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更新日:2021年3月25日
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「私は東洋画というものは水墨だと思っています」と丸木位里(1901-1995)は述べています。「墨は流すもの」とは挑戦的にも聞こえますが、前衛的な美術を志向した歴程美術協会などで戦前から実験的な創作に取り組んで、水墨ならではの表現の可能性を様式にとらわれずに探究し、戦後は国際的な舞台で発表し続けた画家ならではの言葉でしょう。
位里は、妻・丸木俊(赤松俊子)との共同制作《原爆の図》により広く知られている画家です。《原爆の図》は広島への原爆投下後、現地でその惨状をまのあたりにした体験をもとに描かれた歴史的な名作ですが、位里の画家としての全体像をこのシリーズだけでとらえることはできません。
没後25年を経て開催される今回の展覧会は、過去最大規模の回顧展になります。本展覧会では、埼玉県東松山市の「原爆の図 丸木美術館」にご協力いただき、稀有な水墨画家である位里の初期から晩年までの代表作、約90点を前期・後期に分けて展示いたします。
2020年11月13日(金曜)~12月27日(日曜)
月曜日(11月23日を除く)、11月24日
午前9時30分から午後6時まで(入室は午後5時30分まで)
[前売り]一般のみ700円/[当日]一般900円(700円)/大学生450円(350円)
富山県水墨美術館、北日本新聞社、富山テレビ放送、丸木位里展実行委員会
一般財団法人地域創造
原爆の図丸木美術館
日時:11月22日(日曜)午後2時から(約60分)
出演:椎名慧(ヴァイオリン)、井上貴信(チェロ)、大橋俊希(ギター)、比嘉祥人(クロマティックハーモニカ)
会場:映像ホール
定員:30名
日時:12月12日(土曜)午後2時から(開場午後1時30分)
講師:岡村幸宣氏(本展アドバイザー・原爆の図丸木美術館学芸員)+永井明生氏(本展企画者・ふくやま美術館学芸担当次長)
会場:映像ホール
日時:【子ども向け】12月19日(土曜)午後2時~4時・小中学生(定員・親子10組)/【おとな向け】12月20日(日曜)午後2時~4時・高校生以上(定員・10名)
講師:内田あぐり氏(日本画家・武蔵野美術大学名誉教授)
会場:エントランスロビー
参加費:無料
内容:丸木位里の表現を鑑賞した後、実際に墨や岩絵具、日本画の画材を使って作品を制作し、位里の多様な表現の一端を体験します。
申込み:お電話にて(1)参加日、(2)お名前、(3)連絡先などをお知らせください。(076-431-3719、午前9時30分~午後6時)
日時:11月14日(土曜)、12月5日(土曜)各日午後2時から
会場:展示室1・2
講師:当館学芸員
《さぎ》1935-1940(昭和10-15)年頃
丸木ひさ子氏蔵
《花王》1943(昭和18)年
原爆の図丸木美術館
《伯耆大山》1966(昭和41)年/原爆の図丸木美術館
《九龍の瀧》1965(昭和40)年
丸木ひさ子氏蔵(前期展示)
《宇奈月》1942(昭和17)年頃/丸木ひさ子氏蔵
《梅》1943(昭和18)年
丸木ひさ子氏蔵(前期展示)
《馬(群馬)(部分)》1939(昭和14)年/原爆の図丸木美術館
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