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更新日:2021年4月1日
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江戸時代中期、多様な画派が個性を競っていた京都において、円山応挙(1733~1795)は、中国画や西洋画の技法を取り入れつつ、自然や事物の美しさをありのままに描く新たな「写生」の概念を創造し、従来の日本の絵画観を一変させた画家です。平明かつ克明でわかりやすく、時には大胆で臨場感ある作風は、誰にも親しまれ、絶大な支持を得ました。
また、応挙の薫陶を受けた呉春を祖とする四条派が活躍し、応挙の弟子からは、奇想に満ちた作風で知られる長沢芦雪をはじめとして新しい個性が花開くなど、応挙の成した革新は京都画壇を席捲して、後世の画家たちにも大きな影響を与えました。まさに近代日本画の系譜は応挙にはじまるといっても過言ではありません。
本展では、日本屈指の応挙コレクションとして注目を集めている相国寺承天閣美術館の協力を得て、応挙の「牡丹孔雀図」「七難七福図巻」(いずれも重文)、応挙とその子応瑞による相国寺開山堂襖絵、芦雪「獅子図屏風」などの代表作を中心に構成し、さらに京都国立博物館所蔵の呉春「柳鷺群禽図」(重文)等を加えて展示することによって、応挙が求めた「写生」の新しさとは何だったのか、圧倒的な人気を博した円山派、四条派の魅力とはどのようなところにあったのかを紹介します。
2014年9月12日(金曜)~10月26日(日曜)
月曜日(ただし、9月15日・10月13日は開館)、9月16日(火曜)、10月14日(火曜)
午前9時30分から午後5時まで(入室は午後4時30分まで)
[前売り]一般のみ800円/[当日]一般1,000(800)円/大学生700(500)円
「円山応挙と四条派展」実行委員会(富山県水墨美術館、北日本新聞社)、日本経済新聞社
相国寺承天閣美術館
株式会社北陸銀行、株式会社アイザック、東亜薬品株式会社、リードケミカル株式会社、株式会社ユニゾーン
講師:安河内眞美氏
日時:9月26日(金曜)午後2時から
会場:映像ホール(聴講無料)
定員:100名
[重要文化財]呉春「柳鷺群禽図 屏風」京都国立博物館蔵(展示期間:10月7日~10月26日)
[重要文化財]円山応挙「七難七福図巻」天災巻(部分)/相国寺蔵
[重要文化財]円山応挙「七難七福図巻」人災巻(部分)/相国寺蔵
《相国寺開山堂襖絵》より円山応挙「雪中山水図」相国寺蔵(展示期間:10月7日~10月26日)
《相国寺開山堂襖絵》より円山応瑞「夏景山水図」相国寺蔵(展示期間:9月12日~10月5日)
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