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更新日:2021年3月30日
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童画家として知られるいわさきちひろ(1918~1974)は、平和と子どもの幸せを願い、55歳で亡くなるまで、子どもを生涯のテーマとして描きつづけました。
戦後、画家を志して上京し、精力的に制作に取り組むなか、結婚して母となったちひろは、子どもにたいする愛情と鋭い観察力で、その微妙な表情と純真な心をとらえた、美しい描線と透明感あふれる色彩による作品を描くようになります。とりわけ水彩画においては、たらしこみやぼかしなど、日本の伝統的な絵画技法をいかしながら、みずみずしい感覚による独自の画風を確立しました。
本展は、ちひろ美術館所蔵品のなかから、初期から晩年にいたるまでの代表的な水彩画、スケッチ、素描、油絵、資料に加え、丸木俊やマリー・ローランサンなど関連作家の作品を展示し、ちひろの全体像を紹介するとともに、にじみやぼかしなど水墨画に共通する表現に焦点をあて、当館所蔵の美術作品を併陳することで技法の面からもちひろ作品の魅力に迫り、没後32年を経た今日なお多くの人に愛されつづける画家いわさきちひろの人間像を紹介するものです。
「赤い毛糸帽の女の子」1972年
『ゆきのひのたんじょうび』より
「あやめと少女」1967年
「十五夜の月」1965年
「緑の風のなかの少女」1972年
「雪のなかを走る子ども」1970年
「木の葉の精」1973年
「焔のなかの母と子」1973年
『戦火のなかの子どもたち』より
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