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更新日:2024年9月30日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください
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まず1点目が、ユーチューブの新チャンネル「DIVE!とやま」、これの開設ということについて説明します。
県では、これまでもユーチューブの富山県公式チャンネルなどで、定例会見やPR動画などの情報発信を行ってきました。これから若年層への訴求力を高めるため、新たに別のチャンネル、新チャンネルを開設するというご報告です。
チャンネル名は「DIVE!とやま」、ダイビングのダイブですね、「DIVE!とやま」。富山県職員がいろんなところへダイブ、伺ってあるいは飛び込んで、富山の情報を大分、これは富山弁でだいぶんという、かなりという意味ですが、大分お伝えをするチャンネルという掛け言葉になっています。
本日、まさに今、配信をスタートします。この動画の第1本目の動画ですが、これの冒頭部分のみになりますが、ちょっとご覧いただければと思います。こんな感じというイメージです。
(動画視聴)
全体15分なんで、今日は今、これぐらいで、また終わったら見てください。
ご覧いただきましたように、秋の紅葉シーズン、行楽シーズンに、本県に来訪される方に向けて、「立山の登り方」を1本目の動画とさせていただきます。何か今さら聞けないみたいな方もおられるかもしれませんが、ぜひこれを見て、安全に立山にアタックしてみてほしいと思います。
山岳警備隊の監修なので、しっかりしたものです。登山初心者の方でも安全に立山登山をしていただけるように、職員が実際に立山登山をしながら、ポイントを分かりやすく紹介をしています。広報課の若手職員と庁内複業人材、これがチームを組んで企画、出演、編集を全て行い制作しました。ぜひ本編動画を視聴いただき、チャンネル登録、もしよかったら、ぜひ高評価もしていただければと思います。
このチャンネルの特徴なんですが、特に若い方をターゲットとして、県庁や県政に親しみや関心を持っていただけるように、若手県職員自らが富山県の魅力を若い感性で発見したもの、そして認識したものを若い感性でまた発信をする、このようなことになっています。
今日が1本目の配信です。次回の配信は10月3日及び4日、以降、当面は毎週木曜日にレギュラーにということで配信をする予定です。11月3日に開催予定の「富山マラソン1か月前の練習方法」というものも準備しています。また、海の幸がひときわおいしい季節に向けて「おいしいお寿司の秘密」など、タイムリーな話題や旬を捉えた内容を動画により配信していきます。
題材によって最大60秒の縦型ショート動画や本日配信の15分のものなど、織り交ぜて発信していきます。
詳細については担当課にお問合せください。
ユーチューブ新チャンネル「DIVE!とやま」の開設についての説明は以上です。
2つ目、富山県花総合センターのあり方についてです。
まず、富山県花総合センターの概要についてご説明します。
花総合センターは、昭和61年に花に関する情報を総合的に提供し、花の生産拡大と花に親しむ意識の高揚を図ることを目的に建設されました。長く県民の皆様に愛されてきた施設ですが、建設から38年が経過し、施設・設備の老朽等に伴い、維持管理コストの増嵩が問題となっており、今年度から施設の今後のあり方を検討してきたところです。
現在の施設の状態について委託調査を行い、施設・機能の両面から検討した結果、機能については、県や市の既存施設に集約可能ということ、施設については、老朽化が進み、維持に必要な経費が将来ますます膨大になることが分かりました。よって、県としては、現在の指定管理期間満了の令和8年度末をもって廃止することとしました。
県としては、現在の施設の必要な機能を既存施設に集約することで、それぞれの施設の魅力を向上させるとともに、総施設量の適正化を図りたいと考えています。参考までに、花総合センター施設機能調査中間報告及び県の推計によりますと、廃止した場合の節減額は、令和9年度以降の10年間で約10億6,000万円となる見込みです。
このような(パワーポイント資料)計算で、整備されるもの、それから機能集約にかかる費用を引きましたら10億6,000万円、10年間の想定で有利という推計結果が出ております。
詳細については担当課にお問合せください。
富山県花総合センターのあり方についての説明は以上です。
冒頭、私からは以上です。
【記者】
国政の関係で、何点かまずお聞きしたいんですけれども。
自民党の石破新総裁が誕生して、今日、首相に指名されまして、新たに内閣発足という形になりましたけれども、石破さんも含めまして、新しい内閣の印象ですとか、期待、あるいは注文など受け止めをお伺いします。
【記者】
本日臨時国会が召集されて、石破茂自民党総裁、この前の9人による史上初の人数、本当に伸び伸びと皆さん、論戦が行われたと思います。その結果、石破総裁が選ばれて、今日の臨時国会で102代の内閣総理大臣に選出されるということと承知しています。今後、組閣に入られるなというふうに思っております。
順調にまず組閣が進むことを期待しております。その上で、今、我が国を取り巻く環境は大変に厳しいという認識を持っています。安全保障の環境、地球上いろんなところで戦争が起きています。また、国内に目を転じますと、人口減少、少子化、そして災害の頻発、これは本県にも関わっておりますが、頻発化・激甚化、そして物価の高騰などなど、喫緊の重要課題が山積しているところです。
このような中で、石破新内閣においては、こういった諸問題にスピード感を持って取り組んでいただきたいと思います。石破首相は、守るというのを一つのキーワードとして、総裁選挙でも議論を戦わせておられました。自民党さん的にまずはルールを守る、いろんなことがあった後ですので、そんなことがありましたし、国を守る、国民を守る、そして地方を守る、これが私どもとしてはとても刺さっているなという気がいたします。
言うまでもなく、かつて地方創生の担当の大臣をされており、地方創生を担いで、本当に全国を行脚されたご経験をお持ちです。なので、今の国会議員の中では、と言ってもいいと思います、それから、もちろん今回の新内閣の中でも、最も地方のことに精通された方だと、そういう首相が誕生するということを、私は歓迎したいというふうに思っております。
地方がそれぞれ特色を持っているわけでありますけれども、その特性に応じた発展を遂げることができるように、まずは人口減少、少子化対策、また東京一極集中の是正、首都機能の移転・分散、地方の人材確保、日本経済の起爆剤として、大規模な地方創生策を講じていただき、地方が主役の国づくりを強力に推進されることを期待しております。
まち・ひと・しごとということも始められました。今、それがデジ田(デジタル田園都市国家構想)という形になっているんですが、このあたり、ちょっと我々知事会でも違和感を持っていることがあります。なのでもう一回、元の地方のまち・ひと・しごと戦略に回帰していただきたい、そんなことも願っているところでございます。
内閣が替わっても、富山県の能登半島地震からの復旧・復興は今も道半ばです。このあたり、岸田総理にはかなりご理解をいただいてきたことでありますが、引き続き、新しい内閣、新しい総理にも、能登半島、富山県も大きな被害を受けているというこのことを、機会を見つけてお訴えをしたいというふうに思っております。
今、そんなことですかね。
【記者】
今の内閣の関係で、県選出の橘慶一郎衆議院議員が官房副長官に就任されることになりました。橘さんのこれまでの仕事ぶりも踏まえまして、橘さんへの期待といいますか、どういったことに取り組んでほしいかという受け止めもお願いします。
【知事】
富山の第3区の選出の橘慶一郎衆議院議員が内閣官房副長官への就任が内定しているという報道を承知しております。ぜひ順調に就任をされて、そして心からお祝いを申しあげたいというふうに思います。
橘先生は高岡市長を務められました。市長さんというのは本当に基礎自治体、住民地方自治の第一線でご活躍されたということであります。なので、地方行財政の現場にも造詣が深い方であります。また、衆議院議員としても、平成21年の初当選以来、総務大臣の政務官、また復興副大臣を二度にわたり務められております。また、そのほか、衆議院のほうでも文部科学委員長、あるいは筆頭理事、それから党のほうでも政務調査会総務部会長、あるいは組織運動本部長代理、団体総局長など、政府、それから党、院内で様々な要職を歴任してこられた方であります。
今後、地方諸課題の解決に向けた施策を私ども推進していく上で、国政の場から、大いにこれまでのご経験を生かしてご活躍いただきたい、また、やはりご出身ということですので、富山県への目配りも期待をしたいというふうに思います。
これまでのご業績、あるいは手腕が高く評価されて、今回の内定になったのだというふうに思っております。内閣官房副長官といいますと、扱いとしては閣僚級というふうに聞いております。そういう意味でも、地元としては大変に喜ばしいことだと思っております。
【記者】
続きまして、選挙のことで、衆議院選の日程が10月27日投開票ということで、28年ぶりに知事選との同日選という形になりました。投票率も上がるということが見込まれますけれども、同日選になったということを踏まえまして、まずはその受け止めと選挙をこういうふうに進めていきたいという思いがあればお願いします。
【知事】
ありがとうございます。
当初から、自民党総裁選のスケジュールが決まった段階から、そういった可能性もあるとは言われていたので、今回、それがほぼほぼ確定的になったということであります。
選挙事務ということを言えば、1日に本当に集中するということで、やはり現場は緊張感を伴う作業ですので大変だと思いますが、しっかりやっていただきたいと思います。それから、一方で、経費面のことを言いますと、これはかなりの節減になるのだと理解をしております。そういう意味では、よいこともあるし、厳しくなることもあるというふうなことだと思います。
選挙の進め方については、私は今回、各会派からご推薦をいただいておりますが、これは私の後援会のほうで、これから会派と、推薦をいただいている方々と、これによってどのように進めていくのかということを打ち合わせるというふうに聞いております。私が今知っているのはそこまでです。
【記者】
最後に発表項目のことで、県花総合センター、跡地を砺波市さんが新しい市役所の庁舎の建設地の最有力候補というふうに位置づけておられますけれども、それも含めて、この県の土地といいますか、建物の跡地といいますか、このままいけば活用されることになるということへの所感といいますか、あればお願いします。
【知事】
先ほども申しあげたように、多くの方々に長きにわたって、昭和62年に開園ですから、それ以来大変に愛されてきた施設でありますが、やはり時の流れにはあらがえず、大分老朽化をしまして、それに伴って維持費用がかさんでいるというのが現状になります。そして、先ほどお話ししたように、これで長い歴史に幕を閉じようということに、我々としては意思決定をしているところであります。それが今後、特に経費のことを考えると、そのほうが富山県のためになるであろうという判断をしました。
じゃ、その跡地ということなんですが、いろんな使い方があるのでしょうが、砺波市さんの庁舎、公的な使い方をされるということになると、これは県の施設から砺波市さんの施設ということは、これは土地の活用という意味ではよいことかなというふうに思っております。
【記者】
発表事項で、県の花総合センターについてですけれども、この裏面のほうに機能集約にかかる費用で1億円かかるということでご説明いただいております。効果のほうにも、機能を集約する既存施設それぞれの魅力向上というのがうたわれているんですけれども、今後、現時点で決まっていることで結構ですが、ほかのどういった県の施設にどのような機能を持たせるというのと併せて、何かリニューアル工事ですとか、魅力向上というようなところの具体策についてはどのようにお考えでしょうか。
【知事】
花総合センターがそもそも何をやってきたかと、多くの方には訪れていただいていますが、もしかしたら訪れられたことのない方もおられるかもしれませんので、この施設の設置目的である普及啓発事業ということなんですが、新しい花なんかの見本展示、あるいは花壇などのモデル展示、それから花に関する研修・講座の開催、また花に関する園芸相談及び情報提供など、こういう機能を担ってまいりました。
いずれも大切な機能だというふうに考えておりますが、これを今後、なかなか一つの施設に集約できるかどうか分かりませんが、幾つかの施設になると思いますが、機能を言わば分担していくということになると思います。
じゃ、どこに行くんだという話ですが、何をどう移すかはまだこれからの検討だと思いますが、どこにという意味では、やはりあまりよその施設にお願いするわけにもいかないので、県の施設としますと、やはり中央植物園、それから県の園芸研究所、またほかに砺波市にありますチューリップ四季彩館、これらが機能移転をするとしたら対象かなというふうに思っています。
【記者】
それぞれの施設のどこをどのようにされるというのは、今後検討ということになるということでしょうか。
【知事】
はい。
【記者】
分かりました。
あと、もう一個、ユーチューブチャンネルなんですけれども、今日から更新ということなのですが、既に県としては公式のチャンネルをお持ちかと思います。別立てるということで、それは理解をするんですけれども、例えば再生回数の目標ですとか、チャンネル登録者数の目標ですとか、そういったものがあったほうがいいのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
【知事】
これは私どもとしては初のチャレンジなので、さっきお見せしたように、結構県としては何か清水から飛び降りるぐらいのつもりで、大分カジュアル感、さらに言えば砕けた形になっています。なので、まずはこういうことが県民の皆さんに受け入れていただけるかどうか、そんなことを見守りたいと思い、特に今、目標設定はしていません。
ただ、ちょっとお手本にしましたのは、農林水産省でBUZZ MAFFというのをやっておられます。前、私も出たことありますが、あんな雰囲気で、県内に限らず県外からも多くの視聴者の注目を得て、関係人口の拡大、あるいは交流人口の拡大につながっていけばというふうに思っています。
今、佐藤一絵副知事が農林水産省から富山県の副知事として赴任していただいておりますので、BUZZ MAFFとも何かコラボできないかなって可能性も探っていきたいと考えています。
【記者】
知事自身がご登場される可能性というのはあるんでしょうか。
【知事】
ええ、それはもちろん、富山県の売り込みになるなら何だってやります。公序良俗に反しないことならば、何でもやりたいと思います。
【記者】
ありがとうございます。
次に、昨日、県議会が閉会となりました。県議会の閉会の挨拶でも述べられておられましたが、4年間任期中では最後ということになろうかと思います。それで、改めて県議会を終えられてのご所感を少しだけでいいんですがいただきたいのと、あと、議会ということでいいますと、県議会の、主に自民党さんですが、就任後、関係の変化等もいろいろあったかと思います。そのあたり、どのように関係が変わってきて、今の現状をどう捉えていらっしゃるか、このあたりをもう一度お願いしたいんですけれども。
【知事】
ありがとうございます。また、話し始めると10分かかっちゃうんで。
4年間、本当に危機管理事案がたくさん、多分普通の4年間より多くあったんだと思います。それに対して、県民の皆様のご協力を得ながら、また皆様、報道機関のご協力も得ながら、そして市町村と共に、私は適時適切に対応してきたというふうに思います。
その中で成長戦略を描き、それをウェルビーイング先進地域を目指すという形で、アクションプランも毎年どんどん増えてまいりました。そのアクションプランを着実に実施していくことで「ウェルビーイング先進地域、富山」、「関係人口1,000万」、これに一歩二歩と近づいてきた4年間だというふうに思います。
ただ、まだまだ社会実装という意味では、道半ばだということも自覚をしております。もし、来る選挙で2期目も担わせていただくことを、県民の皆さんから負託を受ければ、これまで4年間にまいた種をさらに花を咲かせ、そして実際に社会実装していく、そのようなことをお任せいただければ大変にありがたいなと、ちょっと先走った話もしましたが、そういうふうに考えております。
それから……
【記者】
会派との。
【知事】
それは、当初から、4年前の選挙の当日から私はノーサイドということを申しあげました。その言葉どおり、私も振る舞ってきたつもりですし、各会派もそれを受け止めていただいて、目的は一緒なわけですから、富山県の発展と県民福祉の向上、この目的は全く共有しているわけでありますから、その目的のために、それは様々議論はもちろんしたところでありますけれども、そういう意味では是々非々でありますけれども、よい関係をこの4年間で深めることができたというふうに考えております。それは私の努力というよりも、会派の皆さんの本当にご理解があったからこそということで、心から感謝を申しあげたいと思います。
【記者】
追加で、この後、選挙戦ということになりまして、各会派の支援を受けられている政党さんとは特に連携してというような活動もあろうかと思います。そういった活動を通じて、仮に再選を果たされた場合ですけれども、より関係が強固になるというふうな、一つの契機になり得るというふうなご認識はありますでしょうか。
【知事】
我が国は古来、同じ釜の飯を食った仲というような言葉もあります。なので、共に選挙を戦うということは、ある意味でそういうことだと思うので、この選挙への取組みを通じて、より密な関係になるんだろうというふうに思っています。
【記者】
ありがとうございます。
これ、最後にします。公約についてなんですけれども、達成9割超ということで、90.9%でしたか、各種ご挨拶等でも述べられていることかと思います。就任以来、政治家として公約達成にこだわるということは、基本姿勢としてもちろんかなと思うんですが、改めてになりますが、公約、知事にとって政治家としての位置づけというところと、達成に向けた強い思いといいましょうか、そのあたりにつきまして一言いただければと思うんですが、いかがでしょうか。
【知事】
公約というのは選挙のときに掲げて、県民の皆様にお約束をすることですから、当然、私の場合、今回は88の具体的なお約束をしました。それがどれぐらい達成されたか、4年間でどれぐらい達成されたかというのは、やっぱり大切な評価基準だというふうに思っております。
100には至りませんでしたが、90%を超える達成率というのは、これはもちろん、県民の皆さんがご判断する上での参考材料として、判断材料として当然これはお示ししなければならないものだと思っております。なので、こだわって当然の数字であります。それを経て、よく頑張って90%やったなと言っていただけるか、あるいは100できなかったじゃないか、それじゃ駄目だと言われるか、これは県民の皆様のご判断、ただ、そこに4年間の成果だけで判断されるわけではないと思います。
次の2期目に向けた新たな取組みもいろいろと今準備をしているところでありますけれども、それもまた見ていただいて、これまでの4年間、私としてはもちろん実績も大切だと思いますが、できればまたこれからの改革、さらなる改革を前進させていきたいと思っていますので、それへの期待値も込めて、また県民の皆様にご判断いただきたいということをお願いできれば幸いかと思います。
【記者】
今回の能登豪雨では、孤立集落の問題が課題になりましたが、県として孤立集落への対策など、既にお考えのものがあれば教えてください。
【知事】
私が孤立集落と初めて向き合ったのは、令和3年1月の豪雪のときでした。あの際に、道路脇の大きな木が豪雪によって倒れる、それによって道路が塞がれる、それによって電線、電話線が裁断されるということで、その木より先の集落が孤立したということがありました。もちろん地元の首長さんからも救援の連絡があり、ヘリなんかも出して対応したことであります。
なので、まずはそのようなことは再発しないようにということで、ただ道端の木を全部すぐに切れるわけでありません。所有者もおられますんで、そのあたり交渉しながら、できるだけそのようなことは再発しないようにということをやってきたことでございます。それが一つ。
それと、能登の場合は、教訓として見ますと海沿いの孤立というのもありました。なので、今回、ちょうど一昨日、富山県総合防災訓練を行いましたけれども、海からのアプローチということで、海上自衛隊、航空自衛隊、それから警察、海上保安庁のコラボレーションで、海上に物資を投下して、それを海沿いの地域で使っていただく、そのような訓練も無事やり終えたところでございます。
それから、もう一つはやっぱりドローンによる物資の運搬、このトレーニングも今回やったところであります。なので、富山県での経験、それからお隣の石川県での状況などを教訓としながら、次に備えるということを今やっているところです。
ただ、今回、残念だったのは、訓練の中に携帯の各社も参加いただいて、やっぱり通信というのは本当に大切なライフラインですから、このことも訓練のメニューの一つだったんですが、今回キャリアさんが全て現実に能登対応ということで、富山県の訓練には参加できませんでした。これは当然だと思いますが、それはちょっと宿題が残りましたが、できるだけまた次の機会にそんな訓練もやって、やっぱり情報が切れるというのは孤立の最たることですから、それに備えていきたいと考えています。
【記者】
孤立集落の対策として、孤立する可能性のある集落の方が、それぞれ備えるというような視点もあるのかなというふうに思うんでですが、県として、孤立の可能性のある集落を把握されているかということと、またそういった情報を公表される予定などありますかというのをちょっと伺わせていただければと思います。
【知事】
なるほど。ちょっと今、どこまで孤立可能性が高い集落を我々で把握しているかは、今ちょっと私は承知していません。確かにそれは大切なことだと思いますので、今後、対応を検討していきたいと思います。もしかしたら私が知らないだけで、全てもう把握しているのかもしれませんが、今日は、いませんかね。ちょっと今日は宿題とさせてください。
【記者】
今日発表項目の「DIVE!とやま」の開設について何点かお伺いさせてください。
若年層の訴求力を高めるための新チャンネルということなんですけれども、既に公式チャンネルがある中で、今ほどのご説明ですと、県の魅力、県庁への親しみや県政への親しみ・関心というのは、今までのチャンネルでもやっておられることではないかなと思ったんですけれども、県職員の方が全て編集、制作するところとかにこだわられている理由というのは何か、どういう意図や狙いがあられるのかというのを教えていただけませんか。
【知事】
我々世代と違って、今の「DIVE!とやま」に関わっている人たちは、デジタルネイティブ、あるいはインターネットネイティブ、またこれからはもうスマホネイティブの人たちがどんどん入ってきてくれます。なので、自分で動画を撮影したり編集したりなんてことがお手の物の人たちが、これから我々の仲間として、新しい職員として戦力に加わってきてくれる、今も若い人たちはそんな人がたくさんいます。
なので、現場で仕事をしたことを、これまでのやり方ですと、制作会社さんに企画を出してもらって、その上で制作していただいて、それをまたキャッチボールしながら熟度を高めていくというやり方でしたが、今回の試みは、まさに現場で第一線で仕事をしている人たちが自らの問題意識で、そして自らの感性、そして自らの手で動画を作り、そしてそれを編集してオンエアまで責任を持ってやるという、そんなことなので、情報は何といってもフレッシュですし、またリアルですし、それからスピード感を持って、フレッシュということですね、やれる。それから、もちろんスキルが高いから外注もこれまではしていたわけですけれども、でも、そういった間接的に画像を作るのではなくて、直接我々の手で作れるということ、そういうようなことが新しいチャレンジということです。
なので、公式のチャンネルで、かっちりとやるべきことはやっぱりやっていかなければならないと思います。例えば、この会見の実況もユーチューブ、これは公式のチャンネルでやっているわけでありますけれども、それはそれとして、今回はそういったふうに、少し富山県としてはダイブしてみたい、冒険してみたい、そんな意味合いです。ただ、もちろん公序良俗には反しない範囲だということは、これはうちの職員の人はみんな分かっていると思います。
【記者】
ありがとうございます。
発信力を高めるというのは、これまでの、新田知事になられてからの幾つかのキーワードの一つだったかなと思うので、その一環の一つと捉えてもよろしいでしょうか。
【知事】
そうですね。
【記者】
ありがとうございます。
つまり何を言いたかったかというと、外注とか、これまででしたら、いわゆるほかの制作会社さんや他メディアを使っていたものを、職員さんは限られた人数、リソースの中で、そういう動画制作とかそういったものに時間とか業務を割いているということになるわけなんですけれども、ほか何の業務を取捨選択していくかというところの中で、こういったところはやっぱりやってみよう、重要だと考えられたというところでいうと、そういったところに重きを置かれたということなのかなと思うんですけれども、そういったことでよろしいですか。
【知事】
そうですね。
この場でも説明したこともあるかもしれませんが、サーロインの法則というものを庁内では皆さん、耳にたこができるぐらいに言い続けています。3:6:1、政策をつくるコスト、これはマンパワーということも含めて、トータルの意味でコスト、全体10かけるとしたら、政策つくるのが3だと、それからそれを伝えるのに6だと、最後それを検証するのに1、そんな割合で政策のコストを考えていこうということを言っています。言わば、その伝える部分ですね。
ただ、これは誤解いただきたくないのは、コスト削減のために自社制作にしたということではありません。目的はさっき言ったような現場の第一線の感性、それから若い人のデジタルスキルの高さ、それからフレッシュさ、スピード感、そんなことでやろうと考えていることであります。
じゃ、そんな暇なのかという話ですが、これも仕事ですから、皆さんやりくりしてやります。それから、例えば広報の人だけじゃなくて、複業人材というのを県庁内で絶賛募集中ですが、ほかの例えば土木部の人でも、あ、これおもしろいからやってみたいという人は大いに参加していいわけであります。そんなことで、庁内の総力というか、いろんなこういうことをやってみたいという人たちの力を合わせてやっていくということであります。それがもちろん、一方で働き方改革進めているので、過重労働にならないようにはもちろん気をつけて、プロジェクトをコントロールしていくのは当然だと考えています。
【記者】
「DIVE!とやま」についてお伺いしたくて……
こちら、「DIVE!とやま」で、配信動画をこういう形で発信しようとなった動機というか、誰が発信、若手職員の方が発信したいという形で始まったのか。始まった経緯みたいなところがもしあれば教えていただきたいなと思いました。
【知事】
これは私が知事に就任して以来、いろんな現場の提案を、まず提案してもいいんだよということを分かってもらうまでに時間がかかりました。それから、提案したことはかなりの確率で実現をさせるよと、予算もつくよということも、だんだんとみんな分かってきたというふうに思います。そんな中から出てきた今回のアイデアです。なので、私はこれはおもしろいということで、すぐに認めたということになります。なので、質問の趣旨は、じゃ私から指示したことではないということです。現場から本当にボトムアップで上がってきた企画ということでご理解いただきたいと思います。
【資料1】YouTube新チャンネル「DIVE!とやま」の開設について(PDF:579KB)
【資料2】富山県花総合センターのあり方について(PDF:197KB)
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