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更新日:2021年4月1日
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尾張徳川家は、江戸時代に御三家筆頭として、将軍家に次ぐ格式を誇り、六十一万九千五百石を有した大大名家でした。徳川美術館は、この尾張徳川家に伝えられた数々の重宝、いわゆる「大名道具」を収蔵する美術館です。
同館の収蔵品は、種類の豊富さや保存の良さとともに、極めて高い技術と豊かな美術的感性にあふれ、当時の日本文化の素晴らしさを今に伝える貴重な資料として、国内外からも高く評価されています。
本展は、五年前に開催し好評をいただいた「徳川家の姫君」展に続き、大名文化の華とも賞され、日頃極めて観る機会の少ない貴重な茶・香・能の道具類を一堂に紹介します。
当時、武家社会における礼法故実の一端とし、大名の素養、教養とした茶・香・能は、長い年月を経て洗練され、やがて我が国独自の文化へと開花し変遷していきました。
本展は、同館の秀麗で品格に満ちた、これら特別の道具類の数々を通して、日本文化の歴史とそこに息づく日本人の美意識を広く紹介します。
萌黄地水仙牡丹の丸・花熨斗文金襴長絹
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