは議会ともご相談ですが、できれば11月議会中の追加提案、これも視野に入れて準備を進めてまいります。
本日は11月議会の冒頭に提案する補正予算案について、主なものをご説明いたします。
1本目の柱は、能登半島地震に係る復旧・復興ロードマップへの対応です。被災した農業施設、機械等の再建、修繕については、9月補正予算でも計上しましたが、ご要望を多くいただいていることから、予算額を増額して対応いたします。また、冷凍、冷蔵施設や荷さばき施設などの水産業の共同利用施設の復旧・復興について、国補助事業に県と市が協調して上乗せ支援をいたします。
さらに四季防災館について、能登半島地震の教訓を踏まえ、県民の皆様の防災意識・対策の向上を図るため、地震のよりリアルな体験や災害の備えができるよう大幅改修するなど、展示内容を充実することとし、令和8年春をめどとするリニューアルに向けて基本設計を実施します。
2本目の柱は、未来への投資・地域経済の活性化などです。去る11日の記者会見でもご説明したとおり、富山県を取り巻く社会経済情勢の大きな変化を踏まえ、おおむね10年後の目指す未来の姿を見据えた新たな総合計画の策定に取り組みます。今回、その議論を進めるために必要な審議会などの開催経費を計上しております。
また、本年4月に開設した県立大学情報工学部について、令和8年4月の供用開始を目指し、現在新棟、新しい校舎を整備していますが、これに併せて研究に必要な機材の調達を進めてまいります。加えて、介護施設などにおける介護ロボットやICTなどのテクノロジー機器の導入支援についてご要望を多くいただいていることから、予算額を増額し、介護現場の生産性向上を一層推進してまいります。さらに認知症施策推進計画を来年前半をめどに策定するため、会議を設置し、検討を進めてまいります。
次ですが、富山児童相談所などの移転新築に伴い、必要な工事も進めてまいります。なお、この11月補正予算案の説明の後、施設概要について詳しくご説明申しあげます。また、来年度国内外の本県ゆかりの方々のご参加の下、開催予定の富山県人会世界大会に向けて実行委員会を設立し、準備を進めてまいります。さらに県営住宅の空き室を活用し、自治会活動の活性化や富山大学の学生への居住支援を目的として、地域貢献活動を条件に低廉な家賃で学生に提供することとし、その受入れに必要な改修を行います。
このほか、国の脱炭素先行地域に採択された高岡市の取組計画の一つであるウイング・ウイング高岡の改修に向けて実施される省エネ診断の費用について、入居する志貴野高校、生涯学習カレッジの県有施設の割合に応じた負担を行います。県庁における働き方改革や繁忙期などの業務に対応するため、オフィスサポートスタッフを拡充し、来年度も引き続き配置する準備を進めます。
補正予算についての説明は以上です。それぞれの事業の詳細などについては、お手元の資料に記載の各担当課にお問合せください。
発表項目の2番目は、富山県武道館基本設計の概要についてです。
富山県武道館の基本設計については、今年3月に石本建築事務所と中川建築設計事務所の共同体と契約をし、武道関係者や地元住民の皆様とも協議を重ね、今月、取りまとめに至りました。後ほど詳しく説明しますが、中央にある武道館は大規模大会などを行う主道場の地上1階部分となります。建設予定地である「県総合公園のびのび広場」のもともとの傾斜を利用して主道場の競技面、また手前南側に日々の稽古などを行う武道場が地下1階に埋まっている形状です。ご理解いただけますでしょうか。もともとが平地ではなくて、グラデーションのある土地なので、それを逆に活用しようという、そんな構想でございます。
これまでの経緯ですが、令和2年4月に富山市千歳町を建設予定地として基本計画を策定し、翌令和3年3月に基本設計の概要を公表しました。その後、民間活力の導入可能性について検討を進めていましたが、資材高騰などにより一時は整備費が110億円程度にまで上昇する見込みとなり、また、建設予定地周辺の環境も基本計画策定時に比べて大きく変化したところです。そこで令和5年、昨年2月の議会で整備費予算の計上を見送り、同年4月から基本計画の見直し検討委員会による見直しを開始しました。令和5年9月には基本計画の改定版を策定し、建設予定地を「県運動総合公園のびのび広場」に、また当初3つ、すなわち「武道競技の振興・競技力の向上」、「スポーツ振興・健康増進」、「地域活性化・防災力向上」、この3つあったコンセプトを「武道競技の振興・競技力向上」に絞り込み、整備費の削減に努めながら基本設計を進めてきました。これまで県議会の皆様、武道競技団体、武道館利用者や近隣住民、パブリックコメントでご意見をお寄せいただいた皆様など多くの方々にご協力をいただき、本日、基本設計の発表に至ることができました。関係の皆様には心より感謝申しあげます。
施設のコンセプトですが、「武道競技の振興・競技力向上に寄与する施設」、先ほど絞り込んだと申しあげましたが、それがコンセプトです。施設の役割は、富山県の武道の拠点となる施設、武道競技の公式大会が開催可能な施設、日常の稽古や指導者講習会、研修会で利用しやすい施設です。設計上は、武道競技の振興・競技力向上の拠点としてふさわしい施設となること。県総合運動公園全体との調和や景観へ配慮すること。建設や運営コストの低減などをポイントに進めてまいりました。建物については、地下1階、地上1階建てで延べ床面積は約1万1,200平米となっております。
建設工事費は、今後の予算編成過程で変更の可能性もあるのですが、現状で88.3億円を見込んでおります。今後の予定としては速やかに実施設計に入り、入札手続などを経て来年度、令和7年度中には工事に着手し、約2年間の工事を経て、令和9年度中の開館を目指しています。
配置計画は、南から俯瞰した図となります。建設予定地の傾斜を活かしながら、武道館の南側半分である日々の稽古などで使用する武道場を半地下化し、屋上を緑化することで緑を極力残しています。大規模大会などを行う主道場の屋根は、隣接する屋内グラウンドとの調和を図り、ドーム形状としています。外観は重厚で格式ある色合いの銀黒として、かつ来館者が屋内グラウンドとの識別が容易になるよう差別化を図っています。武道館の「交流の辻」と呼ばれる廊下を通過をし、雨にぬれずに東駐車場と屋内グラウンドとの東西をつなぐ通り抜けが可能となります。
主道場の観客席、地上1階ですが、ここには周辺の芝生広場のどこからでもアクセス可能となっています。また、屋外トイレがありますが、武道館整備のため一旦解体します。しかし、復旧した後はその屋上に太陽光発電設備を整備します。
こちらは、南東方向からの外観です。フロア構成についてご説明します。地下1階は、「交流の辻」、廊下です。これを中心に北側が主道場、南側が2つの武道場、これは畳敷きと板敷きとなっていますが、そんな構成です。地上1階は主道場の観客席となります。研修室、会議室やシャワー室なども完備しておりまして、武道競技者だけではなく、公園を利用されている方にも幅広くご利用いただけるよう検討したいと考えています。また、キッズルームや武道関連の展示をご覧いただけるロビーなどは、無料スペースとして利用いただけます。入場いただけます。
大規模の武道大会が開催可能で、武道競技以外でも活用可能な主道場は、最大で柔道や剣道などでは6面、なぎなたでは4面、卓球では10面、バドミントンやソフトバレーボールでは8面、シッティングバレーボールでは2面の同時利用が可能です。日常の稽古のほか、小・中規模の武道大会も開催可能な武道場は、畳敷き3面、板敷き3面の同時利用が可能です。なお、移動間仕切り壁を用いて、畳敷き、板敷きともに2面と1面に分割利用が可能であり、遮音性にも配慮しながら異なる武道競技にもご利用いただける仕様となっています。
次は、武道場の断面図です。屋上は緑化しています。なお、主道場や武道場の内壁は、杉板張りとするなど、武道館らしくかつ温かみのある空間としています。また、県の基幹産業であるアルミ、伝統工芸である高岡銅器、越中和紙、組子などを可能な限り用いたいと考えています。
これまで紹介してきた主な特徴をまとめたものです。
最後になりますが、基本計画にもあるとおり、BEI、ビルディング・エナジー・インデックス、基準建築物と比較したときの設計建築物の一時エネルギー消費量の比率が70%以下とされるZEB Oriented相当のエネルギー消費性能を達成した環境配慮型の武道館とする予定です。今後、実施設計に入りますが、引き続きコスト縮減に努め、整備を着実に進めてまいります。富山県武道館基本設計の概要についての説明は以上です。
発表項目3件目、富山児童相談所、児童心理治療施設及び学びの場の整備についてです。
富山児童相談所については、富山駅前のCiC5階に富山県こども総合サポートプラザを整備するとともに、富山県リハビリテーション病院・こども支援センター隣接地に富山児童相談所と児童心理治療施設、学びの場の3つの施設を整備し、2拠点体制としてその機能を強化します。ここまでは既に発表済みのことです。
富山県リハビリテーション病院・こども支援センター隣接地に整備する3つの施設のうち、富山児童相談所については、富山市東石金町から移転をすることになります。児童心理治療施設は、新たに県内で初めて設置をいたします。もう一つの学びの場については、児童心理治療施設に入所、または通所する子どもの就学先として、特別支援学校を整備することになります。設置する特別支援学校については、隣接する富山県立高志支援学校の病弱部門としての設置を教育委員会で検討してもらっています。建築工事の完成は、令和8年度末頃を予定しております。建物が完成次第、富山児童相談所が移転し、令和9年度には児童心理治療施設と学びの場を開設する予定としています。工事費は、約37億円を見込んでいます。
こちらのパース図ですが、正面入り口側から見た建物の外観です。施設の配置としては、手前側が富山児童相談所、右側が児童心理治療施設、上側、奥のほうは学びの場と児童心理治療施設の入所エリアとなっています。
次に、施設の整備方針についてご説明します。
この施設は、こどもまんなか社会の実現を目指す新たな拠点として整備をします。同一建物内に富山児童相談所の相談・援助機能、そして児童心理治療施設の心のケア・生活支援機能、そして学びの場の学習環境の3つの機能を集約し、あらゆる角度から子どもの権利を擁護し、健やかな成長を支援します。なお、県立の施設ではこの3つの機関を集約した施設整備は、全国では山梨県に次いで2番目となります。
この施設では、様々な専門性を持つスタッフが施設に入所、通所する子どもの最善の利益を考慮し、寄り添い、支え合い、伴走していく誰一人取り残さない援助活動を展開してまいります。また、立地の特性を生かし、同じ敷地内で子どもの診療などを行う富山県リハビリテーション病院・こども支援センターと密接に連携しながら、一人一人の子どもの状態に則した相談、支援を進めていきます。
次に、施設の概要について説明します。
富山児童相談所は2拠点体制により機能を強化します。1つ目の拠点では、現在地から移転改築し、児童心理治療施設や隣接する富山県リハビリテーション病院・こども支援センターと連携し、虐待によるトラウマや発達障害などによって困難な状態にある子どもに対して、心理、医療両面から専門的ケアを実施します。
また、もう一方の富山駅前CiC5階の富山県こども総合サポートプラザに配置する富山児童相談所こども相談センターにおいては、4つの相談機関、富山児童相談所こども相談センター、県総合教育センター教育相談窓口、富山県こども・若者総合相談センター、県警少年サポートセンター東部分室、この4つの施設を連携により幅広いきめ細かな相談支援を実施をしてまいります。ここまでは、この件は8月27日に記者発表をした件でございます。
また、移転改築に伴い、相談室や心理判定室を増設するなど、子どもに関する家庭からの相談に対して、専門的な角度から総合的に調査、診断、援助する機能を充実、強化します。
一時保護施設については、個室化や静養室の新設など入所する子どもが安らぎ、家庭的な雰囲気の下、安心・安全で快適に生活し、学習できる環境を提供します。児童心理治療施設については、家庭環境や学校における交友関係などから、社会生活への適応が困難となった子どもに対して、専門スタッフが共同して心のケアや生活指導などの支援を行います。
3点目は、子どもの学びの場についてですが、児童心理治療施設に入所または通所する子どもに対して、高い専門性を持つ教員が個別の教育的ニーズに応じたきめ細やかな配慮のある指導や支援を行います。
4点目として、富山児童相談所、児童心理治療施設、学びの場の3つの施設を同一建物内に整備することにより、各施設の専門スタッフが緊密に連携し、一人一人の子どもの状況を把握し、きめ細かな支援を行います。
次に、施設の特徴についてご説明します。
建物は3つの施設を明確にゾーニング分けするとともに、相互利用する会議室や調理室などの設備や管理部門、これは職員室や事務室などですが、管理部門などは建物のコーナー付近に配置をし、利便性と効率性を高めます。
2点目として、子どもが入所して生活する富山児童相談所の一時保護施設や児童心理治療施設の入所エリア、学びの場の教室は、周辺の建物や道路から見えないように建物の西側半分に配置し、プライバシーを保護をいたします。
こちらのパース図ですが、富山県リハビリテーション病院・こども支援センター側から見た建物の外観です。向かって右側が主に子どもが生活するエリアとなります。
施設の特徴の3点目として、子どもが生活する富山児童相談所の一時保護施設や児童心理治療施設の入所エリアの内装には県産木材を活用し、温かい雰囲気の中で過ごせるようにします。また、入所エリアの生活の場は男女別とし、居室は個室化し、安心して快適に生活できるよう空間づくりに配慮いたします。
4点目、学びの場ですが、小学部と中学部のエリアを分け、子どもの成長に応じた学習空間を設けるとともに、屋外運動場を囲んで教室を配置することによって子ども同士の一体感や安心感を生み出し、生き生きと活動できる環境を整備します。
こちらは、施設内のパース図になります。左上は、児童相談所の一時保護施設のリビングです。右上は、児童心理治療施設の入所エリアのリビングです。左下は学びの場の普通教室です。右下は児童心理治療施設の子どもが使用する屋外運動場のパースです。学びの場の教室に隣接して配置し、向かって左側が中学部、右側の建物の1階部分が小学部となります。富山児童相談所、児童心理施設、学びの場の整備についての説明は以上です。
次に、4点目、マイナ保険証への移行について説明いたします。
12月2日をもって現行の健康保険証は新たに発行されなくなり、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行していきます。ただし、12月2日時点でお手元にある健康保険証、紙の保険証は有効期限まで最大1年間使用できます。また、マイナ保険証をお持ちでない方には、健康保険証が使えなくなる前に、申請は不要で資格確認書が交付をされることになっています。この資格確認書で、これまでどおり医療機関、薬局などを受診することができます。
なお、マイナ保険証の利用により過去の処方薬や健康診断などの情報を医師、薬剤師に共有できるなど、よりよい医療を受けることができるほか、手続なしで高額医療の限度額を超える支払いが免除されるなど様々なメリットがあります。
マイナンバーカードは、デジタル化時代の大切なインフラです。ぜひこの用途の一つであるマイナ保険証としてもご利用をいただければと思います。
マイナ保険証への移行についての説明は以上です。
次に、5点目、令和6年度富山県原子力防災訓練の実施について、これは資料の配付にとどめさせていただきます。今週の日曜日、11月24日に開催をすることにしております。
【記者】
県武道館の基本設計のところで、まず1点お聞きしたいんですけれども、機能について、当初の基本設計の策定段階では水害に備えて防災機能を併せ持つというようなコンセプトを持っておられたかと思うんですけれども、先ほど知事のご説明にもあったように、今回の基本的な機能を見ていますと、あまりそういった機能が見られないような気がするんですけれども、それは先ほど知事がご説明されたように機能を大分絞り込んだからということでよろしいでしょうか。
【知事】
ありがとうございます。
そういうことになりますが、ただ全くそういう機能はないかというとそうでもなくて、まず建設予定地である県総合運動公園の近郊では、これは富山市さんが決められることですが、新保小学校が第1次の避難所、そして興南中学校が第2次の避難所と指定されています。収容人数は900人程度と承知をしておりますが、この避難所指定については富山市さんが判断されることになるわけですけれども、県総合運動公園は災害対策基本法に基づく地震、大規模な火事の指定緊急避難所、いわゆる広域避難場所に指定されています。なので、整備する武道館はその中にあるわけで、堅牢な造りでありますし、また畳などもありますので、避難所の機能は有しているというふうに思っております。富山市からもしこの建物を避難所に使いたいという要請、あるいは話合いをしたいという申入れがあれば、これは適切に対応していきたいと考えます。
【記者】
続いて、コスト面についてお伺いしたいんですけれども、建設工事費は88億円ですが、先ほどのご説明にもあった、当初は場所が千歳町ということで、110億円ということ。ただ場所を変えてからも、今の場所に決定してでも最大で91億円という想定をしていらっしゃったかと思うんですけれども、88億円まで減らせたという、これに関しては機能を絞ったということからなんですか。ほかに何か理由があればお願いします。
【知事】
ありがとうございます。
まず、先ほど申しあげたように令和2年に発表された基本計画、最初の計画では85億円から95億円というのが最初の想定でした。それが諸物価の高騰、資材の高騰、労務費の高騰などで110億円まで増嵩したということで、これはちょっと大変だということで、改めて基本計画の見直しに着手をしたということは先ほど説明したとおりであります。
じゃ、どうやって圧縮に努めたかということなんですけれども、もちろん最初に決めた基本的な方向性は維持をしながらですけれども、いろんな武道関係者の皆様のご意見も丁寧に伺いました。そんな中で、武道競技面の機能を最大限に確保しながら、一方で主ではない部門、器具庫、あるいは更衣室、あるいはトイレといった部屋などを整理することで延べ床面積を削減しました。また、外構や各設備などももう一度精査することによって整備費用を縮減し、現在のところ88.3億円ということにしております。
【記者】
続きまして、先ほど知事もおっしゃられた、これから幅広く利用いただけるような施設にしていきたいというご発言がありましたけれども、そういった利用促進策といいますか、サービスの向上策を含めてどういった施設にしていきたいという改めて知事の思いといいますか、ビジョンがあればお願いします。
【知事】
そうですね、完成後の運営形態についてはまだこれから検討になりますけれども、やはり税金を使って整備する施設ですので、主の目的である武道競技の振興のためということは、これは外せませんけれども、でも365日そういう使い方をされるわけではないと思いますので、予約の入っていないときには様々な用途にお使いできるように、先ほどバドミントンやシッティングバレーボールとかいろいろなことを申しあげましたが、そういった用途でも幅広く県民の皆様のニーズにお応えしていければというふうに考えています。
【記者】
続きまして、原子力防災訓練の内容なんですけれども、詳細はまた担当課に聞かせていただくとして、内容ですね、能登半島地震を踏まえて何か例年より変えられた内容、バージョンアップしたりとか、何かそういったものはあるんでしょうか。
【知事】
そうですね、おっしゃるように今年の能登半島地震を経験して、初めての原子力防災訓練ということになります。今回特徴的なのは、鳥取県と一緒に組んでやるということがあります。これは鳥取県から申入れがありまして、あちらのいろんな車両用のゲート型モニタなどをお借りをして、その機器の操作要員の派遣も受けて検査を実施したりということは、これは新しい試みになります。
それから、これは避難退域時検査に必要な資機材なわけでありますけれども、やはり先日も石川県のほうでは孤立した集落が出ました。幸い富山県ではなかったわけですけれども、このようなことを想定をして、こういった機器もお借りをしてですけれども、拡充をしてやってみるということですかね。
【記者】
その他で何点かお伺いしたいんですけれども、先週も質問があったと思うんですけれども、年収の壁をめぐる議論で103万円の壁ですとか、これからいろいろ議論が本格化していくと思うんですけれども、自治体にとっては財政の減収が想定されるということで、非常に苦しい状況だと思うんですけれども、一方で世論調査では7割ぐらいの方が賛成しているという報道も昨日ありましたけれども、その辺は自治体にとっては住民の心情を考えると悩ましいというんでしょうか。そういった部分もあると思うんですけれども、改めてそれに関する知事の見解ですとか受け止めをお願いします。
【知事】
前回申しあげたのと繰り返しになりますが、30年近くたった103万円の所得控除については、見直してもよい時期だとは思います。ただ、それによってストレートに税収が、地方の税収が減るということはやっぱりあってはならないことなので、やっぱり税というのは単純なものじゃないので、そのあたりは今これから政府あるいは政党間で詳しい議論がされることというふうに思っています。
こうするから、まるまる地方の税収減りますよということには私はなってはいけないと思うし、そんな単純な割り切りは政府も各政党もされないというふうに考えております。
【記者】
もう一点、兵庫県知事選のことでお聞きしたいんですけれども、前職の斎藤氏が当選されたという形になりまして、まずはその受け止めをお聞きしたいのと、今回SNSを通じて審議が疑わしいいろんな情報が飛び交って各陣営、対応に苦慮したというような報道もありましたけれども、改めて選挙戦でのSNSの有効な使い方といいますか、使われ方ですとか、有権者の方がどう向き合うべきかとか、もし思うところがあればお願いします。
【知事】
まずは、斎藤元彦さんの再選を私は心からお祝いを申しあげたいと思います。言うまでもないことですが、兵庫県の発展、また兵庫県民の皆さんの福祉の向上、これらに全力で取り組んでいっていただきたいというふうに期待をしますし、また同じ全国知事会の仲間としてお互いに協力し合い、また切磋琢磨し合っていきたいというふうに考えております。
失職の原因となったことはいろいろと報道では私は承知しておりますが、パワハラのことなど、これらのことについては兵庫県、あるいは兵庫県議会で対応されるものと考えております。
SNSが選挙で活用できるようになってかなりたつわけでありますけれども、やはり選挙、様々な活動をする中で、今大きな一つのツールになっているということは理解をしておりますし、私も先般の選挙ではできる限りSNSの活用もしたところであります。
一般論としてですけれども、それでどんな選挙をやるかは本当にそれはもうそれぞれの候補者の考え方、あるいは支援者の考え方だというふうに思うので、今回のことについて個別に申しあげることは控えたいと思いますが、一般論として、一般論として民主主義の根幹にやっぱり表現の自由というものがあるというふうに考えております。選挙では、有権者に多様な情報の中から自らの判断でその情報を選別して、そして自分の参考にするということ。そんなやっぱりスキルは求められる時代だというふうに思っております。
そのために、今選挙権も18歳、19歳まで拡大をされたところであります。そういった比較的、社会的経験の少ない有権者の皆さんにはやはりこういったSNSの情報の受け止め方についても主権者教育の中で、やっぱり取り上げていく必要があろうかというふうにも思います。
【記者】
報道で高岡市内の県立高校で高校3年生の男子生徒が女子生徒の盗撮をしたというふうに報じられておりますけれども、この件について知事の事実確認をさせていただきたいのと、県立高校における安心・安全に係る問題として知事の受け止めと今後の対応について教えてください。
【知事】
その件について、事実は事実として知っておりますが、その後詳しい報告はまだ受けていませんので、今その質問にはちょっと的確にはお答えできないことご容赦いただきたいと思います。
【記者】
発表事項のことで、武道館についてなんですけれども、既にご発表済みだったかとは思うんですが、念のため、既存の武道館なんですけれども、今後の予定ですね。解体ですとかいろんなことがあると思うんですけれども、それについて今見えているものがあれば改めて説明していただけますでしょうか。
【知事】
そもそもですね、富山県武道館、今日発表したものを整備することになった前提は、既存の富山県営富山武道館と県営高岡武道館が老朽化しており、統廃合により整備するという考え方に立っています。なので、既存のこの2つの武道館が果たしてきた役割は踏まえた上で、令和2年4月に最初に策定した基本計画では現在の両武道館は県営施設としては廃止するということにしております。
じゃ、廃止後の施設としては、県有施設としては廃止するんですが、廃止後この施設をどう活用するかについては、地元、富山市と高岡市になりますが、地元両市はじめ関係の皆さんと協議をしていくと。適切に対処するということにしております。これは見直しの基本計画、昨年9月に策定したものでもこの両武道館については同じ記述をしております。なので、今もそれは変わらないということです。
【記者】
そうしますと、今後各立地自治体さんですとか、そういったところとの協議なり調整なりがあると思うんですけれども、そのあたりのスケジュール感については今どんなふうにお考えでしょうか。
【知事】
やっぱりあくまでこの富山県武道館が完成してからの話だと思います。
【記者】
完成後にそういったお話が、地元のほうと上がるかどうかも含めてですが、発生してくるんじゃないかということでしょうか。
【知事】
今も話合いはしています。
【記者】
その結論が出るのがその後というイメージですか。
【知事】
そうですね、はい。
【記者】
あともう一点、この設計については先ほど来、傾斜を活かしたというご説明がありました。既に今多分地盛りか何かで盛り上がっているところをくりぬいているということかと思うんですけれども、あえて活かされることにした狙い、デザイン面と狙いとかがあれば、ちょっと改めてお伺いしたいのですが。
【知事】
もともと広い芝生のエリアとして親しまれているところなので、極力グリーンは残しておきたいということがこういったちょっと工夫をした理由になるかと思います。
【記者】
そうすると、全くコスト面的には新たに建てるよりもくりぬいたほうが何となくお金がかかるものかなと、すみません。ど素人意見としてはあるのですが、そのあたりもメリット・デメリットというか、長所・短所がそれぞれあると思いますので、そのあたりを勘案されたということになるんでしょうか。
【知事】
新しい基本計画の基本的な考え方は、やっぱりコスト縮減にありました。大きなポイントはそこにありますので、このグラデーション、もともとの傾斜を利用することによってコストアップになるということはないと思います。ただ、そのグリーンを残そうというメリットは享受できるということになります。
【記者】
あと、もう一点、その他の話になりまして、昨日なんですけれども、知事は自民党員でもいらっしゃいますのでお伺いするということでご理解いただきたいのですが、自民党の田畑衆議院議員がいわゆる不適切な形での党員登録を、現時点で中間報告ですが100人程度あったということで、その旨会見をされておりますが、報道もされているところだと思うんですけれども、この件に関して、選挙中は一緒に街頭演説に立たれたりとか、そういったところでも連携してやってこられたところかと思います。同じ自民党内での問題がまた新たに出てきているということに関して、所感などをお伺いしたいんですが、いかがでしょうか。
【知事】
私も昨夜の報道で自民党の田畑裕明衆議院議員が党員を不適切に登録していたということが発覚したということは知りました。でも昨日会見をされた中でおっしゃっているように、調査中ということなので、その調査をしっかりとされて、またしかるべきときに説明をされるんだというふうに理解しています。
【記者】
これは一般論というか、ちょっと広い話もしていますが、田畑議員をめぐっては様々な問題が、いろんなことが出てきているような状況なんですが、県都の代表者として選ばれた人間にこういうふうに次々と問題が出てくるという状況は国会議員と連携しながら県政を進めていくお立場にとっても非常にやりづらい面もあるのではないかなと推察はするんですけれども、そのあたりについて何か思いはありますでしょうか。
【知事】
そうですね、このたび自民党の人事の中でも田畑さんは国会対策委員会の副委員長という大きな役目に就かれたということです。なので、一日も早く様々な課題はしっかりと明らかにされた上で、田畑先生、上田先生、また官邸の中枢におられる橘先生、それから参議院のお二方共々富山県のために一緒にスクラムを組んで働けることを楽しみにしています。
【知事】
先ほども言いましたマイナ保険証のこと、ぜひアピールをよろしくお願いをいたします。方向としては、このデジタル社会、これを県民の皆さん、大いに活用していただくためにこのマイナンバーカードというものがつくられて、そして皆さんに今7割以上の方が取得をしていただいていると。その活用の仕方がいろいろあって、その一つがこのマイナ保険証という利用の仕方であるということ。活用すればいろいろなよい点、よい点というかデータを病院なり薬局で活用することによって、よりよい医療や投薬ができるということ。これらをぜひメリットとして考えていただきたいと思います。
また、デジタルに不慣れな方もまだまだおられると思いますので、そういう方々には今の紙の保険証はすぐに使えなくなるわけではないと。有効期限まで使えると。それから、特に申請をしなくても資格確認書というものが来るんだということで、決してそういったデジタルに不得手な方々を切り捨てるということには全然なっていない。そんなようなことは政府のほうでもしっかりと考えていただいているということもぜひアピールをお願いできればというふうに思います。
私からは以上です。
【資料1-1】令和6年度11月補正予算案について(PDF:628KB)
【資料1-2】令和6年度11月補正予算案について(参考資料)(PDF:664KB)
【資料2-1】富山県武道館基本設計の概要について(PDF:3,209KB)
【資料2-2】富山県武道館基本設計の概要について(参考資料)(PDF:752KB)
【資料3】富山児童相談所、児童心理治療施設及び学びの場の整備について(PDF:1,179KB)
【資料4】マイナ保険証への移行について(PDF:104KB)
【資料5】令和6年度富山県原子力防災訓練の実施について(PDF:548KB)
(※)関連ファイル(PDFファイル)をご覧になるには、Adobe社の「Adobe Reader」が必要です。Adobe Readerがパソコンにインストールされていない方は、下記のAdobe社のダウンロードページよりダウンロード(無償)してご覧ください。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください