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更新日:2021年4月1日
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「良寛さん」と言えば、子供と毬をついたり、隠れんぼをした心優しい僧侶として、多くの人々に親しまれているが、同時に江戸後期を代表する歌人であり、書家の一人として高く評価されている。
良寛は、1758年越後出雲崎の名家に生まれ、若くして禅門に入り備中玉島で修行をとげた。晩年は越後に戻り質素な草庵暮らしをしながらも、慈愛に満ちた自作の漢詩、和歌など多くの書の傑作を残し、最晩年は木村家に身を寄せ74歳の生涯を終えている。とりわけ良寛の書は、素朴で飾らない素直な気持ちが平淡に表されている。筆墨は自由奔放でありながら、一方で抑制がきき品格さえ感じられる。そこには良寛の僧としての積み重ねられた生き方、考え方、世界観までも表現されており、日本人の心に深く響いてくるものがある。
本展は、良寛生誕250年を記念し、これまで殆ど門外不出とされてきた木村家が所蔵する貴重な良寛作品を紹介するもので、円熟した名品の数々を一堂に展示する。あわせて晩年の良寛に関わる貴重な書、絵画、彫刻、工芸などを展示し、良寛の輝かしい業績とその魅力を広く紹介する。
「貼り交ぜ屏風」木村家蔵
「詩書屏風」(部分)北方文化博物館蔵
「和歌三巻」(部分)木村家蔵
「草庵雪夜作」個人蔵(展示は、7月6日(日曜)まで)
安田靫彦画「良寛和尚像」(部分)良寛記念館蔵
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