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更新日:2024年8月27日
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内容 | 動画 |
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令和6年8月21日(水曜日)定例記者会見【発表項目】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) |
内容 | 動画 |
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まず、富山県こども総合サポートプラザについてご説明します。
富山児童相談所ですが、富山駅前のCiCの5階と富山県リハビリテーション病院、こども支援センター隣接地の2拠点体制として整備をすることを今考えております。
このうちCiCには、富山県こども総合サポートプラザを設置します。これまで名称は仮称ということでこども総合サポートプラザとしておりましたが、このたび正式名称として、富山県こども総合サポートプラザといたします。
このサポートプラザでは、これまで離れた場所にあった県の子どもに関する4つの相談機関、すなわち富山児童相談所こども相談センター、そして県総合教育センター教育相談窓口、そして富山県こども・若者総合相談センター、そして県警の少年サポートセンター東部分室、この4つをCiCの5階に集約して配置をして、ワンストップの相談体制を構築します。そして各相談機関の専門性を生かし、また各相談機関の専門相談員が連携して子ども相談全般に対応します。例えばいじめ、不登校、ニート、ひきこもり、非行など、様々な悩みや課題を抱える子ども、あるいは家庭からの相談に対して寄り添い、きめ細かく対応するとともに、必要に応じて関係の支援機関に円滑につなげてまいります。開設時期は、来年4月を予定しております。
施設の構成について説明します。
このプラザに来所される相談者の動線ですが、赤い矢印でお示ししてあります。まずは入口に入ってすぐ右手にはオープンカウンターを設け、相談者の受付窓口とします。受付された後、左側にあります待合室の中で相談受付票を記入いただき、具体的な相談は個室の共用相談室で行います。
このほか、子どもとの面談や心理検査を行う心理検査室、子どもの行動観察を行う乳幼児判定室、これはゼロ歳から3歳ぐらいの乳幼児のお子さんですね、それからプレイルーム、これは3歳以上と想定しております、これらを設けております。
なお、プレイルームには床にマットを敷きますが、必要に応じてこれを取り外し、会議室としても活用していきたいと思います。限られたスペースですので、マルチパーパスでいきたいと思います。
左上のパース図は、正面入口です。右上は正面入口を入ってすぐ右手のオープンカウンターのパースです。また、このパースでは入口のガラスが透明になっていますが、プライバシーのこともありますので、外から見えないようなシートを貼る予定にしております。パースにはちょっと間に合いませんでした。
次に、施設の特徴についてご説明します。
正面入口周辺は、県産材を使用して優しく落ち着いたデザインとし、相談者が入りやすく、また雰囲気も和らげるように工夫をしてまいります。
また、遮音性の高い相談室において、専門相談員が相談内容を詳しくお聞きし、的確なアドバイスや支援機関を紹介するなど、相談者に寄り添った丁寧な相談対応を行います。
さらに、様々な悩みや課題が複合するケースなど、単一機関の専門性のみでは解決できない事案もあろうかと思います。これらに対しては、4つの相談機関が連携会議室において協議を行うなど、連携して幅広い相談支援を行います。
次に、相談で来所された際の対応のフローについてご説明いたします。
まず、相談の申込みは富山児童相談所こども相談センターが総合窓口として受付をします。
次に、2番、相談者には待合室で相談受付票を記入いただくとともに、総合相談員として富山児童相談所こども相談センターの職員が聞き取りを行い、相談者が抱える悩みや課題など、整理をいたします。
4番、その後、専門相談員が相談者それぞれの内容に応じて相談室で面談します。
また5番、様々な悩みや課題が複合するケースもあります。複数の相談機関による会議を行い、連携して対応するとともに、適切な支援機関につなぐほか、必要に応じて職員がご家庭や学校などに直接出向いて相談、問題解決に向けた支援を行います。こうした対応により、一人一人の相談者に寄り添ったきめ細やかな相談支援を行ってまいります。
なお、昨年、本県で全国調査した結果によりますと、都道府県レベルでは児童相談所、警察の少年サポートセンター、都道府県教育委員会の教育相談窓口、こども・若者総合相談センター、この4つの機能を集約した相談機関の設置というのは全国初の取組みと言えます。
富山県こども総合サポートプラザ、正式な名前が決まりました。これにつきましては、説明は以上とさせていただきます。
次、2点目、旧近代美術館の解体及び緑地化について説明します。
旧近代美術館は、富山市西中野町において富山市科学博物館や城南公園の隣接地に昭和55年11月に建設されました。耐震性の不足や消火設備の課題があり、環水公園に移転、新築することとなり、現在の富山県美術館の開館に伴い、平成28年12月に閉館しました。
閉館後の経緯ですが、サウンディング型市場調査を行ったところ、耐震補強の必要があり、コスト面から建物の活用は困難などのご意見をいただき、現建物を有効活用する提案はありませんでした。
また、令和2年2月から公募型プロポーザルを実施し、外部有識者などからなる選定委員会において複数の民間提案を審査していただきましたが、いずれも選定基準を満たしていないとの結果になりました。以降、県庁内で対応を検討するとともに、富山市さんとの協議を行ってまいりました。
今後の方針としては、建物の耐震性能が不足しており、そのままの状態としておくことは適切ではないと考えられること、また、富山市では、隣接する富山市科学博物館の展示更新や城南公園での天体観測室の整備が計画され、このエリアのさらなる魅力向上に向けて取り組んでおられることを考慮し、建物を解体することとしました。
跡地については、富山市科学博物館や城南公園に隣接したこの地にふさわしいものになるよう富山市さんと協議をし、地元のご意見も踏まえて検討し、子育て世代をはじめとしたより多くの県民にこのエリアを訪れていただけるよう、県において跡地を緑地化して市に無償貸与し、城南公園と一体的に管理していただくことになりました。
今後のおおむねのスケジュールとしては、来る9月議会に設計費などの補正予算を提案させていただく予定でありまして、議会でお認めいただければ、速やかに解体工事や緑地化工事を進め、令和9年4月をめどに公園として供用開始したいと考えています。子育て世代をはじめ、ますます多くの県民に利用していただけるエリアとなるよう努めてまいります。
旧近代美術館の解体及び緑地化についての説明は以上となります。
次は、「寿司といえば、富山」PR動画についてご説明いたします。
「寿司といえば、富山」を県内外に向けて発信するためPR動画を制作し、本日より放映を開始します。
では、約1分半ほど、まずPR動画をご覧いただければと思います。
いかがだったでしょうか。皆さん、ランチ終っていますか。お腹が空いてくるんじゃないでしょうか。1分30秒の動画でしたが、その長さをあまり感じさせないような出来ではないかと、私どもの手前みそですが、自負をしております。ご覧になられてそれぞれの印象を持たれたと思いますが、動画のポイントは次の3つの視点で制作をしました。
1つ目は、富山ファンを公言しておられる俳優の石原良純さんのコミカルな一面を生かしたインパクトある演技です。皆さんも思わず動画に引き込まれたのではないでしょうか。
2つ目、国内外からの観光客がお寿司を食べたときに自然にこぼれ出る笑顔、想像以上のおいしさに驚く表情や感想です。富山のお寿司の美味しさが伝わってきたのではないでしょうか。全くこれはノーやらせです。突撃取材みたいな感じでやらせていただきました。
3つ目、1分30秒の中で高低差4,000メートルの恵み、あるいは富山湾の豊富な魚種など、富山のお寿司が美味しい理由を効果的に伝えるため、視覚的に印象づけられるように工夫しました。
こうしたことで多くの方にご覧になっていただき、富山のお寿司の美味しさや、その理由を十分に感じ取っていただける動画となったのではないかと考えています。
このPR動画は、本日から県公式ユーチューブで放映を開始します。また、積極的にウェブ広告を展開し、県内や三大都市圏の方の県公式ユーチューブの視聴につなげています。
さらに、多くの観光客で賑わうおわら風の盆が始まる9月1日から、富山駅や富山きときと空港といった富山の玄関口で放映するとともに、東京の日本橋とやま館や大阪のHOKURIKU+、各イベント会場においても放映します。
今後もPR動画の放映を一つの起爆剤として、「寿司といえば、富山」ブランド確立に向けて取組みを加速してまいります。10年計画で本県の「寿司といえば、富山」認知率90%を目指していることの第二歩目ぐらいになりますけれども、ぜひこの動画がバズるように、皆様のご協力もぜひお願いをいたします。
なお、これ以上の詳細はまた担当課にお問合せいただければと思います。
今日の4項目目、北陸デスティネーションキャンペーンについてです。
北陸デスティネーションキャンペーン、北陸DCと略します、について説明します。
北陸DCがいよいよ10月から始まります。北陸三県を舞台としたDCは、2015年春の北陸新幹線富山金沢開業に併せてこの年の秋に開催されて以降、9年ぶり2回目となります。
キャッチフレーズは、「Japanese Beauty Hokuriku~日本の美は、北陸にあり。~」。そして、「美観」「美食」「美技」「美湯」「美心」の5つの美をテーマに北陸三県が一体となってお客様をお迎えします。
北陸DCにおける取組みについては、去る8月22日に金沢市での記者会見においてJRさんと馳知事から公表されていますが、本日は、主に本県に関わる取組みをお知らせいたします。
富山県では、DCに向けて市町村、観光関係団体、事業者等と観光素材の磨き上げなど、受入れ体制整備に取り組んできました。およそ100の観光素材を旅行会社に提案しています。
10月からは、黒部峡谷鉄道で、通常観光では乗降できない猫又駅で観光客の皆様も降車できるようになるなど、新たな一押し素材も登場し、さらに多彩な本県の観光素材を発信してまいります。
また、北陸新幹線敦賀開業で、首都圏、関西圏、中京圏から近くなった富山、北陸をPRするとともに、北陸三県が約1時間で結ばれたことから、富山を拠点とした三県周遊など、広域観光を訴求してまいります。
さらに、DC期間中のメインイベントの一つである北陸グルメイベントは、富山県は氷見市で開催いたします。北陸DCを通して北陸新幹線敦賀開業効果の最大化を図り、また能登半島地震からの復興の後押しとなるよう、北陸三県、また県内市町村など関係の皆様とワンチームとなってDC本番を迎えてまいります。
今ほど触れた北陸グルメイベントについてですが、11月3日と4日、氷見市の芸術文化館を会場に開催いたします。北陸三県の美食を楽しめるイベントとして、飲食コーナー、地酒の飲み比べ企画、産直市などを予定しています。氷見市は、能登半島地震で大きな被害がありましたが、訪れる皆様に元気な富山、元気な北陸を発信する機会にしたいと考えています。これは、あくまで北陸DCのキャンペーンの一環のイベントということでご理解をください。
なお、11月3日、1日目の日ですが、この日は氷見漁港でひみ食彩まつりも開催をされます。両方のイベントをお楽しみいただけるよう、両会場間をつなぐシャトルバスも運行されます。
DC前、DC期間中は、北陸三県が連携して関西圏や首都圏でPRイベントを開催しますが、加えて、富山県単独でもPRを実施します。関西圏では、9月にJR大阪駅、11月にはJR京都駅でそれぞれPRを行います。HOKURIKU+とも連携し、富山、北陸の魅力を発信してまいります。
また、首都圏では、9月に「ツーリズムEXPOジャパン2024」への出展、10月から12月にかけては、JRさんの3つの駅においてPRを行います。北陸新幹線敦賀開業で近くなった富山、北陸への誘客につなげてまいります。
なお、イベントなどの詳細については、また担当課にお問合せいただければと思います。
北陸デスティネーションキャンペーンについての説明は以上とさせていただきます。
発表項目の5番目、四館PR動画の制作・放映について。四館というのは、富山県美術館、水墨美術館、立山博物館、高志の国文学館の四館のことです。
今年度、この四館の連携推進事業の一つとして制作を進めておりました四館PR動画が完成しました。キャッチコピーは、「作品の声を聞こう!ミュージアム」。各館の魅力的で個性豊かな収蔵作品を知ってもらうために、【展示作品が、もしも、しゃべったら】というコンセプトで制作しました。
声の出演は、俳優で高志の国文学館館長の室井滋さんとシンガーソングライターの高原兄さん、この二人にお願いし、これまでの美術館や博物館、文学館のPR動画とは一味、二味違うユーモラスな作品になっています。
それでは、ここでまた動画をご覧ください。
これらの動画は9月1日から10月31日までの2か月間、富山駅前CiCのデジタルサイネージで各館の動画を2週間ずつ放映してまいります。この期間は、おわら風の盆をはじめとした県を代表するお祭りが各地で開催され、アルペンルートの紅葉が見頃となるなど秋の行楽シーズンと重なるため、県内だけではなく県外からの多くの観光客の方にも見ていただけるのではないかと期待しております。また、本日記者会見終了後から県公式ユーチューブでも公開をいたします。
さらに、秋の行楽シーズンや春休み前には、芸術アートに関心がある層をターゲットにユーチューブ公告の配信を行うこととしています。引き続き四館が連携して各館の知名度向上や来館者の増加を図り、県内外に向けて芸術文化や本県の魅力を伝えてまいります。
四館PR動画の制作、そして放映についての説明は以上とさせていただきます。
【記者】
まず、発表項目の中の旧近代美術館の解体について、8年前に閉館してから、いろいろ民間への売却を検討されたりといろいろ動いてきた中で、8年たってようやくその事態が進んだという形になりましたけれども、なぜこのタイミングで動いたかということ、2年前、地元の町内会の方が、以前は建物の保存活用を求めておられたということなんですけれども、そこから解体して緑地公園化することを要望されたというふうに聞いているんですけれども、地元の方の要望も踏まえてということが大きかったのでしょうか。そこも含めてご回答をお願いします。
【知事】
先程申しあげたように、最初はプロポーザルを実施しまして民間の方々に何か活用できる道はないかということを探りました。しかし、これといった提案がなかったということです。
それ以降は、実務者レベルで情報収集、あるいは関係者への聞き取り、富山市さんとの協議などを進めてまいりました。富山市さんとの協議は約3年間進めてまいりました。いたずらに時間を費やしていたわけではないことはご理解いただきたいと思います。何とか活用の道を探ってきたこの期間であります。
今後、議会でお認めいただければ、今後はもうスピード感を持って進めていきたいと考えております。
【記者】
あれだけの大きな建物だけに、解体の費用も相当になると思われるんですけれども、これまでの報道では少なくとも5億円程度かかるんじゃないかと言われてきましたけれども、どのくらいの予算を見込んでおられますでしょうか。
【知事】
それは、まさに9月の議会に(設計費等を)補正予算として提案させていただきたいと思っていますので、ですから個々での金額の公表は控えさせていただきたいと思います。
でもおっしゃるように、今、物を建てるのもなかなか諸費の高騰で大変ですけれども、解体するということ、これも常に物を建てるときは解体のこともこれから意識していかなければならないと考えております。ファシリティマネジメントの中で、もちろん活用することだけじゃなくて、活用後のこともしっかりと考えていく必要がこれからあろうかというふうに思っております。この4年間知事をやってきて感想の一つですけれども、本当に壊すのも大変です。
【記者】
続きまして、「寿司といえば、富山」のPR動画で、先ほども狙いといいますかポイントがありましたけれども、出来栄えをどのように思っておられるかということと、先ほどの説明でも「寿司といえば、富山」のブランディング戦略の二歩目ぐらいかなという、これまでの「寿司といえば、富山」の浸透の度合いといいますか、手応えといいますか、どういうふうにお感じになっておられますでしょうか。
【知事】
今回のPR動画は国内外の方々に本県の寿司の美味しさ、またその理由、何で美味しいのか、さっき動画の中でも石原さんが、魚、米、水とおっしゃっていただきましたが、さらにお酒をたしなまれる方は、共に合わせるお酒、あるいはそれらを盛る器など、そんなものの集約した形が富山の寿司ということだというふうにアピールをしているところでございます。そんなことをより強力に訴える、訴求するために今回の動画を作ったということです。
もう事あるたびに、私、全国知事会などでも「寿司といえば、富山」ということを言った者勝ちということでアピールしまくっていますので、なかなか後、まねをされようというところは出てこられないと思います。
逆に、まねというか、富山市さんは「すしのまち とやま」ということで本当に側面を支援していただいておりまして、大変にこれは心強く思っております。そのような連携もしながら、「寿司といえば、富山」10年計画でありますけれども、この前SUSHI collectionもやりました。そんなことで今回は二歩目ぐらいかなと申しあげたのはそういう意味であります。
【記者】
先ほどの動画の中にも金沢、北海道という地名が出てきましたけれども、あらためてそういった強力なライバルにどういうふうに打ち勝つと言ったら変ですけれども、知名度を高めていくかということと、前々から言われていることですけれども、職人さんが非常に不足していると、そういった課題をどうやってクリアしていきたいかということをお願いします。
【知事】
あれは全くノーやらせなので、率直にああいう声がやっぱり出るんだなと。それは以前実施しました調査でも、北海道、石川などが強力な、寿司というマーケットでは強い、先行しておられるということは承知の上であります。今後それに追いついて、また追い抜いていければというふうに考えております。
これも10年計画の次のフェーズにはなると思いますけれども、そんな人材の育成、これも今回の「寿司といえば、富山」の大きなパートを占めることになります。
東京にすしアカデミーというのが、偶然ですが富山県出身の方が運営をしておられるすしアカデミーという教育機関がありますが、そことも連携できるところはしながら、もちろん地元の方々のお力もお借りをして、職人の育成、それからお店の廃業の前に新しい方に引き継げるような、そういうようなマッチングなどもしていければというふうに思っております。
【記者】
続きまして、氷見の林市長のことで、おととい病気のために職務の継続が困難ということで11月での辞任を表明されましたけれども、まずは率直にどう受け止められたかをお願いします。
【知事】
林さんとは、民間人の頃はあまり行き来はなかったんですが、私が知事に就任して以来、ワンチーム連携の仲間同士として様々な意見交換もしてきましたし、時には激論も交わしたこともあります。
そして、今年は特に1月1日能登半島地震、県内もちろん15市町村それぞれ損害が出ておりますが、やはり一番深刻なのは氷見市であるということは、これは皆さん、衆目の一致するところだと思います。その氷見市の市長として元日から本当に休みなしで全力で取り組んでこられた。私も1月2日にまず氷見に行きました。そのときから林市長とは二人三脚でやってきたつもりでございます。そのような本当に使命感、そして重圧の中での仕事だったというふうに思います。その中でがんが分かったということ、そして、がんの公表をされてから一月ほど、いろいろとお考えになったんだというふうに思います。その上でのやっぱり市政を停滞させない、市政に空白をつくらない、そして今やっぱりまだまだ復旧・復興の非常事態の中にある、そんな中でのトップとしての勇気あるご決断だというふうに受け止めております。
【記者】
林市長は、市長選を知事選と同日選にしてほしいとおっしゃっておられて、この後2か月間で後任の市長さんが決まるわけですけれども、今、知事もおっしゃられた復旧・復興ということについてこれまで以上にスピード感が求められていくわけですけれども、後任の方は、どのような方が後任の市長になってほしいか、あるいは復興支援をどのように進めていってほしいかをお願いします。
【知事】
あくまで氷見市民の皆さんの選択だということは大前提でありますが、共に取り組んできた者の一人として、復旧・復興をはじめ、山積する課題に積極的に取り組まれる方が選ばれることを期待をしております。もちろん市長が替わられてもワンチームの仲間であるつながりというのは変わらないわけでありますから、富山県としては基礎自治体の一つである氷見市をしっかりと、どなたが市長になられても支援をさせていただくということはここで明言をさせていただきたいと思います。
【記者】
2点伺います。
まず、すし動画の件なんですが、石原良純さんを起用されておりますが、どんな効果を狙ってこの石原さんを起用したか、どんなことを期待したいか、いかがでしょうか。
【知事】
そうですね。
まず、石原さんは富山ファンであると公言いただいているというと、これはまず俳優さんとか、あるいはタレントさん多くおられる中で、まずそこが一番の石原さんにお願いすることに決めた理由であります。
そして、富山ファンである石原さんのキャラクターですね。やっぱりこう言ってはあれですけれども、シリアスというよりコミカルなキャラクターの方ではないかというふうに思います。明るくコミカルな一面を大いに生かした、そんな演技を期待をしました。
そういうことで、石原さんという、本当にこういう俳優さんを前に押し出すことで視聴者の関心を一気に引けるのではないか、それによって「寿司といえば、富山」を全国の皆さんに、あるいは全世界の皆さんにアピールをできるのではないか、そのような思いで石原さんにお願いをしたところであります。
【記者】
もう1点、旧近代美術館の件なんですが、緑地化に至ったというような感想、緑地化にというような選択については、改めてどのように考えておられますか。
【知事】
それは建物が建築物としての価値があるのにという、そんな意味合いでしょうか。
【記者】
それもあるんですけれども、様々長年議論が続いてきて、建物の利活用ということについて議論がされてきたんですけれども、最終的に緑地化、建物としての活用はしないという、その一つの結論に至ったことについての感想を改めて伺えればなと思います。
【知事】
プロポーザルの実施など、やれることは手を尽くしたと、私が就任する前から行われていたことですが、その後も手を尽くしてきたと思っております。
そして、耐震して、また改修して使うには、ざくっとした見積りは取りましたが、かなりの経費もかかるであろうということであります。
一番心配していたのは、まさに心配していたことが起きたのは今年でありますけれども、地震が起きたと。幸い、これは本当幸いと言うしかないんですが、あれが崩壊することがなかったということで、ここはやはり急がなければならないと、もうこれ以上先延ばしはできないというふうに考えました。
じゃ、何をするかとなれば、今は城南公園としてとても親しまれています。私も近いのでよく行くんですけれども、犬の散歩、あるいはジョギング、それからポケモンゲームですか、いろんな方が本当にゆったりと過ごしておられる公園です。なので、ここはあの建物を解体撤去して新たな物を造るよりも、その憩い、安らぎの空間を、緑地をより増やすほうが望まれているのではないかと、ご近所の方々のそんなご意見もありました。なので、今回のような解体・緑地化、そして富山市さんに一体的に運営をいただく、そんなのが現時点ではベストの選択ではないかというふうに考えました。
【記者】
遊具の設置等々、子育て世代の活用をというような言葉がありましたけれども、遊具の設置等についてはいかがお考えでしょうか。
【知事】
そうですね。ここは遊具じゃなくてもいいんじゃないかというふうに判断しています。新川こども施設も今カウントダウンといいますか、もう日付もついております。それから空港の近くのインクルーシブ公園も整備をしました。それから、もちろんもともと各市町村でも遊具のある子どもたちの楽しむ場はいろいろ整備しておられます。なので、ここは本当にシンプルに緑地として憩える、また癒やしを感じられる、そんなスペースがよいのではないかと思っております。そのように富山市さんともずっと話してきたところであります。
【記者】
発表項目外なんですが、台風10号の見通しについての考えを伺います。
今、日本列島を縦断するような形で北上していまして、県内には週末ぐらいに県内にかかるかなというような予報が出ていますけれども、現状どのように見ておられるかというのと、何か県民に対しての呼びかけなど、現時点であれば、知事のお考えをお聞かせください。
【知事】
この台風10号、当初の台風が発生しましたと、そして予想される進路という段階から本当に変わってきていまして、そういう意味では今の時点でもまだどこが確定ルートなのかということも軽々には言えない状況、そんな気圧などの専門的なことはちょっとよく分かりませんが、配置の中で揺れ動いている台風なんだというふうに思っています。
既に、例えばこの期間、近々に三霊山サミットというものも予定をしております。これは今回石川県開催で準備を進めてきていただいておりますが、これなども今いろんなケースに対応できるように、本当に来た場合、あるいはそれる場合、いろんなケースを想定しながら、開催するなら安全にできるように、あるいは本当に直撃しそうでしたら大事を取ってという、そんな両にらみで準備をして、いろんなことが今そんなことでありまして、それから既に中止になった県関連の事業というか、イベントも中止になったものもあります。なので、それぞれの事業の内容に応じて今、鋭意準備をして備えを強めているということです。
それで、実は25日にも県内、大変な豪雨に見舞われました。その結果、まだ傷ついてまだ通れない道路も今2つまだあります。そのような状況の中ですので、ぜひ県民の皆様には、これはもう日頃から気象庁からも言われておりますが、今のうちに備えをしていただく、食べ物や水の備蓄、それから懐中電灯、ラジオなど、非常時に必要となる物、そのような準備をしっかりと今のうちに進めていただきたいというふうに思います。その上で、引き続きこの台風情報に敏感にアンテナを張っていただきたいというふうにお願いをいたします。
【記者】
31日だか1日頃、今の予報ですと県内にも入るかもという感じですけれども、おわら風の盆の時期とも重なって、県内の移動だとか県外から来られる方というのも増える時期なのかなというふうに思いますけれども、その点については何か県として対策だとか考えておられるとかはありますでしょうか。
【知事】
まさに1日ですとおわらの初日ということになります。多くの方が楽しみにしておられますし、また八尾の町の方々も多くのお客さんを迎えることを楽しみにして準備に余念がないことというふうに思います。なので、あまりそれに水を差したりはしたくないんですけれども、でも今日のような形での注意喚起は適時適切に積み重ねてまいりたいと思います。
【記者】
こども総合サポートプラザなんですが、名称はこれで確定したということなんですけれども、改めてこの名称に込めた思いみたいなものがあれば教えていただきたいです。
【知事】
あくまでこれは富山児童相談所の2つの拠点のうちの一つということなわけですけれども、県庁所在地である富山市の、それも玄関口であるJR富山駅のすぐ前に開設をするということ、そして先ほども説明させていただいた4つの機能、今は別々にある4つの機関の機能がここに集約してワンストップで様々なお悩み、様々な課題に対応できる場であること、そして何と言ってもこどもまんなか社会、この構築、富山県も目指しているところですけれども、その子どもたちの、また子どもを育てておられる方々に寄り添ってご相談に乗る、あるいは対応をする、そういった本当に拠点であるということ、それでいてかつ、躊躇せずに入っていただきたい、みんなの広場なんだよという、そんな気持ちも込めて、それらのことを込めますとこのような長い名前になってしまいましたが、富山県こども総合サポートプラザという命名にいたしました。
【記者】
先日、児童生徒との意見表明の場で、知事のほうから、このプラザの名前について仮称であるというのと、ちょっと堅いので、もし柔らかいネーミングがあれば皆さんから意見が欲しいみたいなこともおっしゃっていましたけれども、仮称のまま名前を通したというのは、どういう意味があるんでしょうか。
【知事】
仮称のときは富山県がついていなかったということで、それはさっき言ったように県庁所在地の富山市の玄関口のところにつくったということ、言わば富山県の一つの象徴であるということも込めたつもりでございます。
多分この名前で呼ぶお子さんたちはいないんだと思います。プラザというのか、あるいはどうなんでしょうね、サポートプラザと言われるのか、そんなふうにしてだんだん呼びやすい名前になっていくんだと思います。そのあたりは我々の想像力、あるいは構想力ではなかなか分からないところですので、ここは取りあえずいろんな思いをギュギュッというか全部込めてこういう名前になったということですね。
ただ、ぜひ大切なのは中身です。何と呼ばれようと4つの機能を集めて、そしてそれぞれの専門家がしっかりと寄り添ってお話を聞き対応する。また複合的な課題については専門家が連携して、連携でミーティングも行ってしっかりと対応していく。そしてさらにその先、サポートプラザ以外の施設におつなぎすることはしっかりと責任を持っておつなぎする、そのような少子化の中でのこどもまんなか社会、少なく生まれてくる子どもを大切に育てていくその拠点の一つだということで、機能はしっかりと充実、どんどん磨いていきたいと考えております。
【記者】
もう一つ、発表項目外になるんですが、国土交通省が本日、2025年度予算の概算要求を公表しまして、北陸新幹線の敦賀以西の延伸の調査に19億円を計上しました(注)。今年度から3億円増える形になると思うんですが、そのことについての受け止めを教えていただけますでしょうか。
(注)北陸新幹線事業推進調査は、2025年度予算の概算要求に、整備新幹線建設推進高度化等事業費補助金19億2,300万円の内数として計上されており、具体の金額は示されていない。
【知事】
報道されているように、先般国土交通省から小浜以西の3つのルートについて説明がなされたということであります。年内にその3つのルートからルートが決まるというふうに説明を受けております。なので、それに向けてさらに、その1つに絞られたルートをさらに調査をより深めていく、深掘りしていく、そんなことなんだというふうに今は理解をしております、直感的にですけれども。
【記者】
改めてその3つのルートが示されて、事業費も上がる、工期も伸びるというような調査結果が出ているんですけれども、改めて今の段階での受け止めというのはどういうふうに考えていらっしゃるんでしょうか。
【知事】
これはやはり着工5条件という、これは大前提があります。これを5つの項目、いずれもクリアをいただいて、今の調査費がついたということですけれども、ぜひ令和7年にはまた工事費もつけていただいて、年度内への着工、調査も十分やる、既に本来なら着工後にやる調査も先行して行われていることもあるわけですけれども、とにかく年度内着工と、これについてはぜひ引き続き北陸新幹線建設促進同盟会の一員として杉本福井県知事をしっかりとサポートして、国、あるいは関係の機関に強力に申し入れていきたいと考えています。
【記者】
県こども総合サポートプラザの件で、ちょっと細かいのでもしかした担当課となるかもしれませんが質問させていただきます。
これは施設の構成のところでイメージ図の問題なのかもしれませんが、非常にオープンな空間なのかなと思うんですけれども、一方で、相談に来られる方というのは、いじめや不登校であったり、ニート、ひきこもり、非行不良行為ということで、相談される方のプライバシーをどう守るかということも大事かと思います。
動線を見ますと、非常に他の相談者の方、どれぐらいいるか分かりませんけれども、ある程度目につく可能性もあるのかなと思いまして、そのあたりの対応について、どういうふうに進めていかれるのか、知事としてのお考えがあればお聞かせください。
【知事】
いろいろな課題を持っておられる方、あるいは悩みを持っておられる方が来られる施設です。なので、今おっしゃるように、プライバシーを守るということは大切なことの一つだと思います。
でも、一人で悩んでいるだけではなくて、あるいはご家族だけで悩んでいるんじゃなくて、ぜひここを訪れていただいて相談に来てほしいと、一人で悩むのではなく、そういった意味では入りやすい施設、気軽にといいますか、敷居が高くない施設にするということもポイントの一つです。なので、この2つ、ある意味では相反するような内容ですけれども、それを両立させるようなということでプランニングも考えてきました。
なので、入ってですね、受付はしていただきますが、すぐにこの待合室、これは個室です、そこにご案内することになります。そして、さらに共用相談室は4か所ありますけれども、そこでより詳しいお話を聞くということで、極力他の人の、ここに興味半分で来られる方はおられないと思います、物見遊山で来られる方もおられないと思います。なので、同じような悩みを持った、課題を持った方々同士、とはいえ、あまりお互い顔を合せないほうがいいことだというふうに思いますので、できるだけすぐに個室に誘導をするということにしております。
もう一つは、事前予約も受け付けることにしております。受付の仕方については、今、細部を詰めておりますけれども、事前に受け付けていただければ、またプライバシーを守る配慮などもよりやりやすくなるかというふうに思います。
ただ、予約マストではないんです。あくまでフリーでもどうぞということであります。
【記者】
では、入口のところでは多少目につくこともあるかもしれませんが、その後は個室での対応が基本にはなってくると、そういう理解でよろしいですか。
【知事】
はい、そうですね。
【記者】
あと職員の体制なんですけれども、4施設ありますが、恐らく先ほどもご説明に連携をして対応するということもありました。ざっくりなもので結構なんですけれども、職員のマンパワーによっては、なかなか連携するといっても人手が足りないみたいなことも、事案が積み重なってくると起こり得ることかと思います。そのあたりについては、人員がどれぐらいいるかというのが一つ大きなことかと思うんですけれども、その相談の専門員さんということがいいのか全体がいいのかあれなんですけれども、そういった相談対応機能という、いわゆるマンパワーですね、そのあたりはどのぐらいあるのかというのを、もし分かれば教えていただけませんでしょうか。
【知事】
これは予算にも関わるので、ここで明示することはちょっと控えさせていただきますが、先ほど来申しあげているように、富山県の子どもの総合サポートプラザということですから、人員についてもしっかりと充実したものにしていかなければならないというふうに考えております。
具体的には、今それぞれの施設でいる、こども相談センターと教育相談窓口は窓口が今回増えることになります。それからあとの2施設については現地からの全面移転ということになります。なので、その移転する人数プラスアルファのようなことで私としては考えていきたいと思っています。ただ、今後予算との絡みにはなります。
【記者】
そういう意味では、規模はともかくとして、プラスアルファということも検討したいということですので、人員は増やす方向で調整されていきたいということでしょうか。
【知事】
はい。担当には、まさにこどもまんなか社会をつくる上での大きな拠点になるので遠慮せずに要求しろと、普通あまり言わないことなんですけれども、というふうには言っています。こどもまんなかにかける思いをぜひ具体的に表せたらと思います。
【記者】
もう一つ、「寿司といえば、富山」のPR動画についてなんですけれども、これは制作費というのはどれぐらいかかったものですか。
【知事】
それはちょっと担当に聞いていただけますでしょうか。
【記者】
分かりました。では、後ほど。
知事として動画ですね、先ほど四施設の連携の動画もありましたが、今回は動画での訴求ということが一つポイントかと思うんですけれども、動画という媒体が何かどういうふうな効果を持っているかという評価をお聞かせ願いますでしょうか。
【知事】
そうですね。そのとき、そのとき、あるいはその目的、目的によってアピールするのに一番ふさわしい媒体というのはあるんだと思います。今回、どっちも楽しいお話ですので、4つのミュージアムのアピール、それから「寿司といえば、富山」のアピール、これは文字よりもこうやってビジュアルで訴える、このほうが効果的なのかなというふうに思っています。
【記者】
逆に言いますと、昨年とかで「寿司といえば、富山」で大々的にスタートされたキックオフのタイミングとかにあってもよかったのかなとも思うんですが、少し時間がたってから制作されたというのは何か理由があるんでしょうか。
【知事】
そうですね。全く新しい取組みをしているので、10年計画、いろいろ考えながら、なかなか10年をざくっと4つぐらいの期間に分けてステップを考えてはいますが、それ以上詳細の戦術の部分については、やっぱりこれは走りながら考えるということもあろうかというふうに思います。今回走りながら、この動画という、寿司についてもですね、動画という手法を取ろうということをチームで考えてやっていることとご理解ください。
【記者】
最後に、ちょっと発表外になるんですけれども、先日、自民党さんのほうから予算要望などがあったと思うんですけれども、その席上で両会派さんから、県立学校の体育館の空調整備につきまして要望があったかと思います。ご回答としては今後も検討されていきたいという旨お話しされたということで伝聞では聞いておるんですけれども、あらためて知事に、そういった整備の方向感とか、他県さんでは実際やっていらっしゃるところもございますので、どういうふうにお考えか、あらためて確認させていただきたいと思います。
【知事】
はい。空調、子どもたちが学ぶ場、教室、特別教室、また体育館、講堂、子どもたちが学ぶ場がより快適な環境になることは大切なこと、これもある意味ではこどもまんなかのコンテンツの一つだと思います。と同時に、体育館の場合は、今回我々も経験したことですが、非常時の避難場所になり得るということ、実際なったということであります。なので、今回能登半島地震の被災地の代表として、石川県の馳知事が全国知事会の場でも体育館への空調の配備を国として進めてほしいというそんな要望もされました。私もそれをセコンドしております。
ただ、実際の設置になると、やっぱり普通の教室とは違って、何と言っても空間が大きい、なので下準備として断熱の工事も出てくるということ、それから熱源をどうするかという選択もあるということ。なので、このあたりはいろいろと考えていく必要がある案件だということであります。もちろんまた災害がいつ起きるか分からないというのが世の中ですから、一日も早いほうがいいとはいうものの、かなり経費も大きくなることが予想されるので、ここは引き続き国への要望を続けるとともに、それぞれのケース・バイ・ケースでどのような整備の仕方が、どの体育館にはこんなやり方、それを勉強していくということだというふうに思っています。
【記者】
県こども総合サポートプラザの施策に関してなんですけれども、知事、先ほどからおっしゃっているように、こどもまんなかという視点で非常に大事な施設になってくると思うんですけれども、一方で、知事が就任時に掲げられた八つの重点政策・八十八の具体策というところでいうと、「ストップ少子化!子育て環境日本一へ!」という重点政策の2番の中の事業に入ってくるという捉え方でよろしいでしょうか。それとも別の項目でしょうか。
【知事】
その中だと今の中だと思います。
【記者】
そうなったときに、子育て環境の一つというところだと思うんですけれども、申しあげたように、子育て環境日本一を掲げてこられて、今の任期があと2か月ほどということなんですが、子育て環境日本一というところについて、こういった一つの事業も出来上がってきているわけですけれども、知事はご自身の4年間といいますか、ここで掲げたものに対する取組みというのはどういうふうに、これも含めて振り返っておられるというか、どのように評価していらっしゃるでしょうか。
【知事】
当初3年間はコロナ禍で、それから最後の1年弱は地震からの復旧・復興という大きな課題の中でというちょっと前提をつけさせていただきますけれども、私としては子育て環境の充実ということについては優先順位高く取り組んできたつもりでございます。
この児童相談所、高岡のほうはもう計画が決まっていたものを粛々と建設し、オープンをしましたけれども、富山のほうは私は最初から関わったことになります。なので、かなり意見も出しました。結果、こういう形での整備となりました。
それから、子ども医療のことですね。これはマニフェストではこども病院という形で述べてありますが、ハードとしての病院ということにはなりませんでしたが、機能として子どもへの小児医療提供体制をより充実させるという形では前に進めることができました。
それから、教育という面についても様々な手を打ってまいりました。私立高校への支援なども拡充とつなげてまいりました。
それから、これは近々ですけれども、子どもの医療費についても、またワンチームでの話合いの結論としてまた拡充できる方向になると思います。これはもうじきですけれども。
なので、さっきも申しあげたコロナ禍、また地震からの復旧・復興の中で優先順位高く子どもの諸施策については取り組み、かつ実績も出しつつあるというふうに自負はしております。
【記者】
何をもって日本一というかというのがあると思うんですけれども、日本一に近づけたとか、日本一の足がかりになったとか、これについてはいかがでしょうか、知事としては。
【知事】
そうですね。おっしゃるように何をもって日本一かというのは、これはある意味では政治的なメッセージというふうにご理解をいただければいいと思うんですが、でも先ほどもこのこども総合サポートプラザについても都道府県レベルでは日本初の試みであるということ、これなどは日本一のポイントが1ポイントぐらい入るんじゃないかというふうに考えております。
【記者】
この重点政策、「ストップ少子化!子育て環境日本一へ!」と掲げておられると思うんです。で、日本一というのが一つ、ストップ少子化!というのがあると思うんです。残念ながらコロナ禍もあって、今、ストップ少子化!には歯止めがかかっていないというところについて今、知事、どのように取り組んでいかれたいかと考えておられるかということをひとつお伺いしたいということ。
もう一つ、先ほどもそうなんですけれども、これまでに何度か、最近少なく生まれてくる子どもを大切に育てていくとおっしゃっておられるのを、何度か耳にしているんですけれども、少子化を止めたいのか、ある程度もうしようがないと割り切った上で、その中で大切に育てていくというような意味にも取れてしまうかなと思ったので、この辺、知事はどのような考えでやっていきたいのかというところもお伺いしたいなと思っていたんですけれども、いかがでしょうか。
【知事】
それは行政の責任者としては両にらみでやっているというのは事実です。両にらみでやるべきだというふうに思います。もちろん少子化は止めたい、これは全く同じロジックは人口減少ということでも言える、もちろん密接に関係することですけれども、少子化と人口減少というのは。人口減少は何としても抑制をしたい、少子化は何としても止めたい、これは、これに関する施策は打っていかなければなりません。
でも一方で、人口減少しても社会の機能が維持できるように、そして県民の皆様が豊かさを実感できるような、そんな機能は維持をしていかなければならない、これはこれで責任ある立場としてはそちらのほうも心を配りながら具体的な政策を打っていく必要があるということ。
少子化についても、もちろん少子化は止めたい、できるものなら増やしたいということですけれども、現実に少なく生まれてくる子、一番残念なのは、事故で亡くなるとか、あるいは病気で亡くなるとか、そういった子どもをなるべく減らすということ、そういう意味で少なく生まれてくる子どもを一人も取り残すことなく大切に育てていきたい、そんな意味で少なく生まれてくる子どもはという言い方をしていますが、何か問題ありますかね。
【記者】
いや、問題というか、では、あくまで少子化を止めるということと、その中で、人口減少の話もしちゃいましたが、その中でどうやっていくかということをどちらも両にらみでやっていかれたいというスタンス自体はもちろん変わりないということですね。
【知事】
そうですね。4年前にそのようなマニフェストを出しました。その気持ちは今も変わってはいませんが、この間、知事としていろいろな知見も積みまして、これまで必ずしも、じゃ、少子化対策としてストライクを投げていたかどうかということは、この立場として疑問を持つようになり、今、さらにいろんな知見を加えて新しい少子化対策に舵を切っているということでもあります。
例えば合計特殊出生率という数字は、今、私たちのこの少子化対策メニューからはありません。実数を追っていこうという、そんなふうに、例えばの例ですが舵を切ったということ、そういうことはご理解いただきたいと思います。
【資料1】富山県こども総合サポートプラザについて(PDF:699KB)
【資料2】旧近代美術館の解体及び緑地化について(PDF:233KB)
【資料3】「寿司といえば、富山」PR動画について(PDF:456KB)
【資料4】北陸デスティネーションキャンペーンについて(PDF:164KB)
【資料5】四館PR動画の制作・放映について(富山県美術館、水墨美術館、立山博物館、高志の国文学館)(PDF:158KB)
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