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更新日:2024年7月10日
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(冒頭発言)能登半島地震で被災した松川の護岸復旧工事について
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まず、今日は能登半島地震で被災した松川の護岸復旧工事についてご説明を申しあげます。
富山県でもとても人気の、春になれば桜並木に多くの方が訪れます。多くの方が関心事項だと思うので、説明をさせていただきます。
能登半島地震では、県庁の南側を流れる松川の石張りの護岸が被災をいたしました。そして、いたち川との合流点から上流側、安住橋までの延長約700メートルの区間におきまして、護岸が川側に最大1メートル押し出されて、崩れや亀裂が生じたところがあります。今後、出水期にもなり、大雨によって増水して、護岸の崩れの拡大、あるいは桜が倒れてしまうなどの被害が生じないように、早急に復旧工事を実施する必要があると考えております。
石張りの護岸の復旧工事に当たっては、川の空間を半分に分けて、中で、真ん中でせき止めるという感じでしょうか。城址公園側に川の水を流して、一方で県庁側に水が入らない工事区間を確保すると。半分は水が流れる、半分は干すというか、そういうことです。工事場所を確保するということです。そのために鋼製の板、矢板といいますけれども、1枚の長さが約7.5メートル、重さは約450キロになります。これを川の中に設置する必要があります。そうやって、川を半分で水を流れる側と水の入らない側に分けるということです。これまで矢板を設置する場合は、大型のクレーンで1枚ずつ釣り上げて、順次打ち込んでいくという形だったので、堤防上の全ての桜を切ってしまう必要がありました。従来のやり方ではですね。
でも、今回の工事では、桜への負荷は極力減らす方法はないかということで、そのような工法を採用することにしました。建設機械の出入口の付近だけの最小限、必要最小限にとどめる工法を採用することにいたしました。
今後とも樹木の専門家、日本樹木医会、樹木の医者の会、樹木医会などの意見も聞いて、現場にある桜一本一本の樹勢、木の勢い、あるいは樹形、木の形など、これらに十分配慮をして、請け負っていただく建設会社と綿密な施工計画を策定してまいります。
言うまでもなく、松川べりは日本の桜名所100選にも選ばれています。県を代表する春の観光地です。復旧工事に当たり、やむを得ず切らざるを得ない場合は、なるべく早くこの景観を回復できるよう専門家の意見も聞きながら、苗木ではなく、もう少し育った若木の桜を植え替えるということ、補植するということ、これらの工夫をして桜の再生に努めていきたいと考えます。
引き続き桜を管理するのは富山市さんですが、富山市さんや樹木の専門家、周辺の事業者などの意見を聞きながら、被災した護岸の早期復旧に努めてまいります。
この件、以上です。また、詳細は担当課に確認してください。
富山マラソン2024について、来る11月3日に開催する富山マラソン2024に関して、2点ご説明いたします。
1点目は、能登半島地震の影響による変更コース、コースの変更を余儀なくされましたが、日本陸上競技連盟から公認を得たということをお話をいたします。
2点目は、富山マラソンでは、「今、ともに、前へ。」地震を受けて、このようなオフィシャルメッセージを掲げています。能登半島地震からの復興に向けて、前を向きながら県民全体で富山マラソンランナーを応援し、富山県の元気につなげていく、そのようなプロジェクトを始動させるという件が2点目です。
まず、1点目、変更コースのことですけれども、能登半島地震の影響で富山マラソンの新湊漁港周辺のコースのうち、新湊きっときと市場北側付近の約700メートルの区間において、道路などに損傷箇所が複数確認をされたところです。参加ランナーの安全性を確保するために、被害箇所を南側に迂回をする代替コースを設定しまして、公認コース継続の承認に向けて、日本陸上競技連盟との調整を進めてきたところです。
6月に新コースを含む15キロメートル地点から20キロメートル地点までの区間において、日本陸連から派遣された3名の検定員によって、コース検定が実施されました。新コースで不足する距離について、結果、若干不足するということになりました。89メートルほど。その不足する距離については、富山高等専門学校横の折り返し地点がありますが、そこを少し延ばすことで調整するということになりました。
今般、日本陸連から公認コース継続の承認を得ましたので、本日報告をさせていただくことができました。もちろん、大会の目玉である新湊大橋も走行できますので、ぜひこれまでどおりランナーの皆さんには安心して、また奮ってご参加をいただきたいと思っております。
次、もう1点の「今ともプロジェクト」です。
最初に説明したように、「今、ともに、前へ。」のメッセージのとおり、これを略して「今とも」です。能登半島地震からの復興に向けて、県民全体で前を向くランナーを応援して、富山県を元気にするプロジェクトを始めます。
このプロジェクトの第一弾企画として、コース最大の難関と言われておりますのが、ゴールまで残り約10キロメートルの終盤の田園地帯です。結構、ランナーの皆さんのお声を聞くと、ここがつらいということでありまして、そんな最後の踏ん張りをしていただきたいランナーの皆さんを後押しするために、ハイタッチ応援隊、ハイタッチ応援隊を募集します。ランナーにとって、沿道のハイタッチほど元気が出るものはないという声が多くあります。なので、ぜひ多くの方々にご参加いただければと思います。7月20日、土曜日から募集開始、募集人数は前半、後半で約100名です。レースの前半、ずっとぶっ続けはさすがに大変なので、前半、後半に分けて、合計100名の方を募集したいと思います。
ハイタッチ応援隊の応援グッズなんですが、素手でやるのではなくて、グッズを使ってハイタッチをしていただくという工夫をしております。この応援グッズなんですが、富山総合支援学校のご協力の下、児童・生徒の皆さんに制作をしていただこうと考えております。児童・生徒の皆さんが思いを込めてオリジナリティーあふれるグッズを制作し、ランナーの皆さんを後押しします。
その制作日時なんですが、授業の一環としてやっていただきます。7月18日、木曜日の午前中の授業のコマで予定をしております。取材いただくこともできますので、よろしくお願いいたします。
この「今ともプロジェクト」については、新たな企画も含めております。さらに、次なる企画も進めております。今日はまだ言えません。第一弾がこういうことでやるということを今日は発表させていただきます。次の今後の計画については、調整が整いましたら、改めて発表させていただきます。
なお、富山マラソン2024のエントリーの締切りは、8月7日の水曜日です。エントリー枠まで残り僅かになっていますので、お申込みがお済みでない方は、お早めにエントリーをお願いをいたしますというようなことも、ぜひ報道で援護射撃していただければと思います。
富山マラソン2024の変更コースが公認されたということ、また、「今ともプロジェクト」についての説明は以上とさせていただきます。
【記者】
松川の護岸の復旧工事のことで、桜の伐採は必要最小限にとどめられるということなんですけれども、本当に理想を言えば、全て残せることが理想だとは思うんですけれども、ただ必要最小限、伐採せざるを得ないというのは、例えば工事に関する予算をさらに積んだとしても、今のご紹介あった工法が一番ベストな工法という、予算の問題ではなくて工法の問題でこういう形になったということでよろしいでしょうか。
【知事】
そうですね。冒頭申しあげたように、従来のやり方ではなくて、少し進化した方法で矢板を打ち込むことが可能だということですので、最初、入り口のところだけは確保しなければならないので、ある程度の伐採が出てしまいますけれども、今回そういった、そこでとどめることができるということでご理解いただきたいと思います。
【記者】
苦渋の決断というような形で、最小限は切らざるを得ないということになると思うんですけれども、遊覧船の関係者の間では、何とか残せないかという声が上がっていると聞いているんですけれども、そういった声への受け止めといいますか、改めてお願いします。
【知事】
そうですね。被災の区間でありますいたち川の合流点から安住橋までの約700メートルには160本の桜があります。それを最小限伐採をする、工事のため伐採をさせていただきたい。今年度は、十数本を見込んでおります。来年度にも行いますが、引き続き4つの区間に分けまして、それぞれ工事を請け負っていただくことになりますが、また施工計画段階で、各事業者さんの工夫も入れていただくことによって極力少ない本数で留めたいというふうに思います。
ただ一方で、ソメイヨシノの寿命というものもあるというふうに聞いております。松川べりの桜は、かなり寿命に近づいている。あるいは、いわゆる寿命を超えているものもあるということですので、これも冒頭に申しあげましたように、伐採した分は若木、ある程度成長したものを代わりに植えることによって、今の景観が一日も早くまた旧に復するようなこと、そんなことも工夫をしていきたいと考えております。ご理解をいただきたいと思います。
【記者】
続きまして、知事選のことでお伺いしたいんですけれども、今日午前中、選挙管理委員会で告示日が10月10日、投開票日が10月27日ということですけれども、告示はちょうど3か月後ということで、改めてですけれども、この3か月でどういうふうに準備を進めていきたいかということをまずお願いします。
【知事】
私も本日の選挙管理委員会での決定のお話は先ほど聞きました。再度出馬をするということ自体は、もう既に皆さんにも申しあげておりますし、後援会の会合でも説明をしたところです。そういう意味で、この日付が確定したということで、改めてその日目がけて準備をしていく一方で、残り4か月の私の任期はしっかりと働きながら、並行しながら準備を進めていきたいというふうに考えております。
【記者】
選挙の関連で、都知事選についてもお伺いしたいんですけれども、また小池都知事が3選果たされましたけれども、改めて小池都知事にどういった都政を、政策を望まれるかお願いします。
【知事】
まず、小池百合子知事の3選、心からお喜びを申しあげたいと思います。都民の皆さんの選択の結果ということで理解をしております。詳しい政策につきましては、なかなかそこまでほかの県の知事選挙までよくしっかりと読み込んでおりませんのですが、都民の福祉の向上は基本的に当たり前のことなんですが、と同時にやっぱり日本の首都としての東京都をぜひグローバルな中でも存在感ある、そのような都市にしていっていただければというふうに考えております。と同時に、日本という国の中での首都東京の役割というものについては、我々地方の自治体ともいろいろと意見交換をさせていただき、首都東京のベストな在り方、日本国民にとってのベストな在り方についていろいろと意見交換を今後していければと思っています。
【記者】
今日午前中、選挙管理委員会の中で、ご挨拶で都知事選のことにもちょっと触れられて、掲示板をめぐる問題といいますか、同じデザインの大量のポスターが貼られたりとか、あるいは4月の衆院補選だったかと思うんですけれども、選挙活動への妨害行為ですとか、従来からですとSNSを使った選挙活動とか、選挙そのものが非常に様変わりしてきているという状況にあると思うんですけれども、そういったことに関しての知事の受け止めというのはいかがでしょうか。
【知事】
民主主義の基本である選挙という行動自体は、古くからやっていることは変わらないと思いますが、ただ時代もどんどん変化をしてきています。もちろん、いわゆるIT化も進んできたということもあります。それから、本当に多様な価値観がある時代に変わってきたというふうに思います。
そこで、いろいろなこれまで想像もしていなかったような掲示板の使い方なども今回あったわけでありまして、このあたりはやっぱり時代に合わせて法律面の整備も必要になるかというふうに考えております。
東京だから起きたという面も一つあると思いますが、でもどこの選挙でもあり得ることですので、やっぱりこれを機に、今回のことを一つのああいうことも起こり得るんだと、それも違法ではない形で起こり得るんだということは分かったわけですから、法整備に関してお願いできればというふうに思います。
【記者】
最後に、職藝学院さんのことでお聞きしたいんですけれども、来年度から募集を停止されると。建造物の調査ですとか修復は引き続きやっていかれるということなんですけれども、募集停止ということへの受け止めをお願いします。
【知事】
平成8年からの大変長い歴史があるわけでありまして、実は私、民間人の頃は、この学院の評議員を務めさせていただいておりました。なので、一般の方々よりはこの学院の歴史、あるいは果たしてきた役割、そして本当に多くの人材を造園と建築の2つの部門で輩出してきた。かつあまりほかに例のない学校だというふうにも聞いております。そういった学校が一旦、学生募集を停止するということ、これについては率直に残念な気持ちがあります。
でも、この間これまで磨いてこられた文化財の修復とか、あるいは造園の仕事とか、こういったことはこの学生募集休止期間も行うことが可能ということですので、そちらのほうでぜひ社会に対する貢献を続けていただき、しっかりと体制を整えられて、また再度の学生募集につながればというふうに思っております。
【記者】
先ほども出ましたが、都知事選の関連で、今回、2位に前の安芸高田市長の石丸氏がついたかと思います。当初の予想を上回るといいますか、得票数を獲得して、中には今までの既存の政治への、うんざりしているような方々のそういう票が流れたというような分析もあるかと思うんですが、このある種の石丸氏がここまで票を獲得したことについて、知事の所見といいますか、分析みたいなところをちょっとお聞かせ願えたらと思います。
【知事】
結構明快な傾向が出ていて、20代、30代、10代も含めて、18、19、そして20代、30代の方々が小池さんよりも石丸さんに多く投票されているというデータを見て、そういった30代より若い世代に大変に石丸さんの主張が、主張やあるいは選挙のやり方がアピールしたのだというふうに受け止めています。
【記者】
一方で、今石丸さん、言動であったりだとか、威圧的な言動みたいなところが少し報道の投票の後のインタビューなんかでも目立つようなところがあったと思うんですが、どうお感じになったというのは、知事はあったりしますか。
【知事】
それはあくまで別に違法のこと、あるいは公序良俗に反するようなことは言っておられないと私は理解をしております。キャラクターの範囲内だと思っています。
【記者】
発表事項、松川の護岸復旧工事なんですけれども、先ほどのご説明で本年度十数本伐採して、来年度もやるというお話をされていたかと思うんですが、工事の完了時期というのはいつ頃を見込んでいらっしゃるんでしょうか。
【知事】
本年度、来年度にまたがることになっています。ただ、工区を4つに分けておりまして、それで4つの施工会社に発注をすることにしております。まだ最終的に4つの工区が完了する時期というのは、私は今はまだ把握しておりません。
【記者】
次、マラソンの件なんですけれども、応援グッズなんですが、このイラストを見ている感じだと、うちわみたいなものかなと思うんですが、これはうちわでよろしいんでしょうか。
【知事】
そうですね。そんなイメージですね。ぜひ、先ほど申しあげた総合支援学校で、授業でやっていただきますので、現場をご取材いただき、確認いただければというふうに思います。
【記者】
もう一つ、私からもちょっと知事選の件についてお聞きしたいんですが、今ほどちょっと都知事選のご質問もあったかと思いますが、知事、石丸さんの若い方に受けたのではないかという受け止めを語っておられましたが、午前中の選挙管理委員会のほうでも若い人の投票率をどうやって伸ばすかというのが今後の課題であると。昨年の県議選でも特に投票率の低さが目立ったということで、それをどうにかしていかないといけないというような話が委員長のほうからあったんですが、若い人の投票行動の呼びかけ、あるいは投票率を上げるということに関して、知事はどういうふうに見ていらっしゃるか所見をお聞かせください。
【知事】
その問題意識は、これまでも選管ではずっとお持ちで、都度いろんな手を打ってこられたというふうに理解をしております。決して、若い世代をないがしろにしてきたわけではないというふうに考えています。でも、結果としては上がらなかったということ。ただ、今回石丸さんに多くの30より下の世代が選挙に行き、かつ石丸さんに入れられたということなので、これはやっぱり選挙というものはしっかりと争点を出し、そしてなかなか全世代に訴える政策というのはなかなか難しいことだと思います。なので、ある程度ターゲットを絞って、石丸さんのようにやられる、そんなやり方もあるんだなということを、私感想ですけれども、思ったところでございます。
【記者】
ターゲットを絞ってみたいなお話もあったかと思うんですが、公約に関しては8月頃というお話をされていたかなと思うんですが、今何か時期的に目途みたいなものがもしございましたら教えていただけますでしょうか。
【知事】
8月いっぱいということは変わらないと思います。
【資料1】能登半島地震で被災した松川の護岸復旧工事について(PDF:1,634KB)
【資料2】富山マラソン2024の変更コースの公認及び「今ともプロジェクト~今、ともに、前へ。~」の始動について(PDF:646KB)
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