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更新日:2021年3月30日
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川合玉堂は、明治6年愛知県に生まれ、13歳から京都の日本画家・望月玉泉に絵を学んだ後、17歳で円山四条派の幸野楳嶺の画塾に入門し、23歳で東京に出て狩野派の橋本雅邦に師事しました。
以来、山村や田園風景など日本の自然とともに生きる人々の生活を主題に描き続け、詩情豊かな独自の風景画の世界を築きあげました。
この間、明治40年の文展開設時には34歳の若さで審査員となり、東京美術学校教授、帝国芸術院会員などを歴任し、昭和15年には文化勲章を受章するなど、竹内栖鳳や横山大観とともに近代日本画壇を代表する作家として活躍しました。
玉堂の作品には、日本人の心の奥に潜む細やかな情感が巧みに表現されており、多くの人々に深い共感と安らぎを与えています。
本展は、国指定重要文化財「行く春」をはじめ、初期から晩年にいたる代表作44点を展示し、日本の自然、風土によせた玉堂の芸術をあらためて回顧いたします。
「早乙女」昭和20年
山種美術館蔵
「朝もや」昭和13年
東京国立近代美術館蔵
「春風春水」昭和15年頃
山種美術館蔵
「行く春」(左隻)大正5年
東京国立近代美術館蔵(国重要文化財)
「荒海」昭和19年
山種美術館蔵
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