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更新日:2023年11月22日
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南画(なんが)とは、古今東西の画派の要素を採り入れながら生まれ、江戸後期から明治初期にかけて流行した日本独自の絵画です。池大雅(いけのたいが)や与謝蕪村(よさぶそん)らの名が知られる南画は、本来、反権威的で柔軟な性格でした。しかし、形式主義にとらわれた「つくね芋山水」と批難されるなかで明治半ばには衰退したものとして、日本の近代美術史ではあまり重要視されてこなかった経緯があります。
ところが、大正期には西洋美術の新思潮「ポスト印象主義」以降の動向が日本画家たちにも影響を与え、南画に再び注目が集まります。洋画から日本画に転じた画家たちなども含め、画派を超えた自由な精神と表現性が見られる新時代の絵画は「新南画」と呼ばれました。
本展ではいくつかの観点から近代の南画を再考し、近代日本美術史のもうひとつの姿を探ります。
当館では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策に取り組みながら開館しております。ご来館の際は、マスク着用や手指の消毒など、感染防止の取り組みにご協力ください。また、展示室への入場制限を行う場合がありますので、ご理解のほどお願いいたします。
企画展「南画×近代(Modern-Age):大正~昭和初期を中心として」ちらし【表面4種展開】(PDF:2,773KB)
2022年11月18日(金曜日)~2023年1月15日(日曜日)*会期中、展示替えを行います*
月曜日(ただし1月9日は開館)、11月24日、12月29日~1月3日、1月10日
午前9時30分から午後6時まで(入室は午後5時30分まで)
[前売]一般:700円*11月17日(木曜日)まで販売*→販売は終了しました
[当日]一般:900円(700円)/大学生:450円(350円)
富山県水墨美術館、北日本新聞社、チューリップテレビ
内容等は中止、または変更の場合があります。
日時:11月26日(土曜日)午後2時~午後3時30分頃
講師:大熊敏之氏(日本大学芸術学部美術学科教授)
会場:当館映像ホール
定員:50名(事前申し込みが必要です・先着順となります)
日時:12月10日(土曜日)、1月7日(土曜日)各日午後2時より
講師:当館学芸員
会場:展示室1・2
日時:12月16日(金曜日)午後6時開演
会場:当館エントランスホール
定員:50名(事前申し込みが必要です・申し込み多数の場合は抽選となります)
会期中は、11月の土日祝日に営業いたします。
11月20日(日曜日)と11月27日(水曜日・祝日)には、立礼席に加えて座敷席でも呈茶を行います。
お菓子は展覧会に合わせて変わります。
営業時間:午前11時~午後4時
序章:富岡鉄斎の近代性
富岡鉄斎《普陀落迦山》明治20(1887)年/富山県水墨美術館蔵/通期展示予定
1章:「新南画」と呼ばれたムーブメント
横山大観《暁山雲》大正8(1919)年/水野美術館蔵/前期展示予定
土田麦僊《伊豆之海》大正6(1917)年/大阪中之島美術館蔵/後期展示予定
2章:新画題の試み―異郷の地を踏んで
今村紫紅《水汲む女・牛飼う男》大正3(1914)年/平塚市美術館蔵/前・後期1幅ずつ展示予定
3章:写生と没入―東洋的な「自然観照」
村上華岳《秋谿図》昭和10(1935)年/東京国立近代美術館/後期展示予定
4章:東洋美への憧憬―洋画家たちの「南画」
岸田劉生《四季の花果図》大正13(1924)年/東京国立近代美術館蔵/前・後期2幅ずつ展示予定
5章:もうひとつの途を求めて―伝統的革新派の模索
楠瓊州《高山丹楓》昭和17(1942)年/京都国立近代美術館蔵/通期展示予定
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