安全・安心情報
更新日:2021年4月1日
ここから本文です。
河鍋暁斎は、天保2年(1831)、下総国古河(現茨城県古河市)に生まれました。2歳(数え年)の頃に一家で江戸に出て明治22年(1889)59歳で没するまで、暁斎は、幕末から明治への激動の時代をこの地で生きました。
わずか7歳で浮世絵師・歌川国芳に入門し、個性的で自由な精神の持ち主であった国芳は、絵画の指導だけでなく、精神形成上暁斎に多大な影響を及ぼしました。後に10歳で狩野派の絵師に学び、墨筆から構図のとり方、そして絵具の効果的な使い方に至るまで、絵画の基礎的な技術を確かなものとしました。やがて19歳で洞郁陳之の画号を授かり、修業後も西洋画の解剖図まで学ぶなど、流派を超えたあらゆる表現を貪欲に会得していったのです。
この展覧会は、河鍋暁斎記念美術館(埼玉県蕨市)の協力を得て、国芳譲りのユーモアと風刺、そして狩野派で培った卓越した技術で、時代に翻弄されることなく反骨の精神で自由に生きた鬼才、河鍋暁斎の世界を、幅17mの巨大画面「新富座妖怪引幕」の他、肉筆彩色画、水墨画に錦絵を加え紹介するものです。強烈な個性で筆を操った暁斎のほとばしる墨筆と色彩から、その魅力をご場能ください。
2016年6月25日(土曜)~8月7日(日曜)
月曜日(ただし、7月18日は開館)、7月19日(火曜)
午前9時30分から午後6時まで(入室は午後5時30分まで)
[当日]一般1,200(900)円/大学生900(650)円/[前売]一般のみ900円
河鍋暁斎展実行委員会(富山県水墨美術館・北日本新聞社)、公益財団法人河鍋暁斎記念美術館
河鍋楠美(公益財団法人河鍋暁斎記念美術館理事長・館長)
植木二葉(Ueki & Associés)
「新富座妖怪引幕」
明治13年/早稲田大学坪内博士記念演劇博物館蔵(前期・後期とも)
「美人観蛙戯図」
河鍋暁斎記念美術館蔵(前期)
水墨美術館ホーム | 企画展 | 常設展 |
館の概要 | 利用案内 | アクセス |
お問い合わせ
関連情報
目的別情報
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください