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更新日:2021年3月30日
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浮世絵は、江戸の生活全般を題材に、流行の風俗、人気役者、評判の美人、名高い名所風景などを描き、庶民に喜ばれました。版画という大量制作が可能な表現形式による身近な芸術として、今なお多くの人々を魅了し続けています。また、日本文化の一つとして海外でも広く知られ、印象派の画家たちに大きな影響を与えるなど、その芸術性は国際的に高い評価を得ています。
本展では、日本有数の浮世絵コレクションで知られる平木浮世絵美術館の所蔵品から、錦絵の創始により一躍人気絵師となった鈴木春信をはじめ、堅実な写生に基づき健康的でさわやかな香気を放つ鳥居清長、女性の微妙な心理描写まで描き込んだ喜多川歌麿、徹底した写実を基礎に役者の内面をも描こうとした東洲斎写楽、風景描写のなかに自然の造型美を追求した葛飾北斎、自然現象を巧みに取り入れ詩情豊かな風景を描いた歌川広重らの作品120点(重要美術品42点)を展示し、彼らが活躍した浮世絵の黄金期をたどります。
歌川広重「東海道五拾三次之内 箱根 湖水圖」
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