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更新日:2021年3月30日
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富士と桜は古くから日本美の象徴とされてきた。富士の気高さには日本人の清廉で潔白な心情を顕すものとして、万葉の時代から数多くの詩歌に詠われてきた。一方、桜の豪華絢爛さは桃山時代の琳派を連想させると同時に、散り際のはかなさと潔さは水墨画の簡潔さに通じるものがある。この富士の気高さと桜の豪華さ、また潔さは、永い歳月をかけて育まれてきた日本美の核心そのものといえる。本展覧会では、近代の日本画の中から富士と桜を描いた数々の秀作を通して、あらためて日本人特有の感性と多彩な美意識を再検証しようとするものである。
島成園「桜花美人」
横山大観「春風」
堂本印象「朝日清暉」西宮市大谷記念美術館蔵
鏑木清方「野崎村」(双幅の右)
奥村土牛「聖」高崎市タワー美術館蔵
上村松園「花見」松伯美術館蔵
小野竹喬「春朝」高崎市タワー美術館蔵
加山又造「碧き嶺」
森田曠平「惜春(盲目物語より)」(部分)京都国立近代美術館蔵
髙山辰雄「みず辺」(部分)高崎市タワー美術館蔵
髙山辰雄「不二」三番町小川美術館蔵
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★牛田けい村の「けい」は、へんが「奚」+つくりが「隹」の漢字です。
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