安全・安心情報
更新日:2021年3月30日
ここから本文です。
明治末期から昭和初期にかけて活躍し、大正ロマンチシズムを代表する抒情画家として知られている竹久夢二(1884~1934)は、一ヵ所に定住することなく放浪の画家として、はかなくも恋多き漂泊の人生を送り、49才でこの世を去りました。絵をかくことを天職と心得ていた夢二は、美術学校に学ぶことも特定の師につくこともなく、感性のおもむくまま自由に描き続け、詩人として、民衆画家として、また本の装幀をはじめ、雑誌の口絵や挿絵、楽譜の装画、絵葉書など、グラフィックアートの先駆者として、あふれる才能をいろいろな分野で発揮し、作品は民衆のなかに深く浸透していきました。そして、世紀末の浪漫主義や耽美主義の雰囲気を漂わせながら、浮世絵やヨーロッパのアール・ヌーヴォー様式などを取り入れた詩情あふれる作風と「夢二式美人画」は一世を風靡し、多くの人々、とくに女性に愛されました。本展では、浮世絵収集家として有名な中右瑛氏(神戸市在住)の膨大なコレクションのなかから、初公開の日本画やスケッチなど、これまであまり目に触れることのなかった作品を展覧するとともに、夢二と富山のかかわりを示す貴重な資料なども加え、多面的な夢二の世界を紹介します。
掲載図版の無断転用・転載を禁じます。
水墨美術館ホーム | 企画展 | 常設展 |
館の概要 | 利用案内 | アクセス |
お問い合わせ
関連情報
目的別情報
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください