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更新日:2021年4月1日
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この展覧会は、平成22年5月に惜しまれながら世を去った、岩崎巴人氏の画業を偲ぶ追悼展として開催します。
巴人氏は、大正6(1917)年東京都新宿区に生まれました。幼少の頃から、姉の嫁ぎ先である富山を訪れて以来、富山とのかかわりは深く、亡くなるまで続きました。昭和6(1931)年川端画学校夜間部に入学し、日本画を専攻したのち小林古径に入門。13(1938)年の再興第25回日本美術院展に《芝》で入選し、横山大観から高い評価を得ます。16(1941)年に応召し、復員後に一時期母親の疎開先である富山に逗留しています。
その後、従軍経験や戦争で荒廃した国土の様子に衝撃を受けたことから、25(1950)年に院展を脱退し、自分が描くべき絵とは何かを求めます。33(1958)年に谷口山郷、長崎莫人らと「日本表現派」を結成し、43(1968)年に脱退するまで数々の秀作を出品しました。
その後、インド巡礼の旅を経て52(1977)年には僧籍に入り、絵を描くことと求道の精神を一体化させた異色の活動を展開し、その旺盛な制作意欲は最後まで衰えることがありませんでした。
本展では、巴人氏と本県のかかわりのなかから生まれた作品を中心に紹介し、故人の画業を偲びます。また、これまで公開されたことがない、松本清張の新聞連載「清張通史」の挿絵原画を展示するなど、巴人氏の画業の知られざる側面も紹介します。
岩崎巴人の「崎」は右上のつくりが「立」です。
「旭日力松波濤之圖」遊鯉庵蔵
「旭日松鶴図」平成13(2001)年
「龍図」平成10(1998)年・英礼コレクション蔵
「寒山拾得図」遊鯉庵蔵
「バケモノ百鬼夜行図」昭和44(1969)年・東京国立近代美術館蔵
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