日本のこころ―大本山相国寺・金閣・銀閣名宝展|富山県水墨美術館
臨済宗大本山相国寺は、室町三代将軍足利義満によって創建され、わが国の政治、学問、文化に大きな足跡を標した寺院です。足利家の寺である相国寺からは多くの画僧が輩出され、日本の水墨画の歴史は、相国寺によって発展したといっても過言ではありません。また、義満公によって創建された北山山荘を母体とする金閣鹿苑寺は、力強い北山文化を築いた拠点となり、八代将軍義政公の東山殿を母体とする銀閣慈照寺は、華麗な東山文化を築き、その精華は相国寺派寺院として脈々と受け継がれています。
本展覧会では、承天閣美術館の協力を得て、大本山相国寺、金閣鹿苑寺、銀閣慈照寺に所蔵されている名宝の数々を紹介します。室町時代から江戸時代の水墨画の名品にスポットをあて、その魅力の神髄に迫ろうとするものであり、また、やまと絵と水墨画の流れをくんで花開いた江戸時代の絵画、各寺院に伝来してきた名物茶道具など、あわせて68点を、前期・後期に分けて展示します。
[重文]「牡丹に孔雀図」円山応挙
相国寺蔵
[国宝]「玳玻盞散花文天目茶碗」吉州窯
相国寺蔵
「白象唐子図屏風(右隻)」長澤蘆雪
鹿苑寺蔵(後期展示)
「唐物小丸壺茶入・添唐物青貝四盆」
足利義政所持・東山御物
慈照寺蔵(後期展示)
「菊桐棗」顕如上人所持・本願寺名物
鹿苑寺蔵
「三祖師図(三幅対)のうち達磨図」
白隠慧鶴画賛/鹿苑寺蔵
[重文]「春屋妙葩頂相自賛」
慈照寺蔵(後期展示)
「雲龍図」能阿弥
慈照寺蔵
[重文]「赤楽茶碗・加賀」本阿弥光悦
鹿苑寺蔵(後期展示)
竹掛花入「銘早船・昔男」千利休
鹿苑寺蔵
「竹虎図(双幅)」
伊藤若冲筆/梅荘顕常賛
鹿苑寺蔵(前期展示)
「探梅騎驢図屏風」長谷川等伯
相国寺蔵(前期展示)
[重文]「蔦の細道図屏風」俵屋宗達
相国寺蔵(前期展示)
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- 会期:2012年10月12日(金曜)~11月25日(日曜)
- 前期:2012年10月12日(金曜)~11月4日(日曜)/後期:2012年11月6日(火曜)~11月25日(日曜)
- 前期、後期で作品の約半分を展示替えいたします。
- 休館日:月曜日
- 開館時間:午前9時30分から午後5時まで(入室は午後4時30分まで)
- 観覧料:[前売り]前期・後期セット券(一般のみ)1,000円/[当日]一回券:一般1,000(800)円/大学生700(500)円/前期・後期セット券:一般1,400円/大学生1,000円
- [前期・後期セット券]は、前期、後期それぞれ1回ずつ、計2回観覧できます。
- ()内は20人以上の団体料金です。[前期・後期セット券]には、団体料金はありません。
- この料金で常設展も観覧できます。
- 小学校・中学校・高校等の児童・生徒及びこれらに準ずる方、各種障害者手帳をお持ちの方は観覧無料です。
- 主催:「相国寺・金閣・銀閣名宝展」実行委員会(富山県水墨美術館、北日本新聞社)
- 協力:承天閣美術館
- 特別協賛:株式会社北陸銀行、株式会社アイザック、東亜薬品株式会社、株式会社ユニゾーン
- お問合せ:富山県水墨美術館/〒930-0887富山市五福777番地/Tel.076-431-3719/Fax.076-431-3720
- 関連行事:講演会
- 講演会「絵をかく」ことと「絵を見る」こと―禅宗寺院における作画と鑑賞―
- 講師:太田昌子氏(金沢美術工芸大学名誉教授)
- 日時:10月21日(日曜)午後2時から
- 会場:映像ホール(聴講無料)
- 定員80名程度。会場の都合により入場を制限させていただく場合があります。くわしくは美術館にお問い合わせください。
- 関連行事:解説会
- 学芸員による作品解説会
- 日時:会期中の毎週土曜日午後2時から
- 会場:展示室1・2(企画展観覧券が必要です。)