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更新日:2021年4月1日
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大正・昭和期における日本画革新の潮流の中、文展・帝展で活躍し、数多くの秀作、話題作を世に遺した巨匠・橋本関雪の回顧展を開催いたします。
明治16年(1883)年、神戸市に生まれた関雪は、旧明石藩の漢学者であった父海関から、幼少の頃より家学としての経書詩文を学び、江戸期の藩儒の子弟と似た雰囲気の中で育ちました。
はじめ四条派の画法を学び、20歳で京都に出て竹内栖鳳に入門、その天分を大きく伸ばします。明治41年、第2回文展の初入選を機に上京し、力作、話題作を発表して多くの褒章を得、画壇に確固たる地位を築きました。
また、日本画家としていち早くヨーロッパに渡り、西洋美術の影響を受けました。中国には40回以上も渡り、幼少より培った教養を生かし、中国古典に題した作品を多く手がけています。一方で、卓越した観察眼と描写力により動物画にも力を注ぎました。昭和9(1934)年帝室技芸員、10年帝国美術院会員などを歴任するとともに文人としても活躍し、61歳で逝去しました。
深い教養に根ざした作品は、四条派を基礎に古今東西の名画の諸風を取り入れ、豪快華麗、また軽妙繊細に格調高く描かれており、その芸術性は高く評価されています。
本展では、初期から晩年まで約50年にわたる画業から、ニューヨーク万国博覧会に出品された「霜猿」など、代表作約40点を展観し、その輝かしい業績を紹介いたします。
「羅浮僊図」大正8年頃(1919年頃)
華鴒大塚美術館蔵(7月5日まで展示)
「樹上孔雀図」大正15年(1926年)足立美術館蔵
「防空壕」昭和17年(1942年)
東京国立近代美術館蔵
「煉丹」大正5年(1916年)長谷川コレクション
「南国」大正3年(1914年)姫路市立美術館蔵
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